『モンタナ・ジョーンズ』とは、NHK総合テレビで放送された伝説のテレビアニメ作品である。
概要
1994年から1995年にかけて放送。時代背景は1930年代。
日本のスタジオジュニオとイタリアのREVERによる国際共同制作作品である。
『インディ・ジョーンズ』をモチーフにしていると言われる。
いとこ同士のモンタナとアルフレッドは、正反対の性格だが仲良し。
偶然知り合ったメリッサと共に、二人はギルト博士からの指令を受け、古代遺跡に眠る伝説の秘宝を求めて世界を巡る冒険に出発するというストーリーである。
秘宝の収集家のゼロ卿たち(悪役)と戦いながら、モンタナたちは大活劇を繰り広げる。
リアルタイムで視聴していた世代を中心に未だに根強い人気を誇り、この作品をベストアニメに推す者も少なくない。2000年代中期頃までは、2ch等のアニメランキングでは常に上位を維持していた。
- 一話完結方式の中で起承転結が守られメリハリが感じられるストーリー
- 『インディ・ジョーンズ』からのオマージュ要素の数々
- 時代背景を反映したバラエティ豊かな世界各国のロケーション
- 奇抜でセンスに溢れたメカローバーのデザイン
- 『名探偵ホームズ』と同じく人間味が感じ取れる擬人化されたキャラクターデザイン
- 大塚明夫と中尾隆聖のコンビによる主人公:モンタナと相棒:アルフレッドのやり取り
- 本作が声優デビューとなった岩男潤子演じるヒロイン:メリッサの魅力
- 敵役のゼロ卿とニトロ博士のお約束とも言える定番台詞の数々(例:「今少し時間と予算を頂ければ…」「弁解は罪悪と知りたまえ!」)
- 作品の雰囲気にマッチしたTHE ALFEEが歌唱するOP・ED
など見所は多い。特に、全52話の中で毎回世界各国の異なる舞台を用意した上で、凝ったメカローバーのデザインも毎回違うものに仕上げたことはアニメスタッフの尽力の賜物であり、週一のアニメとしては恐ろしいまでのクオリティと言える。
多数の要望があり『冒険航空会社モンタナ』とタイトルを改め2003年に一度再放送は実現したものの、版権問題等によりDVD化などは難しいらしい。
登場人物
モンタナ・ジョーンズ(声:大塚明夫)
本作の主人公。
オンボロ航空貨物会社の経営者でありパイロット。が、客はほとんどなく赤字続き。
チャレンジ精神にあふれ、スリルと冒険が大好き!
いつも、アルフレッドの先生ギルド博士の指令を心待ちにしている。
愛機『ケティ』に乗り、世界をまたにかけ秘宝探しの旅に出る。
アルフレッド・ジョーンズ(声:中尾隆聖)
モンタナの相棒。
モンタナのいとこで考古学の研究者。
冷静沈着、論理的で博学で、穏やかな研究生活、良質の音楽をこよなく愛する。
モンタナにいつもふりまわされて危険に直面することもしばしば。しかし、論理的思考が危機突破の鍵となることも。
メリッサ・ソーン(声:岩男潤子)
本作のヒロイン。
外交官のひとり娘で、スタイル抜群の美女。
語学にすぐれ、父親所有の新聞「ボストン紙」に社交コラムを持つ。
だが、退屈な日常に飽き飽きしていて、モンタナ、アルフレッドと秘宝探しの危険な冒険にチャレンジ!
ゼロ卿(声:大友龍三郎)
世界の秘宝をひとり占めにして自分だけのコレクションにしようと虎視眈々と狙っている悪の中の悪。
マントを着てかっこつけている伊達男。
いつも持っているステッキにはいろいろな武器が仕込んである。
ニトロ博士(声:滝口順平)
天才科学者でゼロ卿の部下。ありとあらゆる科学知識に精通し、次々と奇想天外なマシンやメカを作り出す。
しかし、メカの制作費をケチって無理難題を押しつけるゼロ卿に不満を持っている。
スリム(声:桜井敏治)
ゼロ卿の手下。
スリムという名前とは裏腹に図体はでかいけど、のろまで間が抜けていて、ドジばかり。緊張続く大活劇の中にあって大ボケをかますギャグメイカー。
スラム(声:チョー <長島雄一>)
ゼロ卿の手下。
スラムはすばしっこいが、金目のもはすぐにポケットにしまいこむ、せこくてケチで、失敗ばかり。
スリムとともにとんでもない大ボケをかます。
メカローバー
ニトロが作るマシン。毎回なんらかの動物をモチーフにしたデザインになっており、なかなかのオーバーテクノロジー。機体名は、その国にまつわる悪人や怪物などから取られることが多い。
楽曲
オープニングテーマ
THE ALFEE「冒険者たち」 作詞・作曲:高見沢俊彦 編曲:THE ALFEE
エンディングテーマ
THE ALFEE「エルドラド」 作詞:高見沢俊彦・高橋研 作曲:高見沢俊彦 編曲:THE ALFEE
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関連項目
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