モビルワーカーとは、アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する兵器、あるいは作業用車両である。
宇宙世紀に登場したモビルワーカーに関しては、単語記事「モビルワーカー01式」を参照。
概要
厄祭戦後の世界における主要機械。戦車の延長線上に存在する機械であり、主に水素エンジンを動力に用いている。
モビルスーツより小型、故に安価で出回っており、モビルスーツより一般的に普及している。
様々な装備を取り付けることができ、作業用としても戦闘用としても機能させることができる。
が、性能はモビルスーツより遥かに劣り、旧式のモビルワーカーではギャラルホルンのモビルスーツ・グレイズや、CGSに動力として転用されていたガンダム・バルバトスらに対して無力であった。
以下に、各組織のモビルワーカーを解説する。
CGS/鉄華団
CGS MOBILE WORKER CGSモビルワーカー |
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型番 | TK-53 / TK-53/s |
全高 | 3.5m |
重量 | 2.2t / 2.3t |
搭乗者 |
三日月・オーガス |
武器 |
CGSのモビルワーカーは他より旧式であり、性能は著しく劣る。
後部にカーゴベイを取り付けることで輸送機としての運用が可能。脚部の三脚は地上用は走行用ローラー。
CGSの主力兵器であり、三日月・オーガスや昭弘・アルトランドなど、参番組のパイロットは全員非合法の有機デバイス「阿頼耶識システム」を埋め込まれており、それに対応している。阿頼耶識の詳細は三日月・オーガスの単語記事参照。阿頼耶識の接続部を含むガンダム・バルバトスのシートは、三日月のモビルワーカーから移植したものである。
地上用モビルワーカーには指揮官用と思われる二人乗り仕様も存在し、戦闘時はオルガ・イツカと他一名が搭乗する。鉄華団の地上戦力に指揮官用モビルスーツが存在せず、モビルワーカーの処理能力に限界があるためモビルスーツ戦においても前線で指揮を執らざるを得ないが、モビルスーツ相手だと一撃で大破する危険性と戦うことになる。操縦担当は主にユージン・セブンスタークが担当する。
それ以外にも三日月・オーガス、昭弘・アルトランド、ノルバ・シノの3名のモビルワーカーは専用カラーで塗装されている。それぞれ三日月は白、昭弘は青、シノはピンク。
三脚をバーニアに換装し、推進剤タンクを後部に追加した宇宙仕様のモビルワーカーも存在。こちらの姿は作中ではCGSが鉄華団となってから運用されており、ユージン・セブンスタークが危険な作業を成功させ、鉄華団の危機回避の立役者となった。
また、先述の阿頼耶識システムにより、通常はまず行うことのできない無茶な行動も行うことができ、宇宙空間において旗艦イサリビが敵艦と接近する一瞬の隙を突いて敵艦に突入、白兵戦を行う布石となる戦法がよく用いられている。
23話で鉄華団が持ち込んでいるこの型のモビルワーカーは現存5機。
それ以外にもテイワズを通じて、20機の新型モビルワーカーを調達しているが、この新型に阿頼耶識システムは非対応。無論、やっと読み書きを始めた程度の子供達に渡しても危機を回避できるかといえば・・・。
オルガも効果が薄いことは分かっていながら、「丸腰で敵陣に向かうよりはマシ」という想いで導入を決めた。
ギャラルホルン
GJALLARHORN MOBILE WORKER ギャラルホルンモビルワーカー |
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型番 | NK-17 |
全高 | 6.3m |
重量 | 3.6t |
搭乗者 | |
武器 |
ギャラルホルンの運用するモビルワーカーはCGSのそれより装甲・火力ともに優れ、より有用性の高い大口径砲やロケット砲(換装武器)を積んでいる。
作中では第1話にてCGSに強襲をかけたが、参番組の思わぬ粘りにより苦戦を強いられ、結局モビルスーツを投入する羽目になる。
モビルスーツ同士での戦闘では、真っ先に三日月・オーガスにより攻撃の盾に使われている。これは如何にモビルワーカーとして性能が高いといえど、モビルスーツ同士での戦闘に介入できる性能を持っていない証左ともいえる。
この手段に対して非人道的とぼやく声もあったが、そもそも参番組は多くの仲間をこの襲撃で失っているため、ギャラルホルンの人間が言えたことではない。三日月もこれに対し「どの口が言うんだ・・・!」とぼやいている。
地球でも使われているようで、蒔苗東護ノ介とクーデリア・藍那・バーンスタイン確保のために島に上陸したが、鉄華団のゲリラ戦術の前に翻弄される。ギャラルホルンはモビルスーツ戦力を占有しているためか、宇宙ではモビルスーツの出番であり、宇宙空間でモビルワーカーを使用した描写はない。
ユニオン
UNION MOBILE WORKER ユニオンモビルワーカー |
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型番 | UW-33 |
全高 | 4.3m |
重量 | 2.8t |
搭乗者 | |
武器 |
木星の重工業メーカーが作り上げた最新鋭モビルワーカー。多くの勢力が自衛目的で導入している。
作中ではテイワズ配下としての仕事の一環で、鉄華団がドルトコロニーに送り届けた貨物の中身であるが、鉄華団は中身がモビルワーカーを始めとした武器であることを知らなかった。
ドルトの労働組合はこの貨物を以て蜂起し、ドルトカンパニー側に待遇改善を訴える。砲塔はついているがあくまで「武力で言うことを聞かせる」のではなく「武力を盾にドルトカンパニーを交渉の場に引きずり出す」のが目的であるため一度も撃つことはなかった。
だが、それを見越していたギャラルホルンのマッチポンプにより、「労働組合が先に手を出した」という状況を作り上げられ、上記のギャラルホルンのモビルワーカーの手で、労働組合の人間と共に鎮圧という名の虐殺により破壊された。
関連動画
関連商品
小型機のためか、単品商品ではなく作中の装備とセットで販売されている。
関連項目
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- CGS/鉄華団
- ガンダム・バルバトス(CGSのモビルワーカーのシートを転用している)
- モビルワーカー01式(宇宙世紀のモビルワーカー)
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