ユメカサゴ(学名:Helicolenus hilgendorfi)とは、スズキ目カサゴ亜目メバル科[1]ユメカサゴ属の海水魚。
概要
ユメカサゴ | |
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目 | スズキ目 |
科 | メバル科 |
学名 | Helicolenus hilgendorfi |
英名 | Hilgendorf's saucord Scorpionfish |
日本海沿岸、太平洋沿岸、東シナ海の大陸棚等に分布するカサゴやメバルの仲間。比較的陸に近い場所で見られ、水深150~200mに主に生息しているが水深980m程でも確認されている深海魚である。
体色は赤く、数本の不明瞭・不規則な横縞が入るほか、鰓蓋には黒い班がある。目は楕円形。カサゴ(メバル科カサゴ属)よりは体高が大きく、どちらかと言えばメバル類に近い体形。かわいい。
餌は小型の甲殻類、ゴカイや小魚など。大きいものは体長40cm程になるが、市場に出回っているものは30cm程までのものが多い[2]。成長が遅く、25cmを超えるのに7年程かかると考えられている[3]。旬は冬。白身が絶品の高級魚として知られ、主に延縄漁や底引き網漁で捕らえられるほか、釣り物は特に高級。
地方名は「ノドグロ」「チョウカ」「ガガネ」「ヒメカサゴ」など多数。このうちノドグロは口の中が黒いことから名付けられているが、同じ名で呼ばれる口の中が黒い深海魚・高級魚のアカムツとは全く別の種。
ユメカサゴはカサゴやメバルと違って卵胎生ではなく、ゼラチン質の嚢に包まれた卵を産むことが知られているが、詳しいことは分かっていない。
学名(種小名)のhilgendorfiはドイツの動物学者・古生物学者フランツ・ヒルゲンドルフ(1839-1904)への献名。
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関連項目
脚注
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