ポイントカードサービスは、ヨドバシカメラが日本で初めて考案したシステムです。
ヨドバシカメラとは、日本の家電量販店のひとつである。 愛称は「ヨドバシ」。
概要
新宿駅西口に本店を構える。大手家電量販店としては珍しく非上場企業である。現在では全国各地の大都市の駅の近くにのみ大型店舗を構えており、ビックカメラ、ヤマダ電機と熾烈な価格競争を繰り広げている(ちなみに売上高はヤマダ電機、ビックカメラ、エディオングループに続いて4位で、利益はヤマダ電機に続いて2位である。ただし利益率では1位)。
近年ではネット販売にも非常に力を入れており、Amazonと競争している。
ヨドバシカメラのテーマソングは「リパブリック賛歌」の替え歌である。非常にインパクトが高く、またメロディも覚えやすいものが使用されている。
そのためか、ニコニコ動画上に多数のMADが上がっているほか、原曲の「リパブリック賛歌」そのものを指すこともある。
家電類を買うときはヨドバシで商品を見て購入するかを決めるほどの有名さ。
社名の通り、元々はカメラの廉価販売を行うカメラ販売店であったが、徐々に取り扱い商品を増やしていき、現在では洗濯機や冷蔵庫からパソコン、ゲーム機、玩具まで幅広く取り扱う家電量販店となった。
起業時の「藤沢写真商会」の創業地は、新宿駅西口から更に西へ離れた渋谷区本町だったが、1967年に西口近くへ店舗を移転。所在地が新宿区淀橋(1970年、住居表示により現在の「西新宿」に町名変更)だったことから、会社化に際して商号を「株式会社淀橋写真商会」とした。また現在の新宿区南西部は、東京35区時代は「淀橋区」の区域だった(1947年、四谷区と牛込区との3区合併で、現在の新宿区に)。こうしたこともあって、顧客から「淀橋のカメラ屋」と呼ばれ親しまれていたことから、小売事業が本格化した1974年、呼び名をそのまま社名に拝借し、商号を現在の「株式会社ヨドバシカメラ」に改称した。
店舗一覧
新宿西口本店
東京都新宿区西新宿1丁目
最寄駅:新宿駅(JR/京王/小田急/西武/メトロ/都営)
1975年11月に開店して以来、全国各地にあるヨドバシカメラの本店として機能しているのが、新宿駅西口の駅前にある新宿西口本店である。西新宿一丁目の一帯に、商品カテゴリーごとに計13棟の店舗を出店している。
本館にあたるマルチメディア館は、外見上では1つのビルになっているものの、細かく分けると東館・南館・北館の3棟を連結した非常に複雑な構造となっている。同一フロアで売場構成が急に変わったり、床面に不自然なスロープが存在するなど、初めて来店した際には現在自分がどのフロアにいるのか判りづらく、あたかも巨大迷路のような売場に困惑することもしばしばあるとか。
実は開店当初からの元々の店舗は、現在の東館の一角であった。それが業務拡大とともに店舗も拡張。その際に近隣のビルを買収し、壁を取り壊して一つのフロアとして使用するようになった。元々一つのビルとして建設されたものではないため、場所によってフロアの位置が異なる高さになり、現在のような複雑な構造になってしまっている。店舗の外装は看板パネルや広告幕でマスキングしてあるものの、ビル側面からよく見ると、それぞれのビルの継ぎ目がはっきり垣間見える。
特に、元々立体駐車場付きのオフィスビルとして建設された北館はマルチメディア館のフロアとしては最も大きいが、駐車場の名残で自動車を収納できるほどの巨大なエレベーターが設置されていたり、車を出入庫させる際に前後を回転させるためのターンテーブルが残っていたりする。
それでも取り扱い品目の増加によってマルチメディア館だけでは売場スペースを確保できなくなり、周辺のビルを買収したり、テナントとして入居するなどして、商品カテゴリーごとの専門館を複数抱える出店スタイルが現在に至るまで執られ続けている。
関東地区でのテレビCM放送開始以降、長らくこのバージョンに登場するのは新宿西口本店であった。2005年、後述する秋葉原の「マルチメディアAkiba」が開店すると、旗艦店の座、CMで登場する店舗の座ともどもこちらに禅譲した。
2010年7月、マルチメディア館真向かいの新宿駅寄りにある「MY新宿第二ビル」[1]をヨドバシカメラが買収し、「ヨドバシ新宿西口駅前ビル」に改称した。
2020年夏に開催予定だった東京オリンピックで外国人客のインバウンド増加が見込まれたことが後押しとなり、老朽化していたマルチメディア館と西口駅前ビルを建て替え、20階建の高層ビルを2棟建設する構想が2014年8月に報じられ、まず同年中に西口駅前ビルの建て替えに着工して2017年頃完成、さらに引き続いてマルチメディア館を建て替え、分散している店舗を新築した2棟に集約する・・・とされていたが、その後7年以上の間も具体的な動きはなく、西口駅前ビルの1階(旧新宿高速バスターミナルの部分)には現在も携帯・スマートフォン館が、地下1・2階にはヨドバシ傘下の「石井スポーツ」の店舗が置かれている。
マルチメディア新宿東口
東京都新宿区新宿3丁目
最寄駅:新宿駅(JR/京王/小田急/西武/メトロ/都営)
横浜・上野に続いて出店した、ヨドバシカメラの支店としては古参に入る店舗。
新宿東口では長らく、ヨドバシと同業の家電量販店「さくらや」が地盤を置いていた関係で激しい競争が行われていたが、2010年のさくらや廃業にともないその店舗をビックカメラに譲渡している。
長らく「新宿西口ヨドバシカメラ」として広告を出していた影響からか、その存在感は若干地味めであるのを否めない。
マルチメディアAkiba
東京都千代田区神田花岡町
最寄駅:秋葉原駅(JR/メトロ/TX)
2005年9月16日開業。日本通運・日本運輸の倉庫の跡地に建てられた。
後述するマルチメディア梅田や川崎ルフロンを基にしており、レストラン街や専門店の併設がされているほか、壁面には大型ビジョンが設置されている。
電気街の線路の反対側に家電量販店をオープンさせた、と言うこともあって、電気街側には打撃となって多くが閉鎖に追い込まれたものの、マルチメディア梅田のオープンで衰退したでんでんタウンとは異なり、秋葉原はヨドバシカメラのオープンでむしろオープン前より賑やかになっている。電気街側だけではなく、ヨドバシカメラ側にも人が来るようになり、双方を行き来する流れも生まれている。
2015年にはレストラン街をリニューアルし、フードコートの設置、価格帯の値下げを行った。秋葉原は百貨店が駅近に無いこともあり、レストラン街にはヨドバシカメラ以外の利用客も見込んでいるようである。
ネット販売商品の24時間店頭受取り可能。
マルチメディア上野
東京都台東区上野4丁目
最寄駅:上野駅(JR/メトロ/京成)
ヨドバシカメラが新宿、横浜に続いて出店した古参店舗。
現在の店舗ビルは敷地の関係で横から見ると非常に薄い建物になっている。
元々この場所には京成上野駅の駅本屋として建てられた京成上野ビル(京成聚楽ビル)があった。
レストランやホテルとして使用された後、晩年になって「ヨドバシカメラ上野駅前店」がテナントとして出店。
2006年に取り壊され、現在のビルが竣工した際に近隣のヨドバシカメラと統合されて現在に至る。
マルチメディア吉祥寺
東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目
最寄駅:吉祥寺駅(JR/京王)
かつて近鉄百貨店だった建物をヨドバシカメラが買い取って、2007年にオープンしたもの。元・百貨店と言うこともあって、ヨドバシカメラ以外にレストラン街や専門店が営業している。
近隣にヤマダ電機のLABI吉祥寺があるものの、客はヨドバシカメラのほうが多いようである。
八王子店
東京都八王子市東町7丁目
最寄駅:八王子駅(JR/京王)
本館とテレビ家電総合館の2館体制。
本館が7階建て、テレビ家電総合館が5階建て。
マルチメディア町田
東京都町田市原町田1丁目
最寄駅:町田駅(JR/小田急)
JR町田駅南口に隣接。
東京都町田市と神奈川県相模原市の県境の真上にあるという非常に珍しい店舗。
店舗所在地としての住所は事務所がある町田市の住所を採用している。
マルチメディア錦糸町
東京都墨田区江東橋3丁目
最寄駅:錦糸町駅(JR/メトロ)
JR錦糸町駅の駅ビル「テルミナ」の1~3階にテナントとして出店。
マルチメディアさいたま新都心駅前店
埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4丁目
最寄駅:さいたま新都心駅(JR)
2015年7月17日開業。かつてこの地に出店していたイトーヨーカドーがコクーン新都心内の増床エリアに縮小移転し、その跡にテナントとして出店した。
このさいたま新都心駅前店の出店により、ヨドバシカメラは南関東1都3県への出店を達成した。
さいたまスーパーアリーナと線路を挟んで反対側にあるということもあって、コンサート・ライブイベント用にサイリウムが充実している。
マルチメディア川崎ルフロン
神奈川県川崎市川崎区日進町1丁目
最寄駅:川崎駅(JR/京急)
川崎ルフロンには当初、西武百貨店と丸井が入居していたが、このうち西武百貨店が経営不振で撤退したため、代わりのテナントとして2004年にオープン。
2018年には丸井も撤退したため、川崎ルフロンで一番大きいフロア面積を誇るテナントとなった。
アウトレット京急川崎
神奈川県川崎市川崎区駅前本町21番地
最寄駅:川崎駅(JR/京急)
アウトレット品(展示品として使われた物等)をここに集めて格安販売している。メーカー保証はあるがヨドバシ独自の延長保証に加入することは不可能。
マルチメディア横浜
神奈川県横浜市西区北幸1丁目
最寄駅:横浜駅(JR/京急/相鉄/東急/横浜高速鉄道/横浜市営地下鉄)
創業の地である新宿の次に出店した古参店舗。
1982年11月、ALIC日進本店(現在はドン・キホーテが入居するビル)の隣にオープンしたのが始まり。
1983年10月に横浜駅みなみ西口(旧・相鉄口)の目の前に「横浜駅前店」がオープン。さらに、ALIC日進本店跡に「AV・家電総合館」としてオープンした(ちなみに、ALIC日進本店は2000年に閉店、2001年3月にコムサストアがオープンするも撤退、その後にヨドバシが入居した流れとなる)。
2005年に三越横浜店跡地に移転。なお、「横浜駅前店」はスマートフォン・携帯売場として現存。最初にオープンした旧店舗はビックエコーが入居するビルになっている。
マルチメディア京急上大岡
神奈川県横浜市港南区上大岡西1丁目
最寄駅:上大岡駅(京急/横浜市営地下鉄)
京急上大岡駅の駅ビルに出店している京急百貨店のテナントとして入居。
千葉店
千葉県千葉市中央区富士見2丁目
最寄駅:千葉駅(JR/京成/千葉モノレール)
塚本大千葉ビルのB1階~2階に入居。
元々は千葉そごう本館として入居・営業していたビルで、新店舗(現在のそごう千葉店)開業に伴う改装・業態転換以降の1995年11月にオープンした。そごう経営再建による同店の規模縮小にともない雑居ビル化して現在に至る。
近年では大型店舗化の進むヨドバシカメラとしては比較的売場面積が小さい部類の店舗に入る。
マルチメディア宇都宮
栃木県宇都宮市駅前通り1丁目
最寄駅:宇都宮駅(JR)
宇都宮駅西口にあるララスクエア宇都宮(ロビンソン百貨店跡)のテナントとして6F~8Fに出店。
テナントとして入居しているというのもあり、上の千葉店同様ヨドバシとしては比較的小型の部類。
駐車場が有料なのが気になる方はLRTやバスでどうぞ。とはいえ1,000円以上で2時間・2,000円以上で3時間無料になるのでそれほど気にすることでもない
店舗自体が比較的小型なためか、在庫量は他店と比べるとイm…もとい、ネット注文からの店舗受取はよほどの定番・人気商品や数の出る消耗品でない限り即納は難しいと思ったほうが良い(プリンターのインクとボンディックをよく注文している編集者の体感)。
マルチメディア名古屋松坂屋店
愛知県名古屋市中区栄3丁目
最寄駅:矢場町駅(名古屋市営地下鉄)/栄駅(名古屋市営地下鉄)
当初、名古屋地区には名古屋駅前のJRゲートタワーに出店する予定だったが、完成の遅れにより出店を撤回し(代わりにビックカメラが出店)、その代わりとして栄地区の松坂屋に出店することになったもの。
なお、松坂屋もかつてJRゲートタワーに建て替えられる前の駅ビル「名古屋ターミナルビル」にテナントとして出店していたが撤退した過去がある。
マルチメディア京都
京都府京都市下京区京都駅前
最寄駅:京都駅(JR/近鉄/京都市営地下鉄)
2010年にオープン。丸物→京都近鉄百貨店の建物をヨドバシカメラが買い取って建て替えたもの。
景観に配慮して、京都の四季を描いたステンドグラスが設置されているほか、1階には京都市無形文化遺産展示室が設置されている。
マルチメディア梅田
大阪府大阪市北区大深町1丁目
最寄駅:大阪駅(JR)/大阪梅田駅(阪急/阪神)/梅田駅(大阪市高速電気軌道)/西梅田駅(大阪市高速電気軌道)/東梅田駅(大阪市高速電気軌道)
2001年11月開業。旧:日本国有鉄道大阪鉄道管理局(のちのJR西日本本社)の本庁舎跡地に建てられた。
この土地は三越やパルコが500~600億円で落札するだろうと思われていた中で、それを上回る1,010億円でヨドバシカメラが落札した(落札価格はヨドバシの電話番号の末尾4桁が1010だからと言う洒落)。当初は「正気か?」と思われたり、ヨドバシカメラの西日本での知名度の低さから、採算性に不安の声があったが、フタを開けてみると、梅田周辺にはライバルの大型家電量販店が無かったことや、関西では馴染みの無かったポイントサービスが浸透したことで(関西では現金値引きの方が主流であった)、一人勝ち状態が今でも続いている。
レストラン街やカフェ、専門店が併設されているが、これはオープン当時の家電量販店としては大胆なものであり、業界に衝撃を走らせている。
隣接してホテルを併設した増築棟もあり、こちらは2019年11月より「リンクス梅田」として営業している。
また、2017年にはJR大阪駅(大阪ステーションシティ)やグランフロント大阪とペデストリアンデッキで接続し、アクセスを向上させた。
デッキができるまでは横断歩道が存在する場所が少なく、初見にはどう行けば辿り着けるかわからないことから梅田ダンジョンの一部とされていた。
ヨドバシ大阪進出の影響で日本橋でんでんタウンの家電店が大打撃を受け廃業が相次ぎ、その跡地にマンションが建ったり、メイドカフェやアダルトグッズショップが出来たりと、電器の街→オタク街化に拍車がかかる結果となった。
ネット販売商品の24時間店頭受取り可能。
マルチメディア博多
福岡県福岡市博多区博多駅中央街6丁目
最寄駅:博多駅(JR/福岡市営地下鉄)
2002年に九州初のヨドバシカメラとして出店。福岡市の家電量販市場が博多駅前が最大なのはヨドバシカメラのおかげである。
マルチメディア札幌
北海道札幌市北区北6条西5丁目
最寄駅:札幌駅(JR/札幌市営地下鉄)
ヨドバシカメラは札幌の一等地にあった札幌西武(2009年閉店)の跡地の土地を2011年に取得しており、この土地を含めた場所に建設予定の再開発ビルのテナントとして2029年以降に新館を建設する計画がある。
マルチメディア仙台
宮城県仙台市宮城野区榴岡1丁目
最寄駅:仙台駅(JR/仙台市営地下鉄)
1991年4月、関東地方以外で初の店舗として仙台駅西口に「仙台駅前店」を開店。翌1992年11月、東口に「仙台東口店」を開店し(同時に駅前店は「仙台西口店」に改称)、仙台駅を挟んだ東西2店舗体制となった。
1997年3月、東西自由通路の東口側に直結する2階建ての店舗ビルを建設して東西両店を統合し「マルチメディア仙台」をオープン。全国のヨドバシ店舗で初めて「マルチメディア」のブランドを冠した店舗である。西口店はその後も携帯電話専門フロア「YOステーション」として営業を継続したが2005年10月に閉店し、以後は専ら東口側を仙台でのホームグラウンドとして営業している。
2012年4月に複合型商業施設の整備事業の一環で建設した「ヨドバシ仙台第2ビル」が竣工し、暫定店舗として移転。さらに旧店舗ビルを全面改築し、低層階をヨドバシやテナント各社などから成る商業フロア、高層階を立体駐車場とオフィスフロアとする「ヨドバシ仙台第1ビル」が2021年11月に着工、2023年4月末のオープンを目指して建設が進められている。
地方都市という立地上、自家用車での来店を考慮して大規模な専用駐車場を確保しており、マルチメディア仙台の開店時にはダジャレ込みで『1000台の駐車場』とアピールし、旧ビルを更地化して平面駐車場として運用していたピーク時には合計1400台分の駐車スペースを誇っていた(第1ビル建設工事に伴い、2022年1月現在の収容台数は約850台)。
マルチメディア郡山
郡山駅西口にあるテナントビル「アティ郡山(旧・郡山西武)」内に地下2階から3階に所在。
開店は1993年と首都圏以外の出店では仙台に次いで古い。
開店当初は「郡山駅前店」として新幹線高架下に1フロアを構えていた。
2002年に1フロアを増床。新幹線高架下の2フロアの店舗となる。
2011年9月にアティ郡山に移転。店名が「マルチメディア郡山」に変更。
当初はもう少し早い時期の移転予定だったが東日本大震災の影響で移転が遅れた。
2019年、テナントビルの耐震化工事が完了。1階売り場が若干ながら増床。
余談だが同テナントにはタワーレコード、アニメイト、らしんばん、タイトーステーション、自遊空間も入居しており郡山でのオタクスポットでもある。
マルチメディア新潟駅前
新潟県新潟市中央区弁天1丁目
最寄駅:新潟駅(JR)
1995年6月、新潟駅の西側連絡通路(自由通路)沿い、上越新幹線ホーム下の2階部分に「新潟店」としてオープンした。
ヨドバシが進出した当時、新潟駅万代口周辺には石丸電気新潟店(1975年11月開店)や真電新潟本店(1982年開店)などの大型家電量販店が出店していたが、ヨドバシの出店で中心市街地における家電商戦が一段と活性化した。
2009年2月、ヨドバシとは反対側の東側連絡通路(自由通路)を覆うようにして、新潟駅南口側に建設された駅ビル「CoCoLo新潟 南館」にビックカメラが出店し、競争が激化。地方のターミナル駅の近隣地に大手家電量販店が2社出店するというのはありがちな話ではあるが、それが両社とも駅の敷地内で、且つ両社とも店舗施設の大家さんがJR東日本の地域子会社「トッキー(現在のJR東日本新潟シティクリエイト)」、つまりは鉄道会社1社が家電量販店2社を店子に抱えるという、異例中の異例のケースだった。
なお、これと相前後する間、真電は2007年にノジマに吸収合併され、収益が悪化していた新潟本店は同年7月に閉店した。また石丸電気もエディオングループの合理化策の一環で2008年9月に新潟店を閉店して新潟県から撤退、いずれも既に中央区の中心市街地からは撤退している。
こうしてヨドバシとビックとの間では、中央区の中心市街地の商圏や、新潟駅や公共交通の利用者を巡る形では駅舎東西を挟んだ実質一騎打ちでの商戦が繰り広げられてきた。ヨドバシは高架下という立地条件が故に売場が非常に狭小で、売場面積も開店当初が1400平方メートル弱、段階的に改修・増床した後でも2000平方メートルに満たないほどだったが、対するビックは開店当時、駅ビルの2フロア半ほど、面積にして約9000平方メートルの広い売場を有していた。ヨドバシはその売場面積の差をあからさまに意識したかのように、
『大きいだけが能じゃない!小さな店でも豊富で圧倒的な品揃え!!』
と、ビックへの対抗意識を匂わせつつ、自虐もちょっと織り交ぜたキャッチコピーを店舗入口に掲出して販促を図るなどしたものの、さすがに狭小スペースではサービスや品揃えの面で限界を迎えてしまい、旧店舗からすぐ北側の万代口近くに位置する弁天一丁目地内の土地を取得。地上7階建(うち売場6フロア)、売場面積は旧店舗の約3倍となる約5900平方メートルの自社店舗ビルを新築し、2016年3月24日に移転しリニューアルオープン、店名も「マルチメディア新潟駅前」に改称した。
マルチメディア甲府
2019年9月まで営業していた山交百貨店の土地および建物を同年10月に買収。改装し2021年4月28日にオープンした。令和初の店舗でもある。
山梨県はノジマ、ケーズデンキ、ヤマダ電機、コジマといった家電量販店がしのぎを削っているがいずれも郊外型店舗であり、甲府駅前に家電量販店がほぼ皆無の状態が続いていた(少し離れた岡島百貨店内にてケーズデンキが申し訳程度に営業。パソコンショップであればドスパラがあったが、ヨドバシ進出発表後の2020年11月に一時撤退、2022年1月にやや郊外に再出店している)。衰退著しい甲府駅前の起爆剤になることが期待されている。
飲食店やフットサル場の進出も予定しているが、新型コロナの影響もあり当面はヨドバシカメラと系列の石井スポーツのみ営業する。
オープン予定の店舗一覧
原宿
東京都渋谷区神宮前六丁目
最寄駅:原宿駅(JR)/明治神宮前駅(東京メトロ)
かつて西武鉄道の親会社であったコクド本社の跡地を2013年に買収し、2018年に建物が竣工している。しかしヨドバシカメラとしてのオープンは未定で、2021年まではファッションビルとして活用される予定である。
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ヨドバシカメラ各店で作成した「ゴールドポイントカード」のポイントと、ヨドバシ.com(ネットショップ)のポイントは一元化できる。
一元化するには「アクセスキー」が必要なため、面倒でも一度店舗へ出向き、
ゴールドポイントカードを提示の上、「アクセスキーを発行してください」と言えば、アクセスキーが書かれたレシートを発行してもらえる。
あとは、ヨドバシ.com上で「共通化手続き」を行うだけである。
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関連項目
脚注
- *MY新宿第2ビルは1971年3月に「安田生命新宿第2ビル」として竣工、のちに明治安田生命から不動産企業に譲渡された。1階には京王帝都電鉄(のちの京王電鉄バス)が運営管理していた「新宿高速バスターミナル」が設けられ、ビルがヨドバシに譲渡された後も存続したが、2016年4月に新宿駅新南口に開業した「バスタ新宿」へ機能を移転統合させたのに伴い、同年5月8日をもって営業終了。5月27日、ターミナル跡の1階に携帯・スマートフォン館が移転オープンして以降、西口本店の専門館のひとつとして機能している。
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