メルダ・ディッツとは、宇宙戦艦ヤマト2199に登場した、シリーズ初のガミラス側女性戦闘要員である。
赤いショートヘアーと一等ガミラス人特有の青い肌、そして2199女性キャラの標準装備とも言えるアホ毛が特徴。ガミラス側の戦闘機隊のエースであり階級は少尉、人類が初めて接触したガミラス人でもあった。CV:伊藤静
概要
年齢は地球人換算で19歳と若く、航空隊のエースながらやや世間知らずな側面も散見される。
軍人としての名誉、誇りを重んじており、亜空間断層でヤマトへ連絡将校として派遣された時も、停戦状態なのだから武装は必要ないと銃を携帯せず、逆に保安部や古代進が武装していることに不快感を示した。
このあたりの軍人としての忠節、名誉、プライドの高さは父親のガル・ディッツ提督由来と思われる。
最終的に亜空間断層で共に漂流していたガミラス巡洋戦艦「EX-178」と、連携しての脱出作戦は無事に開始されるが、彼女の地球人が予想すらしなかった発言は、ヤマト乗員を大きく揺り動かすことになる。
「テロン人は宣戦布告すらせず、攻撃を仕掛けてくる好戦的な民族だからな」と。
つまり彼女は地球側が先制攻撃を仕掛けたと、それを代々軍人の家系の名誉にかけて、嘘ではないと言い放った。
こういった発言からヤマト乗員との確執も多く、山本玲に度々私闘を挑まれてしまったり、亜空間断層から脱出した直後、乗艦がよりにもよって友軍に撃沈されるなど、何くれと災難な人物でもある。
なお、佐渡先生による医療検査によると、彼女の遺伝子・身体構造は皮膚の色を除き、地球人とほぼ同一とのこと。
実際に地球の環境であるヤマト艦内で、これといって健康上の支障をきたしてはおらず、翻訳機経由とはいえ流暢に会話もこなしている。こうなると遊星爆弾が本当にガミラスフォーミングなのか、かなり疑問が生じるが…
その後は沖田艦長、古代戦術長などの判断により、惑星バラン近傍にて愛機ごと解放されることになる。
この頃には少なくとも、古代進や山本玲との確執は氷解しており、自ら握手を求めたり、ヤマトから離れる際にバンクを振って別れを告げるなど、若干感覚がずれているところもあるが、正々堂々たる女性軍人であった。
恐らくであるが名前のモチーフはドイツ空軍のエースの一人、ヴェルナー・メルダース。
そして彼女の愛機であるDWG262「ツヴァルケ」は、ドイツ空軍のMe262戦闘機がモチーフと思われる。なお、カラーリングに意外とこだわりがある模様で、彼女の機体のみは真紅に塗装されている。
人類が初めてまともな会話を成立できたガミラス人で、今後も活躍が期待される。(以下、地上波ネタバレ反転)
再登場は第五章、ゼーリックのドメル排除の冤罪騒ぎの時、ドメルの細君エリーサが収容所送りとなった時である。
この時、父親のガル・ディッツもドメルと共謀して、デスラーを乗艦ごと爆殺したとの嫌疑から拘束され、彼女自身も逃亡生活を余儀なくされている。エリーサが親衛隊に銃床で殴られた時の様子から、何か面識があった模様。
その後、反体制派の国軍将校たちにより保護され、第六章では真紅の制服(礼装?)に着替えている。
この過程で冤罪で逮捕される国軍正規将校の姿などを見ており、彼女なりに現在のガミラスの異常性に気づきつつある。また、後にエリーサと父が収監された収容所惑星へ、本国からの監察官名目で乗り込み、同惑星を解放。
それ以降、ヤマトのイスカンダルへ赴く真意を見極めるため、再度連絡将校として乗艦した。
とまあここまでは実に芯の通ったキャラなのであるが、第六章後半では世間知らずぶりを大いに露呈している。
連絡将校の職掌にないのに、無邪気にコスモファルコンへ乗りたがり加藤三郎を散々困らせたり、その割には古代の言うことはあっさり聞いたり、ド天然のユリーシャに散々振り回されてもいる。(イスカンダル人はガミラスの崇拝対象)
更にはユリーシャの要望には逆らえず、ヤマト艦内食堂で玲、ユリーシャとともにパフェを三人で喫食。
最初は「これは食べ物なのか…」と困惑していたが、一口するや「こんなに美味しいものがあったとは、私は今、猛烈に感動している」と、割と特盛のパフェをえらい勢いで完食し、玲にニヤつかれているなど、半ばギャグキャラに…
但しスタンス的に最終章では、何か重要な役目を果たすことは間違いなく、その点に期待したい。
…しかし代々エリート軍人の家系で、けして貧しいとはいえない環境で生まれ育ったはずの彼女が、甘食一つでこうも変わるとは、大英帝国同様、覇権国家の食事がまずいという定番なのだろうか。
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関連項目
- 宇宙戦艦ヤマト2199
- 伊藤静
- アホ毛
- 山本玲(何かと縁がある人物)
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