基本データ | |
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正式名称 | モルドバ共和国 Republic of Moldova |
国旗 | ― |
国歌 | 我らが言語 Limba noastră |
公用語 | モルドバ語 ルーマニア語 ロシア語 |
首都 | キシナウ(Chişinău) |
面積 | 33,843km²(世界第135位) |
人口 | 約360万人(世界第121位) |
通貨 | モルドバ・レウ(MDL) |
概要
1991年に独立したばかりの国家。国名はルーマニアを流れるモルドバ川に由来するが、国土はそのモルドバ川よりも東にある「ベッサラビア地方」のみであり、名前の由来であるモルドバ川は国内に流れていない状態になっている。
元々は中世に現在よりも広い領域を支配するボグダニア公国という国として誕生しており、その後モルドバ川に由来するモルダヴィア公国へと名前を変える。モルダヴィア西部は最終的にルーマニア領に落ち着いたが、東部のベッサラビアは近代までにモルダヴィア領→ロシア領→ルーマニア領→ソ連領と幾度も支配者が変わった末に、ソ連崩壊を機に主権国家として独立。独立に際しルーマニアへの再統合を望む声もあったが、やっぱり独立したいという声もあり、ルーマニアとは仲の良い国としてやっていくことになった。しかし、独立した身ではあるがロシアからの嫌がらせが怖いので、親ロシア外交もしっかり行っている。
日本では「恋のマイアヒ(原題:DRAGOSTEA DIN TEI)」で知られるグループ、O-Zoneの出身国として有名。
言語
独立後しばらくの公用語はソ連時代に使われたモルドバ語であったが、この言語はキリル文字を使う事を除けばルーマニア語の派生形であり、違いはちょっとした表現と発音くらいであった。むしろ、ルーマニア語に国としてのアイデンティティを見出すほどの誇りを持っており、以前は「我らが言語」という祝日を設けて「やったー! キリル文字だらけのモルドバ語からラテン文字表記のモルドバ語という名のルーマニア語に戻れたー!!」と大々的に祝福していた。しかし、与党共産党で親ロシア派が実権を握り始めた2001年以来、我らが言語における公共イベントを禁止してしまったのだ。その為、いつか我らが言語という祝日を解体するのではと懸念する声が上がった。その上、言語を含めたロシア寄りの政策を打ち出しては国民から強い反発を招いた。
最終的に親ロシア派政権は不正選挙疑惑によって2009年に失脚、ロシア語推進政策は止まり、2013年には憲法改正によって正式にモルドバ語ではなくルーマニア語が公用語であると規定され、急速にルーマニア語への移行と脱ロシア語が進んだ。
共和国の公用語はルーマニア語となっているが少数民族の自治区ではルーマニア民族主義への反発もあり現在でもモルドバ語と呼ばれている。
少数民族
ガガウズ人、ロシア人、ウクライナ人が主要な少数民族であり多くは自治区に住んでいる。
少数民族の自治区としてガガウズ自治区とドニエストル左岸行政区画の2つある。
ドニエストルの方は独立時の内戦から沿ドニエストル共和国を名乗りと事実上の独立国家となっている。ロシア軍が平和維持軍として駐留しておりモルドバ側は撤退を求めている。
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関連項目
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