ヨコオタロウ(横尾太郎)とは、株式会社ブッコロ代表取締役、ゲームクリエイター、漫画原作者である。
代表作は『ドラッグオンドラグーンシリーズ』『ニーアシリーズ』
概要
略歴
1970年6月6日生まれ。愛知県名古屋市出身。神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科一期生として入学。同期にドラッグオンドラグーン2のディレクターを努めた安井章、二期生にはニーアシリーズ等の作曲を担当した岡部啓一がいた。ヨコオが留学、安井が留年したため2人とも二期生と同じ1994年に卒業。
同年4月に株式会社ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)に安井、岡部らと共に入社。ヨコオの上司はアイドルマスターシリーズのプロデューサーの坂上陽三だった。ナムコ退社後、1999年5月17日に株式会社ソニー・コンピューターエンターテイメントに安井と共に入社。(岡部啓一はモナカへ移籍。)
2001年4月1日に株式会社キャビア(現:株式会社マーベラス)に安井と入社し、『ドラッグオンドラグーン』のディレクター、『ドラッグオンドラグーン2』の映像編集、『NieR Replicant』『Nier Gestalt』のディレクターを務める。2012年4月1日に無職(自称)という名のフリーとなり、『ドラッグオンドラグーン3』でクリエイティブディレクターを務める。2014年から『NieR Replicant』『NieR Gestalt』の続編である『NieR:Automata』の開発に着手、ディレクターを務める。
2015年4月1日に株式会社ブッコロを設立し、代表取締役に就任。
2015年にビッグガンガンにて『君死ニタマフ事ナカレ』を原作者として連載。作画は森山大輔。
人物
顔出しはせずに、主に実験兵器7号(エミール)のマスク、通称エミールヘッドを被って表舞台に出る。エミールヘッドはヨコオが松下祥風に依頼して制作された。エミールヘッドの目に穴は一切空いておらず、実は鼻の穴と口の隙間から外が見れるようになっている。目の造形にはかなりのこだわりをもっており、目のダメ出しを何度もしたという。本当は目に小さな穴を入れる予定だったがヨコオ自身がそれを断ったほど。
インタビュー等でみせるヨコオのユーモアな言動は「ヨコオ節」と称されている。田浦貴久はヨコオの印象について、すごく変な人で、「こういう要素を入れよう」という話しになったときに、予想とは真逆の答えが返ってくることがよくあり、プラチナゲームズにはいないタイプのディレクターなので、刺激を受けながら、みんな楽しく開発していると語った。
ヨコオは、なぜ暗い話を作るのかという質問に対して「現実世界が暗いから」と答えている。現実世界は紛争や、死、戦争が起きており、オリンピックであっても、金メダルを獲るということは、誰かを踏みつけて、誰かを敗者にして、負ける人間を作っているという状態であり、人間は欲望にまみれていて、競争や憎しみから逃れられないため、現実世界を模倣するビデオゲームもそうなる。それを証明するかのように殺すゲームが求められ、多くのゲームは何かを倒したり、殺したり、自分が優位になるという仕組みであり、ビデオゲームが現実世界を模倣するということを逆に考えると、敵を殺すゲームが希望に満ちた明るい世界であるはずがないと考えている。
海外、特にアメリカでは「マッチョが受ける」と言われたため、NieR:Automataの前作ではマッチョな男性を作ったが(おそらくNieR Gestaltのニーア?)、思うように売れず、ファンからは「マッチョは好きだけど、スクウェア・エニックスのゲームにマッチョは求めていない」と言われた。『NieR:Automata』はせめて日本では売ろう、というコンセプトで作ったが、結果的には海外でもヒットすることになった。
ヨコオは『NieR:Automata』のアニメ化において今作はゲーム用に作られたため、そのままアニメにしても面白くないだろうといことで内容を変えようとしたが、A-1 Picturesはファンのために内容変更に対して慎重であったため「原作者が原作を破壊しようとしているのをアニメサイドが必死に食い止める」という謎の構図が生まれた。実際、ヨコオが1話のあらすじをゲームとは全然違うモノを提出したら全ボツにされたという。ヨコオはアニメスタッフは原作を尊重して制作しており、それを自分が壊しにいっているため、なにか不満があれば多分自分のせいです。先に謝っておきます。すみませんでした!!と語っている。
元々バーチャルボーイのギャラクティックピンボールが好きで、そこからデジタルピンボールというジャンルのゲームにはまっていた。日本にはピンボールマシンがある場所が少ないため、大阪にあるピンボール専門店によく行っている。
関連リンク
関連項目
- ドラッグオンドラグーン
- ドラッグオンドラグーン2
- ドラッグオンドラグーン3
- NieR Replicant
- NieR Gestalt
- NieR:Automata
- NieR Re[in]carnation
- SINoALICE-シノアリス-
- 404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-
- カミエラビ
- プラチナゲームズ
- スクウェア・エニックス
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