——ライディングデュエル。それはスピードの世界で進化した決闘。
そこに命を賭ける伝説の痣を持つ者を人々は5D'sと呼んだーー
概要
Dホイール(ライディングデュエル用のバイク)に乗ってデュエルを行う、という非常に危険で過激なスポーツである。「おい、(普通に)デュエルしろよ」と突っ込むのは御法度。
基本的にデュエル中は自動操縦になっているが、勢い余って道路から飛び出したり転倒したりといった事故がしょっちゅうあり怪我をすることは多い。(例.転倒王者モトキング) まあこれも死と隣り合わせ、一種の「闇のゲーム」なのかもしれない。
65話以降では、ライディングデュエルを行う環境がネオドミノシティ全体で整備され、道路がライディングデュエル用と一版車両用の道路を分割するように変形するギミックが公道に搭載された。変形する様はカッコいいが、退避させられる一般車両にとってはいい迷惑である。
D・ホイール
走行しながらデュエルできるように作られたバイク型のデュエルディスクである。
- バイクに乗りながらデュエルを行う行為は、道路交通法違反で罰せられます。転倒しても危険だ!絶対にするなよ!!
- リアルで走行しながらカードを持ったりすると、カードが吹き飛んでいってしまう可能性がある!大事なカードのために絶対にするなよ!!
各人が特徴的なD-ホイールに乗っており、各人の性格や特徴を表すのに一役買っている。ホイールオブフォーチュンのように前方の視界が取れないものまである。
77話ではスケートボードとデュエルディスクを連動させ、Dホイールとライセンスを所持していなくても簡易的にライディングデュエルが出来るデュエルボードが登場した。龍亞&龍可が使用していたが、転んだり高架から転落したりと危険な目の連続であった(精霊や赤き龍のおかげで大怪我することはなかったが)
ちなみに、遊戯王DMにも社長やマリク、孔雀舞やドーマの三銃士がバイクに乗って暴れるシーンや、王様が白馬に乗って暴れるシーンがあり、よくネタにされる。
より詳細な内容は「D・ホイール」を参照。
WRGP
65話以降では、WRGP(ワールド・ライディング・デュエル・グランプリ)に向けた話となり、ライディングデュエルもそのルールに基づくものになった。
WRGP基本ルール
- 3人VS3人のチーム戦。ライフはそれぞれ1人につき4000ずつ。(2人チームの場合、ライフは4000×2人しか得られない)
- ピットと観客席含む、予め決められた周回式のレースフィールドを利用する。
- 使用するフィールド魔法は「スピード・ワールド2」。デュエル開始時に両者が発動する。
- Dホイールの操縦はマニュアルモード。
- レースのように同時にスタートし、デュエルの先攻は最初のカーブを制した者が取る。
- 勝ち抜き方式とし、チーム最後のDホイーラーの敗北確定がそのままチーム敗北となる。
- 各デュエルの決着後、勝者のライフ/Spカウンター、その他デュエルの状況はそのまま。次の敵チームのDホイーラーと対戦を開始する。
- 敗者側の次のDホイーラーは、前DホイーラーからSpカウンター数、召喚済みモンスター、発動済みカード、セット済みカードを全て継承し、ライフ4000から開始する。(墓地を共有しているかは不明)
勝敗周り詳細
- 周回に差が出た場合、周回の多いDホイーラー側のSpカウンターを1増加させる。
- 上記で周回が多い側のSpカウンターがMAX値12に達している場合、周回遅れ側のDホイーラーのSpカウンターを1減少させる。
- 周回の多い側のSpカウンターが12、遅れている側が1の状態でさらに周回遅れが発生した場合、デュエル進行に関わらず周回が多い側のチームの勝利となる。
- ライフを残したまま次のDホイーラーにバトンタッチすることも可能。その場合、前のDホイーラーのライフは無効となる。
- バトンタッチが不可能な場合、そのチームは敗北となる。
デュエル周りルール詳細
- 1回のデュエルの勝敗がついた時点で敗北側のチームには次走者がいる場合、そのターンは強制的にエンドフェイズに移行する。エンドフェイズ時に処理すべきカードの効果は行われ、それに対するカードのチェーン発動も可能。
ゲームでのライディングデュエル
いくつかの遊戯王シリーズのゲームでは、ライディングデュエルを再現されたモードがある。
- ニンテンドーDS「遊戯王5D’s STARDUST ACCELERATOR - WORLD CHAMPIONSHIP 2009」
- ニンテンドーDS「遊☆戯☆王5D’s WORLD CHAMPIONSHIP 2010 Reverse of Arcadia」
- Wii「遊戯王5D’s ウィーリーブレイカーズ」
- PC・スマートフォン「遊戯王デュエルリンクス」
DS版2009は、魔法カードが軒並み使用不能になっていて変わりにスピードスペル(sp)というスピードカウンター(1ターンごとに溜まりダメージを受けたりカードを使ったりすることで増減するカウンター)を消費して発動する仕様になっている。
アニメに登場したカードの他、オリジナルカードやコストの概念があるため本来は禁止カードになっているサンダーボルトや突然変異が使える。
が、普段どおり使える罠を多めに採用した方が安定していたりする。
2010ではスピードワールド2が採用されたためシステムが一部変更。手札にあるspを見せることでスピードカウンターを取り除き、4つでバーン・7つでドロー・10個で破壊の効果を発動できるようになり、デッキにspを入れるメリットが生まれた。
Wii版は、アニメとは違いレースゲーム風になっている。
原作とはカードの効果が全然違うためこちらは別物と捉えておいた方がいいだろう。
ちなみにこちらは実車ではなく体感ゲームの筐体のようなものになっており、原作ではライディングデュエルを行わない面々も参加できる。
遊戯王デュエルリンクスでは、現状ライディングデュエルで戦える大会のイベントとレイドバトルでのみ行える。お互いのドロー(ターンが経過するごとにSP増加量も増える)・通常召喚・シンクロ召喚によってSPが貯まっていくが、貯まる量に関してはイベントによって異なる。またSPを使用するスキルに関してもイベントによって違い、複数のDホイールから選択してスキルを選ぶことが出来るイベントもある。ただし5D’sのキャラクター以外では、ライディングデュエルを行うことはできない。スキルとしては「相手モンスター1体を破壊」が特に強力であり、一切チェーンをすることはできず、破壊後に優先権も移らず、破壊時墓地効果も発動せず、あらゆる耐性を貫通する(スキルは「カード効果」ではないため効果耐性が効かない)。
漫画版における「決闘疾走」
漫画版5D'sにおけるライディングデュエル。「決闘疾走」と書いてライディングデュエルと読ませる。
こちらはD・ホイールを走らせることで「仮想立体触感(バーチャル・ソリッド・フィール)」、略して「フィール」と呼ばれるソリッドビジョンの疑似体感システムを発生させ、それにより相手に干渉する。レースバトル物としての趣が強くなっている。
ルールによってはゴールが設けられ、決闘疾走の決着がつかずとも相手より先にゴールすることで勝利できる話も存在した。
次々シリーズ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」において
流石に特異すぎるためか、次作「遊☆戯☆王ゼアル」においては登場しなかったライディングデュエルだが、
次々作の「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」にD・ホイーラーが登場。
その高いフィール当時そのままのデュエル演出に5D's視聴者は懐かしさを覚え、ライディングvsスタンディングという異常な光景にド肝を抜かれた。いやまあ超官戦でもやってるんだけどね。
そして、2年目から展開されている「シンクロ次元編」ではそのD・ホイーラー「ユーゴ」の故郷であるシンクロ次元に視点が移る。
その初戦において、遂にまるまるシリーズ一作越しのライディングデュエルが復活。その懐かしくも臨場感に溢れたデュエルに、5D's視聴者は歓喜の渦に包まれることになった。
——D・ホイール。
デュエルディスクを進化させたそのマシンを駆使し戦うライディング・デュエルは、
スピードとスリルに溢れた最高のショーであり、自由の象徴であったーー
アーク・ファイブにおけるライディングデュエルは、発動するフィールド魔法が《スピード・ワールド・ネオ》になっており、魔法の使用制限はない。そのため、どちらかというと漫画5D'sの「決闘疾走」がイメージに近いだろうか。
ただし、ライディングデュエル用の道路が用意される迷惑変形システムや、デュエルに負けたD・ホイールを外部から停止させて捕えるセキュリティの存在は変わっておらず、演出自体はほぼ旧来を踏まえている。
なお変更点として、「ライディングデュエル、アクセラレーション!」の掛け声は司会が務め、その後対戦者による「デュエル!」の掛け声が入る形となっている。
本作の「シティ」におけるライディングデュエルの発祥は、元々シティの下層住民(物理)である「コモンズ」が上層住民「トップス」の鼻を明かしてやろうとして始まった過激なデュエル。
しかしそれは、やがてトップスが警察組織セキュリティに「デュエルチェイサーズ」というD・ホイーラー部隊を組織するなどしてライディングデュエルをコモンズから奪っていく。
そのデュエルチェイサーズと犯罪者にされたコモンズがデュエルする光景を娯楽として実況生中継したり、シティの非合法な地下デュエル場の賭けデュエルで賭博対象の見世物にされていたりと、今やライディングデュエルはトップスの娯楽と化してしまっていた。
先の変形システムも、コモンズの生活圏ではなく、上層部トップス同士をつなぐハイウェイに接続される道路がコモンズの街に仕込んであると考えると、物理的に分けられた上層・下層の区別と相まって、「コモンズから奪われ、トップスの娯楽にされてしまったライディングデュエル」という図式をどことなく連想させてしまう。
だが、それでもコモンズの住人はライディングデュエルとなると歓喜する。コモンズ出身のデュエルキング「ジャック・アトラス」のように、再び支配者層トップスを驚愕させる事態を待ち望んでいるのだ―――。
また、シティを繋ぐデュエル大会という名目で開催された「フレンドシップカップ」では、評議会に根回しをしていた赤馬零児の発案により、ライディングデュエルでアクションデュエルを行う、いわば「ライディングアクションデュエル」というべきものが繰り広げられている。
アクションカードがコース上に散らばっており、それをドライビングテクニックで獲得しアクションカードを発動する。マリオカートかな?通常の魔法カードがARC-Vのライディングデュエルで使用可能なのは、このあたりも影響しているのかもしれない。
なお、この時のアクションフィールドは《クロスオーバー・アクセル》。アクションデュエルのフィールド《クロスオーバー》のライディングデュエル仕様と思われる。
関連動画
関連商品
関連項目
- 遊戯王5D's
- 遊戯王ARC-V
- D・ホイール
- アクションデュエル
- ランニングデュエル
- フライングデュエル
- スピード・ワールド2
- フィール(遊戯王5D's)
- 遊戯王関連項目の一覧
- デュエル・コースター
- バイクに乗ったままデュエルだって!?
- 夜のライディングデュエル
二次創作関係
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