融合とは、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」の登場人物である。CVは高木心平。
概要
主人公の榊遊矢、及び黒ずくめの少年・ユートとよく似た容姿をした、「シンクロ次元」のデュエリスト。
エクシーズ召喚を使うユートとは対照的に、こちらは謎のバイク(D・ホイール)に乗りシンクロ召喚を操る。
ユートとは「因縁の相手」らしく、ユーゴもまた彼を見ると「ここで会ったが百年目!」と叫んでいる。感情の起伏が少なく抑揚のない口調で喋るユートとは真逆に、ユーゴは感情豊かで明るめな口調で喋る。
見た目の特徴として、遊矢やユートと似ている顔立ちに、バナナを彷彿させる前髪及び金髪、そしてD・ホイールとライディングデュエル用のライダースーツとヘルメットという「遊☆戯☆王ファイブディーズ」で登場していた一般的なD・ホイーラーといった容姿をしている。また彼が乗っていたD・ホイールの機関部分にも、モーメントのような発光する部品が見受けられたが、ユーゴの乗るD・ホイールが5D'sの世界に登場した一般的なD・ホイールと同様のものであるかは現状不明。
記事最上部あるように、「融合」という言葉が出ると、それに反応して「俺の名前はユーゴーじゃなくてユーゴだ!」と返す。名前を言っているわけではない台詞に「俺の名前は~」と返す事もあるので、やりとりがちぐはぐになる場面もある。以下はその例。
ユーゴ「結構やりやがる」
ユート「融合の手先に負けるわけにはいかないからな」
ユーゴ「だから俺はユーゴだっつってんだろ!」
なお、彼のモンスターがパッケージを飾ったパック「クロスオーバー・ソウルズ」のCMで、本来なら「ルールを守って楽しくデュエル!」と締めくくられるはずが、「ユーゴーじゃねえ!ユーゴだ!」という突っ込みで締めくくられている(ちなみにCM中で「融合」という言葉が出てきたのはユーゴのこのツッコミ1回だけである。詳しくは下記関連動画参照)。
これ以降も、登場する度に「融合」もしくは容姿の似た「遊矢」と間違われて訂正のツッコミを入れるのがほぼお約束となっている。
ユートをはじめとするエクシーズ次元の人間には、当初「融合次元の手先」と認識されていた。そしてユーゴがユート達を襲う理由は「『大切なもの』を奪った」かららしいが、これに対してユートもユーゴに全く同じ事を返している。この食い違いの詳細は後述。
第36話「共鳴する竜」にて、素良に代わってユートと対峙する遊矢と、遊矢に対して「異世界」にまつわる新たな話を語っているユートの元へ、突然D・ホイールに乗ってやって来る。翌週の回では、スタンディングデュエルVSライディングデュエルという「遊戯王5D's」の世界でもVS超官戦くらいでしか見られなかったようなミスマッチなデュエルを繰り広げた。相手や観客をハネずに走り回りながらデュエルを続けるのは苦労しそうだ。
CMや販促ポスターを見る限り、デュエルディスクが切り離せるハイブリット型のD・ホイールである事が判明している。
なら降りろよ。・・・という突っ込みも最もだが、後の話でこのD・ホイールはリンと二人で作り上げた大切なものであるため、リンを探し求めている作中のユーゴにそんな選択肢はなかったのだろう。しかし・・・。
そして第46話「反逆の覇王黒竜」にてバトルロイヤルに現れたユーゴ。遊矢と勘違いしデュエルを仕掛けてきた梁山泊塾の出場者タッグを返り討ちにした(デュエル描写は省略)後、ユースチームvs融合次元(アカデミア)の刺客・オベリスクフォースをのデュエルを目撃する。ユースチームを次々にカード化するオベリスクフォース達に怒りを覚えたユートはデュエルに乱入、1対3の不利な状況にも関わらずオベリスクフォースを難なく蹴散らした。その場面をモニター越しに見ていた赤馬零児は「シンクロ次元は敵ではない」という考えに至った。その後ユーリと入れ違いで柚子の元へと現れたユーゴは柚子と共にブレスレットが発する光に包まれ消えた。ちなみこのオベリスクフォースとのデュエルは今作二回目のライディングvsスタンディングのデュエルとなったが、岩場から飛び上がったと思いきやビルの壁を駆けおりながらのシンクロ召喚など相変わらずの落ち着きのなさアクションフィールドを生かしたバイクアクションを見せた。どういう走破性してんだこのバイク。
そして第54話『シンクロ次元「シティ」』にて再登場。柚子ともに自身の故郷のシンクロ次元、「シティ」に帰ってきたユーゴは柚子にシティや自身の身の上を語る。リンという柚子そっくりの幼馴染を取り返すという目的、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンによって強制的に次元を渡っている事、そしてユートとの確執についても明かされた。自身と同じ顔の男(ユーリ)にリンをさらわれるところを目撃したユーゴはその後、次元を超えた先でユートと出会う。同じ容姿の持つユートをリンを誘拐した男だと思ったユーゴは、ユートに襲い掛かった。一方ユートも紛らわしい名前のせいでユーゴを融合次元の手先だと考えそれを迎撃、勘違いをしたまま二人は戦うこととなったのである。仲間の元に帰りたいと涙する柚子を慰めるユーゴだったが、飛ばされた先が「トップス」の私有地であったため追われることとなってしまった。逃走のためシティをD・ホイールで疾走する二人だったが、追走するセキリュティはデュエルの強制執行を開始する。並走する二両のD・ホイール。5D's終了から4年ぶり、決闘者達待望のライディングデュエルの幕がついに上がった。
第65話ではクリアウィング・シンクロ・ドラゴンとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが共鳴現象を起こしていたが、これを軽くスルー。第72話では遊矢側から共鳴現象を通じた同調をされており、彼の決め台詞やアクションカードへの対応の仕方などの変化が一時的に現れた。(第36話のユートとの共鳴はやや異なる。)
しかし、その共鳴現象による第92話で次元転移が発生。憧れのジャックと戦える機会であるフレンドシップカップに参加したにも関わらず、不本意かつ残念な形で途中退場してしまうことになり、シンクロ次元における大筋のドラマには何一つ関わらなかった。OPで描かれていた遊矢とのライディングデュエルも実現していない。
このように何度も飛ばされては面倒に巻き込まれるという不憫な存在だったが、92話で飛ばされた地点が融合次元、その次に飛ばされた時は敵の本拠地であるデュエルアカデミアの教室だった為、棚ぼたのような状態で決戦の地にたどりつき、何とかリンを助け出すことに成功する。
しかしそんな彼に待っていたのは、残酷な事態・・・とリンの膝蹴りであった。そして自身は逆作画崩壊。
洗脳されていたリンとのデュエルの最中、二人で作り上げたはずのD・ホイールを無惨にもリンに撃破されてしまう。
それでもディスクを分離させデュエルを続けようとするユーゴだが、リンを解放すること叶わず敗北、意識を失う。しかし洗脳されているリンは何故か、何故か倒したユーゴをカード化することなく放置してしまう。
漫画版
漫画版アーク・ファイブにおいては最初から“ファントム”こと榊遊矢と一心同体の状態であり、自由に遊矢と肉体の主導権を交代することができる。
この時、上着以外の外見は完全にユーゴのものに変わっている。
元々は遊矢と別の存在だったらしいが、アニメとの最大の違いとして、幼少期から遊矢と一緒に過ごしていたことが判明している。
だがユーゴはその記憶を「思い出してはいけない」として、遊矢の中からそれを消して回っている。時折涙すら流しながらーーー。
使用デッキ
ヨーヨーやけん玉といった玩具を模した「SR(スピードロイド)」と名のついた風属性・機械族モンスターが中心となっている。
漫画版では更にペンデュラムカードも所持しており、デッキスタイルがペンデュラムシンクロへ変化している。
エースカードはアニメ版と漫画版で異なり、前者はシンクロモンスター「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」、後者はシンクロ・ペンデュラムモンスター「クリアウィング・ファスト・ドラゴン」。
余談
ユーゴのCVを担当する高木心平とユートのCVを担当する高木万平は双子の兄弟であり、「桜蘭高校ホスト部」や「メイちゃんの執事」などといった様々な実写作品及び舞台公演にて双子の役や似たもの同士の役でそれぞれ共演している機会も多い。
なお、声優として共演を果たしたのは「遊戯王ARC-V」が初。
関連動画
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関連チャンネル
関連コミュニティ
イラスト
関連項目
- 融合
- 遊☆戯☆王アーク・ファイブ
- リン(幼馴染)
- 榊遊矢(似たもの同士1)
- ユート(似たもの同士2)
- ユーリ(似たもの同士3)
- クリアウィング・シンクロ・ドラゴン
- クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
- スピードロイド
- シンクロ召喚 / D・ホイール / ライディングデュエル
- バイクに乗ったままデュエルだって!?
- 遊戯王関連項目の一覧
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