ヤン坊マー坊天気予報とは、1959年から2014年まで日本各地の民放テレビ局で放送されていた天気予報番組である。日本のテレビ放送黎明期から21世紀まで、半世紀以上続いた大長寿番組である。
概要
1959年6月1日より放送が始まった、農業機械やモーターボートエンジンなどを販売しているヤンマーの一社提供番組。番組改編期でもない中途半端な日に始まっているのは、この6月1日が気象記念日であることにちなんでのもの。 全国で同じ番組を流すのではなく、番組の本編自体は各放送局が製作するという「企画ネット番組」である。
番組本編そのものは各放送地域ごとのローカル天気予報であるが、番組冒頭と最後に「ヤン坊」と「マー坊」という2人の少年キャラが番組キャラクターとして登場。アニメーションでかわいらしく動く様が子供からお年寄りまで広く知られるようになり、ヤンマーそのものの企業マスコット的存在にまで成長した。
農業機械販売店にヤンマーが看板や販売促進グッズを配布する際にもヤン坊とマー坊を採用するなどの徹底したイメージ戦略を行い、ヤンマーとヤン坊・マー坊は切っても切れない関係となっていた。 この間に3度のデザインリニューアルを行っている。
番組終了
最盛期には民放テレビ局30局以上で放送されていたが、2000年代に入った頃から徐々にネット局が縮小。2000年に関東での放送が打ち切られてからじわじわと未放送地域が増え始め、最末期には19局ネット(全国13地域)にまで縮小していた。
2013年3月をもって多くの地域で番組ネットが終了。同年6月にはヤンマー公式サイトの天気予報を掲載する公式HPが閉鎖されるなど、本格的な番組終了が噂されるようになる。
2014年3月31日をもって、ついに残りの番組ネット局でも放送が終了し、約55年間続いた番組の歴史に幕を閉じることとなった。ヤンマーはこの番組終了の理由について「放送開始から半世紀以上過ぎ視聴者のライフスタイルも変わり、天気予報をテレビで視る人が減ってきてしまった」「会社と農業のイメージを変えていきたい」と述べている。
なお、ヤン坊とマー坊については引き続き企業マスコットキャラクターとして使用を継続。2019年には生誕60周年を迎え、キャラクターデザインを3DCG造形に一新した。現在はヤンマーミュージアムで出迎えてくれるので、気になったら滋賀県長浜市に足を運んでみよう。
放送地域
番組自体がミニ番組であり、放送開始当時は放送エリア内にテレビ局が1局しか無いという地域も多かったため、いわゆる民放テレビ局のネットワークの枠を飛び越えた形で放送されていた。
地域によっては曜日によって放送するテレビ局が変わる形であったり、途中で放送するテレビ局が変更されたケースも存在する。
1980年代後半以降は独立番組ではなく夕方のワイドニュース番組の1コーナーとして内包されるケースが多くなった。
関連動画
ヤン坊マー坊の背丈は2頭身がよく知られているが、番組開始当初は身長が高かった。
歌わせてみた
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関連項目
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