メンフクロウとは、フクロウ目メンフクロウ科メンフクロウ属のフクロウの一種、もしくはメンフクロウ属のフクロウの総称である。
概要
体長は40cm前後、体重は200g~480gほど。他のフクロウの仲間同様、夜行性の肉食動物であるが、種類によっては昼間にも活動する。
お面を被ったような不思議な顔が和名の由来で、アラビア半島、サハラ砂漠以外のアフリカ、カナダとアラスカ州以外のアメリカ大陸、インドと東南アジア、スカンジナビア半島付近とロシア以外のヨーロッパ、オーストラリ大陸にかけて生息している。英語ではBarn Owl(納屋のフクロウ)といい、人里近くに営巣する。地域ごとに固有のメンフクロウが存在しており、例としてマダガスカル島ではマダガスカルメンフクロウという固有種のメンフクロウがいる。
白色から褐色の顔は額も含めてハート型にも見えることからかわいいという声がある。一方で、表情が分かりにくく、動きも独特なので怖いという評価もある。それくらいに独特な面構えのフクロウである。この顔は音を集めるアンテナの機能もあり、フクロウの仲間特有の首の動きと相まって、音で獲物の位置を特定するのに役立っている。鳴き声は高音で金切り声のようとも評される。
種類によっては絶滅のおそれがあるメンフクロウもいるが、ペットとして流通しているメンフクロウは基本的に絶滅のおそれが低い種類である。
昆虫や魚類、両生類、鳥類、哺乳類を食べる。人里の近くではネズミを食べてくれるので、大切に扱われることもある。消化できなかった毛や骨は小さな塊(ペレット)にして吐き出す。メンフクロウのヒナは、同じ巣に腹ペコのヒナがいると、互いに鳴き声を送りあって空腹なヒナからエサを食べられるように譲ることが確認されている。
ペットとして飼育される他、動物園でも飼育されていることが多い。その場合、エリアごとにテーマが決まっているような動物園では、そのメンフクロウの種類によって展示エリアが決まっている。アフリカ出身の種類ならアフリカのエリア、ヨーロッパ原産ならヨーロッパの動物が展示されているエリア、フクロウ中心に展示しているならその場所に、といった具合に動物園によってバラバラとなっている。
ペットとしては、フクロウの仲間の中では安い部類であるが、もちろんフクロウの仲間なので、飼育するには手間がかかる。動物園のバードショーのように飛ばすのは、専門的な知識を必要とするので一般的には難しいのでお勧めはできない。フクロウの仲間に共通する飼い方であるが、スーパーなどで売られている鶏肉をそのままあげると栄養不足になるのでやってはいけない。冷凍のマウスやウズラを捌いて与え、ときどき昆虫も与えるのが多い。動物を捌くことになるので、抵抗感がある人にはお勧めできない。
また、デリケートな動物なので優しく扱うことが求められる。
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