ユリアン・ミンツ(Julian Mintz)とは、『銀河英雄伝説』の登場人物で、ヤン・ウェンリーの養子にして、彼の後継者。
CVは佐々木望(石黒監督版)、梶裕貴(Die Neue These)。
略歴
宇宙暦782年生まれ。両親を早くに失った後、アレックス・キャゼルヌの斡旋で「トラバース法」のもと自由惑星同盟軍人のヤン・ウェンリーの養子として引き取られる。
「生活無能力者」ヤンの生活を支えているうちにヤンに心酔し、同じ自由惑星同盟の軍人の途を志す。
ヤンの従卒として兵長待遇の軍属となりヤンのイゼルローン要塞赴任に同行、スパルタニアンのパイロットとしてオリビエ・ポプランに師事する。初陣でワルキューレ3隻と巡航艦を撃沈する殊勲を挙げ、曹長となった。また、ワルター・フォン・シェーンコップに陸戦の教導を受けている。
宇宙暦798年の第8次イゼルローン攻防戦では、ワルター・フォン・シェーンコップに尋ねられた際に帝国軍大将カール・グスタフ・ケンプの策を正確に看破し、司令官代理のキャゼルヌもその考えを容れた。それを元に作戦と艦隊指揮を行って大勝したウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ客員提督に「最大の功労者」と激賞される。この戦争後、ヤンの許しを得て、正式な軍人となる。
ヨブ・トリューニヒトの奸計を機にヤンの下を一時離れ、駐在武官・少尉としてルイ・マシュンゴ准尉とフェザーンに派遣される。フェザーンではヤンの意を受けて帝国の侵攻に備えた工作を行ったが実らず、ヘンスロー弁務官を救出して帝国軍占領下の脱出した。脱出後は帝国の駆逐艦を奪取して帰途についたことで自由惑星同盟で大いに称揚され中尉に昇進した。
バーラトの和約後はポプランやマシュンゴと地球に潜入し、地球教のデータを入手。アウグスト・ザムエル・ワーレン上級大将の知己を得てオーディンに滞在した後、革命軍司令官となったヤンのいるエル・ファシルへ帰還した。
イゼルローン要塞再奪取作戦に実働部隊の一員として突入した後はヤンの側近としてムライ中将らと艦橋で控える場面が多かったが、宇宙暦800年にヤンがテロに倒れた時には救出に向かい、遺体を回収した。
救出失敗後、キャゼルヌ、シェーンコップ、ムライ、ダスティ・アッテンボロー中将たち幹部の合意により弱冠18歳の中尉でありながらヤンの後のイゼルローン共和政府軍司令官の座を襲った。旗艦はユリシーズ。
その後ナイトハルト・ミュラーの接遇、オスカー・フォン・ロイエンタールの帝国からの離反やエルネスト・メックリンガーのイゼルローン宙域通過、ワーレンとヴァーゲンザイルの侵攻といった出来事に的確に対処。特にワーレンを退けたことは帝国軍将帥からも評価された。
最後にはシヴァ星域会戦で自ら帝国軍総旗艦ブリュンヒルトに突入。皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムとの和平に成功し、ヤンの目指した「ほんの数十年の平和」と民主主義の芽を守った。
和平後はヤンが志した歴史学者の途を歩もうとしている模様。
なお、シヴァ星域会戦でのシェーンコップの死をきっかけにその娘カーテローゼ・フォン・クロイツェルと恋仲になった。シャルロットが泣くぞ
人柄・能力
ムライやボリス・コーネフが語るように人を引きつける魅力があり、多くのヤン艦隊幹部やその関係者からの薫陶を受けた。真面目で学習能力が高く、指揮官から白兵戦術、家事紅茶淹れに至るまであらゆるものを得意とした。
ヤンに心酔しており、ヤンを襲った地球教徒に対する敵愾心は失われなかった。
また敵ながら地球で邂逅したワーレンや、帝国の交渉役であったミュラー両上級大将にも敬意を抱いていた。
キャゼルヌにはフレデリカに対する恋慕を鋭く指摘されたことがある。シャルロットが泣くぞ
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関連項目
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