ユートとは、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」の登場人物である。CVは高木万平。
概要
主人公の榊遊矢とどことなく似通った容姿をした謎の少年。
普段は黒いゴーグルとマスクで顔を隠し黒づくめのフードを身にまとっており、同じく覆面とコートを身を纏った謎の男・黒咲隼と行動を共にしている。
後に融合次元から侵略を受けているエクシーズ次元出身で、黒咲の妹の瑠璃が融合次元に攫われたため、対抗策を求めてスタンダード次元にやってきたことが明らかとなった。
初登場の第7話で、遊矢に敗れた屈辱を晴らすため悪巧みを巡らせる沢渡シンゴとデュエルしようとする柚子の間に突然割って入り、柚子に代わってデュエルを開始。デュエルでは前作にあたる「遊☆戯☆王ゼアル」で登場した、LDSではエリートクラスのデュエリストしか習得できないとされるエクシーズ召喚を作中初めて披露。沢渡の戦略を「刃のごとき鋭さも弾丸のごとき威力も感じられない」「児戯にも等しい」と一蹴した。
瑠璃によく似た柚子のことを気にかけているようで、彼女を見守っている描写が多いが、遊矢が接近し柚子が身に付けているブレスレットが発光すると遊矢と入れ替わるようにランダムに瞬間移動してしまう。
後にMCSで黒咲に敗れた紫雲院素良と接触し、逆上する彼を圧倒する。その際に出会った遊矢に4つの次元や次元戦争について語るが、その途中で因縁の相手であるユーゴが乱入。ユーゴとのデュエルでドラゴンの共鳴により暴走するが遊矢の説得で我に返り、彼を庇って敗北。遊矢に「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」を託し、「デュエルで笑顔を・・・」と残して消滅した。
彼の意識は遊矢の中にあるようで、ミエルや黒咲は遊矢の中に彼の存在を察知している。また遊矢の覚醒や覇王黒竜の発現は彼の影響によるものと思われる。第75話では遊矢と意思疎通し始めているような描写がみられた。
以降遊矢が意識すればある程度の意思疎通はとれるようだが、第87話では遊矢が外部要因により強制的に発狂させられた際、彼も遊矢の中にいながら遊矢とシンクロして発狂状態になるというまさかの事態が発生した。
ハートランドが平和だった頃は、黒咲と共にハートランド・デュエルスクール・スペード校の生徒であり、クローバー校に通っていた「カイト」とはライバルだったらしい。しかし、そんなカイトと遊矢が出会った際、あまりにも以前とはかけ離れ怒りに満ちていたその姿に反応してか、遊矢の中で再びユートの意思が明確化する。
遊矢はこの段階でやっとユートの意思を自覚し会話できるようになった際、一時期自分達と同じ顔の人物が勢ぞろいし、発狂しかけたことが原因なのではないかと推測している。しかし、明確な意思を遊矢に示したユートだが、その眼前にあるのは自分たちが他次元に向かった後の大規模襲撃で壊滅状態に陥ったハートランド。
ハートランドに一時期飛ばされていた榊遊勝から、瑠璃や瑠璃の友人であるサヤカに、そして瑠璃、瑠璃からユートへと伝わっていた、理想である「デュエルで笑顔を・・・」。だが理性的に遊矢と関わっていたユートは、遂に面向かってアカデミアに怒りを爆発させ、「デュエルで笑顔を・・・」を否定しないものの、アカデミアへの憎悪に天秤が傾いてしまう―――。
漫画版
漫画版アーク・ファイブにおいては最初から“ファントム”こと榊遊矢と一心同体の状態であり、自由に遊矢と肉体の主導権を交代することができる。
この時、上着以外の外見は完全にユートのものに変わっている。
一人称は「私」であり、常識人で苦労人のポジションは漫画版でも変わらない。
サポート役としての役回りが中心であるものの、ユーゴが侵入者を追う際には補佐を申し出た時には「うるさくて勘弁してくれ」と言われており、デュエルに対する指摘は手厳しいようである。
人物
マスクの下の素顔は柚子ですら見間違える程に遊矢とよく似ており、髪の色や服装は全体的に黒やグレー、紫を基調とした暗い色でまとめられている。作中では初登場時は「黒マスクの男」と表記され、沢渡の取り巻きからは「黒ずくめのナイト」と呼ばれていた。視聴者達からも第21話になってユートという彼の名前が判明するまでは遊矢とよく似た姿から『黒遊矢』とも呼ばれていた。
遊矢がトマトと揶揄されることも多く、同じナス科の野菜で色合いが合致することから「ナス」と呼ばれることも。
現在は遊矢の中に存在することから、「エクシーズ召喚を扱う」前作ZEXALのもう一人の主人公であるアストラルと関連付けて「ナストラル」とも呼ばれている。その後、アストラルのように本当に遊矢と対話できるようになるに至る・・・。
柚子のことを初対面時から何かと気にかけたり、隼とは違いデュエルで倒した相手を無闇にカードへ封印しないなど、無益な争いは好まない穏やかな性格であるらしい。
さらに遊戯王シリーズに登場するデュエリストだけあって身体能力も高く、素良との初対面の際に高度なリアルファイトを繰り広げた。また極めて高い身体能力をもつ黒咲を(無言の腹パン)一撃で沈めるなど、その実力は計り知れない。
使用デッキ
闇属性・戦士族の「幻影騎士団(ファントム・ナイツ)」と「ファントム」と名の付く魔法・罠カードで構成されたデッキを使用する。ブーツやローブといった装飾品や剣や槍などの武具をモチーフとした亡霊のようなデザインからも、どことなく遺品であるようにも思われる。
詳細は語られず推測に過ぎないが、遊矢がレジスタンスの拠点のロッカーを訪れカードを回収、その後「RUM-幻影騎士団ラウンチ」を使用していたため、ユートは幻影騎士団の「RUM(ランクアップマジック)」を含む自身のカードをハートランドに残していたと思われる。RUMをスタンダードに持ちこまなかったのは、彼の性格からスタンダードのデュエリストに対する配慮と思われるが真意は不明。
漫画版でも使用デッキは同様。トラップカードとして扱わない状態の「幻影騎士団」罠モンスターを多用する傾向にある。漫画版では既に4人全員が一体化しており、ユートは罠カード以外のメインデッキのカードを使用していない為、元々遊矢のデッキにユートを含めた他のメンバーの分も入っていた可能性も考えられる。
切り札はあらゆるモンスターを倒す黒き龍、と銘打たれた「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」。
種族やステータスが遊矢の「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」やユーゴの「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」と同じで、効果対象もレベル5以上のモンスターという共通点がある。
上記2体の他、ユーリの「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」と共に謎の共鳴現象を起こいている。
ニコニコ動画において
(無言の腹パン)の一件から、ニコニコ動画では一般的に「黒咲に腹パンする常識人」として扱われ、黒咲の登場する動画にBB劇場なども含め出演する機会が少なくない。ただし、中にはBB素材が行きすぎてユート自身も名状しがたいものになっているケースも・・・。「デュエルで笑顔を・・・」も割とネタにされやすい。
なお、ポジション自体は腹パンの強調以外は本編でもあんまり変わっていない。
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関連項目
一般項目 |
使用するカード |
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