メ・ビラン・ギとは、仮面ライダークウガに登場する怪人の1体である。警察は未確認生命体第23号と呼称している。俳優は大橋寛展。
概要
episode7「傷心」にて初登場したピラニア種のグロンギ。1分間に約200回高速開閉できるアゴを持つ。
ピラニア種だけに水中を素早く移動でき、また血の匂いに惹きつけられる特性を持つ。水中だけかと思いきや陸上での戦闘能力も高く、両腕に装備された鋭い刃と鋭利な牙を使ってリントを殺害する。彼のゲゲルでは子供向けとは思えない凄惨な殺戮が繰り広げられ、ゴ・PTA・デを怒らせた逸話が残っている。
劇中の活躍
ズ集団グロンギのゲゲルが次々に失敗し、ズ集団に見切りをつけたラ・バルバ・デはワンランク上のメ集団を召集。メ・ガリマ・バ、メ・バヂス・バとともに博物館のアジトを訪れた。ズ集団のリーダー、ズ・ザイン・ダとは犬猿の仲であり、召集時にビランが「(メ集団が召集されたのは)お前たちが能無しだからだ」とザインを罵倒。これに激怒したザインは喧嘩を買い、互いに怪人体へ変身して殴り合おうとした程。進行役のラ・バルバ・デはビランの肩を持ち、多くのズが敗れた事を示す羊皮紙を掲げて「これが現実だ」とザインに言い放っている。
メ・バヂス・バを皮切りにメのゲゲルが始まり、自身の番を今か今かと待ちわびていた。しかしepisode11「約束」にて権利を失ったはずのズ・ザイン・ダが勝手にゲゲルを開始し、遅延が発生。台東区内の路上でラ・バルバ・デと会合した時に「オレノ…バン、ダナ?」と期待を膨らませて問うたが、「まだだ」「もうしばらく待て」と返されて不満の表情を見せる。怒ったビランは独断で殺人を行うザインに襲い掛かった。左胸を出血させ、機敏な動きでザインを翻弄するなど終始優勢に戦闘を進めた。最後は揉み合う形でザインともども崖下の川へと落下し、姿を消した。
ゲゲル
episode13「不審」にて、ようやくゲゲルの番が回ってきた。
まず手始めに荒川を進む水上バスを襲撃。逃げ惑う人々を追い詰めて一人ずつ殺害、瞬く間に死体の山を築き上げた。乗客には小さな男児もおり、描写こそ無いが殺害されている。この容赦の無い殺戮劇、だんだん不協和音に転じていくクラシック音楽、窓に残された血のり、死屍累々の光景…日曜朝8時とは思えない血みどろの展開は最早トラウマ不可避である。舵を失った水上バスはその場でゆっくりと回転を始め、偶然通りがかったパトロール中の警官が異変に気づいている。
続いて船上で釣りを楽しむ釣り人を襲撃しようと水中から近づくが、近くで作業をしていた作業員が怪我をして血を流す。血の匂いに引き寄せられたビランは釣り人を放置し、血を流した作業員の所へ向かい殺人を開始した。その後、通報を受けた警官隊が駆けつけるも、殺戮の爪牙を以って刑事1名を除いて全滅させる。71人目まで殺害したところで五代雄介が到着し、クウガと戦闘になる。マイティフォームと一進一退の激闘を繰り広げ、隙を突いてクウガの右肩部分を噛み砕く。たまらずタイタンフォームに変身したクウガであったが、装甲の無い部分に噛み付いて重装甲を無効化。クウガを追い詰めていったが、ズ・バヅー・バ戦より開発されていた特殊ガス弾を一条刑事に撃ち込まれた。その臭いを嫌ったビランは川へ飛び込み、離脱した。戦いは引き分けに終わったが、双方ともに大きなダメージを受けていた。
クウガとの戦闘で傷ついたビランはゲゲルを一時中断しなければならないほど疲弊していた。そこへ仲間のグロンギが駆け寄ってくる。「もうダメだな」と、ゲゲルの参加権を執拗に狙うズ・ゴオマ・グからグゼパを取られそうになるが、何とか振り払いゲゲルを再開する。
被害者の遺体解剖と、血の匂いに反応したという証言により血の匂いに引き寄せられる事を看破した一条刑事は人工血液を用意。警視庁未確認生命体対策本部はビランの捕獲作戦を開始し、荒川から浦和にかけて人工血液を散布。ビランを誘引する事とした。これに伴って道路が封鎖され、荒川沿いは立ち入れなくなった。ボートに乗った一条刑事は血液を散布し始めると、警察の目論見どおりビランが出現。ライフルで応戦しようとする一条刑事を押さえつけ、ライフルを取り上げると丁寧にボートへ置いた。そこへドラゴンフォームとなったクウガが乱入し、クウガや一条刑事ともども川へと落下する。
川から上がった時、偶然近くにいた蝶野と出くわす。未確認生命体に親近感を抱く彼はビランに語りかけようとするが、「エモノダ」と返されて恐怖に駆られる。逃げようとする蝶野を捕まえ、腕のカッターで切り裂こうとするも、再びクウガに妨害される。クウガを蹴り飛ばすなど善戦していたが、鉄柵を切り飛ばした事でドラゴンロッドという武器を与えてしまう形に。そこから防戦一方となり、最期はスプラッシュドラゴンを胸に受け、爆死。
仮面ライダーディケイドでは
仮面ライダーディケイドにおける「クウガの世界」にも登場している。
ン・ガミオ・ゼダを復活させるため、女性警官を一滴の血も流さずに殺害するという内容のゲゲルを、他のグロンギとともに遂行していた。そして最後の五人目となる八代刑事を殺害すべく、ゴ・ベミウ・ギと組んで彼女を襲撃したが門矢士の機転で八代刑事が流血してしまいゲゲル失敗。そのままディケイドと戦闘になる。この時、ビランは何故かゴ・ガドル・バの剣を振るって攻撃していた。最終的にベミウが倒され、戦況不利と見たビランは逃亡した。
関連項目
- 0
- 0pt