メロンブックスとは、全国に展開する大手漫画専門書店、同人ショップチェーン。通称メロン、メロブ。
概要
1998年、札幌で創業。会社名の由来は夕張メロンからであり、マスコットのめろんちゃんのフルネームも「夕張めろん」である。同人ショップであるが、とらのあなと同様に一般コミック・成年コミック・ライトノベル・PCゲームなども扱っている。光人社NF文庫のようなマニア向け書籍にも強い。
とらのあなとの違い
中古同人の扱いが無いこと[1]、および札幌での創業であるためか地方展開を非常に重視している点が挙げられる。そもそも2002年までは秋葉原に出店していなかった。全国に33店舗を展開しているが、四国に出店している(松山店)大手同人ショップはメロンブックスのみ。
また2022年9月時点で閉店した店舗は柏店、熊本店、岡山店、長野店の4店舗のみである[2]。直営店が池袋店のみとなったとらのあなとは、業態が異なる方向に向かっていると言える。
とらのあなに比べて、健全・一般向けの同人誌に力を入れている。そのため東方Project、リリカルなのは等の一般向けが強いジャンルの本を探すならとらよりもメロンの方が適しているとも(もちろんどこに委託するかはサークル次第なので、目当てのサークルがある場合はどこに委託しているかをサイト等で確認してから探すべし)。
店舗
店の規模も、秋葉原よりも地方の方がよっぽど充実していたりする。地方に住むオタの強い味方。というか秋葉原店は地下のワンフロアのみと明らかに狭い。ただ、秋葉原店は、店一推しの新刊を人の背丈ほど、時には天井を突破するほど堆く積み上げる、通称「メロン積み」という豪快な陳列を行うことで知られており、隠れたアキバ名物となっている。
一方で大阪日本橋店はワンフロアなのにも関わらず、入居しているビルに巨大な看板を掲げており、今やオタロードには欠かせない存在となっている。
仙台店は2015年にそれまでアニメイトがあったビルに移転し大型化した。1階が鮮魚店であることから、少し魚臭いことで有名。
ポイントシステム
ポイントカードは500円ごとのスタンプ形式だったのが、2009年2月から500円ごとに25ポイントのバーコード管理型に変更。これまで溜めたポイントも引き継げ、速さに定評のある通販とのポイント共用も可能である。2011年7月から100円で5ポイントとより溜めやすくなった。さらに2014年からは税抜価格の5%分のポイントが溜まるようになった。この時から通販からの店舗へのポイント移行は実施されなくなった。
グッズ交換のみのとらのあなとは異なり、グッズの他に商品券としても使用できる。店舗によっては、購入金額の調整用にレジの近くで駄菓子が売られている。
女性向け業態
かつてメロンブックスは、リブレットという女性向け同人ショップも経営していた。リブレットは独立店舗もしくはメロンブックス内のコーナーとして設置され、アニメイト、らしんばんとも仲良くしていた。これらの3店舗は近隣に集中している、もしくは同じ建物に同居していることが多かった。2012年に全店閉店。
2017年からは女性向け業態のフロマージュを始動、こちらはメロンブックス内にコーナーを作る形で併設されている。フロマージュコーナーが無くとも、受取出張カウンターが併設されている店舗もある。
ラリーイベント
同人誌委託のほか、ラリーイベントにも参加していたことがあった。使用車種は Honda インテグラTypeR や ランエボVII など。ランエボVIIメロブ仕様はミニカーにもなっている。
2012年に第1期の活動を終了し、以降は「PLUM RACING TEAM」と合流して活動を続けている。「PLUM RACING TEAM」は「諏訪姫プロジェクト」という長野のご当地キャラクターの認知度を上げるための活動であり、メロンブックスのサブカルへの協力姿勢は筋金入りということがわかる。
めろんちゃん
メロンブックスのマスコットキャラクター。夕張のメロン畑にてスク水姿で雪へ埋まっていたところを発見されるというある意味壮絶な過去を持つ。
初代はカワサキテツヤによってデザインされた(公式では名前を伏せられているが、かつて作者が自サイトにて明かしていた)が、緑髪ツインテール少女である以外現在のデザインとは共通点が少なく(現在はメイド服コスチュームだが初代はセーラー服風だったり)、そもそもイラスト自体が殆ど描かれなかった。2代目を担当したあかざわREDが初代をベースに現在のめろんちゃんや追加でめろんちゃん以外の殆どのキャラクターをデザインしたため、イラスト担当が風上旬に交代した現在でもあかざわが原案・キャラクターデザインという扱いになっている。
2008~2012年にはめろんちゃんデザインの痛車ラリーカーが車種とクラスを変えながら全日本ラリー選手権に参戦していた。
ちなみに、緑地に白という現在のロゴも3代目で、初代は白地に黒、2代目は黄地に黒だった。
関連動画
関連項目
脚注
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