概要
埼玉県小川町で川野一族が経営していた青果店「八百幸商店」を源流とする。ちなみに八百幸商店の開業は1890年というかなりの老舗。
八百屋から現在のスーパーマーケットへとスタイルを変えたのは、現在のスーパーマーケットとしての「ヤオコー」の実質的な創業者とも言える川野トモが、「前橋市でセルフサービス方式を採用して成功している"松清"という店がある」と聞きつけ、飛び込みで見学に行ったことがきっかけとされている。ちなみにこの「セルフサービス方式で成功した前橋の雑貨店・松清」は、後のフレッセイである。
松清の社長からセルフサービス方式の雑貨店=スーパーマーケットとは何たるかを直々に教わったトモであったが、明治時代から続く家業を「セルフサービス式のスーパーマーケット」に転換するなどと言い出したら家族は一体どんな顔をするだろうかと不安になっていた。が、そんなトモの悩みを察した松清の社長は、後日に八百幸商店を訪れトモの両親の説得を行った。どこの連続テレビ小説だよ…
これをきっかけに八百幸商店ではセルフサービス方式の導入の議論がされるようになる。そこでトモはダメ押しとばかりに従業員を引き連れて他の地域のスーパーマーケットの見学に出向き、比較的早期にセルフサービス方式の導入を実現させた。えっと、連続テレビ小説の話はもういいです…ってこれ現実であったことッスか!?
また、トモの行動力に関しては様々な逸話があり、新店舗開業前の視察の際に踏切待ちの車を見つけたりしたら「新店舗をよろしくおねがいしますね」と"宣伝"を行う、小川SC(小川町駅前にあるアレ)の土地取得の費用について悩んでいた際にはいつものトモを知っていた地元信金の理事長がトモを呼び出し「私に任せろ!」と直々に伝えた…などの逸話がある。どこまでリアル連続テレビ小説をするつもりだこいつは…
そのトモの行動力が反映されているためか、ローカルチェーンとしては売り場作りやスタイルの提案などに積極的と言われており、流通業界からも色々と注目されている企業である。しまむらと並ぶ埼玉出身の暴れん坊。
ヤオコーの「売場作り」
ヤオコーは売り場作りに積極的と言われる企業である。
代表例を挙げると…
- クッキングサポート
多分ヤオコーの最大の特徴。
買い物に来た客にメニューの提案などを行うコーナー。
取扱商品のPRも兼ねている。
このシステムは業界内でも結構注目がされているらしく、クッキングサポートをパクった参考にしたコーナーを設置し始めるチェーンも少なくない。要するに「全ての元凶」ですねわかります
佐貫店(茨城県龍ケ崎市)のクッキングサポートが特にアツいとかなんとか。
ちなみにクッキングサポートで発表されたメニューをまとめた本も出ていたりする。
- ヤオコーマーケットプレイス
現在のヤオコーの主力の形態、というか実質的な「デフォルト」のスタイル。
狭山店で確立したビジネスモデルをフィードバックした業態である。
看板が「YAOKO」と全部大文字で書かれているのはこのタイプ。 -
今週のビックリドッキリメカ次々と展開する新モデル店
狭山店の成功では飽きたらず、次から次へと新モデルの店を模索するのもこのチェーンの特徴である。
例:
自社ブランド商品
大きく分けて2つあり。
何故かよく一緒にいる奴ら
ヤオコーが核店舗となるショッピングセンターが開業する際、腐れ縁何故かよく共同で出店してくる奴ら。
小ネタ
- ヤオコーは主に国道16号の周辺に出店するということが挙げられる(最近は例外も結構あるけど)。
これは配送用トラックがLNGを燃料とする車両一択であるが、そのトラックにLNGを補給できる基地…つまり「自社の物流センター」が16号沿線にあったためと言われている。
最近では16号線からだいぶ離れた場所にも結構出店している。恐らくLNG補給基地のめどが立ったのだろう。 - 茨城県内ではどういうわけか土着のスーパーチェーン店・カスミの店舗の近隣にやたらと出店する。何か恨みでもあるのだろうかと言わんばかりに。
- 同じ埼玉発祥のスーパーチェーン店・ベルクといろんなとこへ出店しており(近隣だったり)、一番のライバルかと思われる。
関連動画
関連商品
関連項目
- 埼玉県
- スーパーマーケット
- 日本のスーパーマーケット一覧
- 小川町
- ライフコーポレーション(業務提携をしている)
- マツモトキヨシ
- しまむら
- カスミ(どういうわけか茨城県内ではカスミの近くに出店するケースがやたらと多い)
- ベルク(同じ埼玉発祥で近隣にあることが多い)
- 国道16号
- 連続テレビ小説
リンク
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