概要
モルモットというと、「ねずみ」や「ハムスター」というイメージが強いのだが、実際にはねずみとは異なった動物で、モルモットという一動物である。また、ハムスターと並べられていることも多いが、異なる生き物である。
学名では「テンジクネズミ(天竺鼠)」と記されているが、インド(天竺)から伝わったネズミのような姿の生き物、ということで「テンジクネズミ」とされたという話がある。(ちなみにカピバラは大きいモルモットという意味で「鬼天竺鼠」と称されている。)
日本に伝来した時期としては1843年に長崎にオランダ人が持ち込んだというものが一般的である。
実際海外では日本より昔から愛玩として飼育されていて、海外のモルモット愛好家たちは親しみを込めて「cavy」や「pig(手乗りブタ)」などと呼んでいる。
モルモットの大きな特徴
- 完全草食動物(牧草が主食。特にチモシーは理想の牧草である)
- 大人しく人によく懐く
- 泣き声で喜怒哀楽を表現する(泣き声は個体で変ってくるが、基本「プイプイ」「キュイキュイ」「クックック」等)
- 生後60日程度で大人になり、約一年ほどかけて体重などが変化していく
- ♀は700g~1.1kg、♂は800g~1.3kgが平均の体重
- ♀のフンの形は楕円形、♂の場合はバナナ形
- 寿命は2年~7年
- ウサギと違って首の皮をつまみあげることができない
- 頬袋が無い
- ビタミンCを体内で生成できない
- 尿結石になりやすいので、カルシウム成分を与えることはよくない(これについてはWikiなどで紹介されている)
モルモットの分類について
大きな分類として、「短毛種(イングリッシュモルモット)」と「巻き毛種(アビシニアンモルモット)」に分かれる。
飼育の上の注意点
実際のモルモットの飼育法は、ネズミというよりフェレットやウサギ、カピバラなどと似たような扱いで飼育する。
- 慣れてくると犬や猫と同じように飼い主に懐く。名前を覚えることはもちろん、言葉も覚えてくれる。
- とにかく「ビビり屋」なので、いきなり大きな音たてたり、いきなり近づいて手を伸ばしたりすると逃げてしまうこともある。
- 臆病すぎるところが多々あるので、安心させるという意味で信頼関係をしっかり築いて飼育していくことが大切である。
- 関連動画にもあるが、飼い主を探して不安そうにウロウロする愛くるしい姿も見られる。
実験動物
上述の特徴の中で「ビタミンCを体内で生成できない」ところがヒトと同じ要素である。
また、薬物に対する反応も高いため、かつては病理学における実験動物として扱われていた。
現在はより小型のげっ歯類が利用されているが、その経緯のせいか、「実験対象」を指す言葉として、モルモットという単語が間接的な表現として利用されることがある。
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関連項目
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