ラクウェル・アップルゲイトとは、ワイルドアームズ4に登場するキャラクターである。
ファンからの愛称は「林檎」「林檎姉さん」など。
皆が楽しめるよう、概要を語るのが大人の分別ではないか?
パーティーメンバーの中では年長の19歳。
幼少の頃に起きた大惨事「フェルクレルングの白昼夢」の後遺症で不治の病に蝕まれた彼女は、「残された命を『世界の美しいものを見て回る』ことに使いたい」という願いから渡り鳥(「冒険者」のこと。WA特有の言い回し)になることを決意。とある剣士に師事した結果剣の才能が開花したラクウェルは、護衛などの仕事をこなしつつ旅を続けていた。
そんな中、とあるきっかけでジュード達と出会って意気投合、以降は彼らと行動を共にするようになる。
ちなみに、上述の「フェルクレルングの白昼夢」とは「核融合炉『グラウスヴァイン』の暴走により、街ひとつが地上から消えた」というもの。これは一体何を意味するのか…?
ただ力で制しただけだ。誇るようなことではない…
ゲーム内でもその冴えわたる剣術で皆を助けることになる。が、それは「WAシリーズ中でも1、2を争うバランスブレイカー」と称されるほどの強さである。
ゲーム内での彼女の役割は物理アタッカー。病人なので最大HPは低めで、さらに行動順に影響する「反応」の値が低いのでなかなか行動順が回ってこない。その代わり物理攻撃力と物理防御力はメンバー内で最も高く、何も考えずにただアタックを繰り出すだけでたいていの雑魚は一撃死、ボスも体力3分の1~半分近く奪えるほど攻撃力が高い。スキルも「敵の『硬い』特性を無効化する『スマッシュヒット』」「クリティカルヒット/ファイネストアーツ発動時、対象の装甲値をゼロとしてダメージ計算する『ペネトレイター』」「敵のHEXに毒を付与しつつ攻撃する『毒咬』」など、物理攻撃面を強化・補強するものが揃っている。
そして攻撃力の高さをさらに後押しするのが後述する2つの要素である。
フォースアビリティ「イントルード」
ラクウェルの欠点が「強いのになかなか行動順が回ってこない」というのは前述したとおり。
しかし、FPが貯まった状態で彼女にターンが回ってきたら、「待ってました!」とばかりにこれを使えば連続攻撃で敵を圧殺できる。
さらにイントルードは連続使用が可能で、FPも最大100Pまで溜められる。FPを100まで貯めた状態でラクウェルにターンが回ってきた場合、「(イントルード→アタック)×4→アタック」の5回連続攻撃が可能という、「ラクウェル劇場」とでも言うべき事態が発生する。相手は死ぬ。
バッジ「シェリフスター」
ワイルドアームズシリーズのお約束のひとつ、シェリフスター。
装備者の能力を大幅に引き上げる強力なアクセサリなのだが、本作のシェリフスターはシリーズ中最高にぶっ壊れている。
WA4では「バッジ」と呼ばれる装備品を装備させることでステータスを増強したり、属性攻撃や状態異常に対する耐性を獲得したりできる。「バッジ1個につき効果1つ、手持ちのバッジと最大3つの装備枠でなんとかやりくりする」のが本作の攻略の醍醐味なのだが、そんな中本作のシェリフスターは「一部の例外を除き、ほぼ全てのバッジの効果をこれ一つで全部得られる」というとんでもない代物なのである。
その効果を正確に書き記すと…
◎最大HP+850
◎最大MP+85
◎全ステータス+25
〇敵から受ける非物理属性攻撃のダメージ半減
〇全ての状態異常に対する完全耐性獲得
〇戦闘開始後、最初に受けた攻撃を完全無効化
〇1戦闘につき1回だけ戦闘不能から自動で回復する
〇戦闘開始後、最初の行動順終了まで「デトネイション(確率で発生する強力なステータスブ-スト)」状態が持続
◎アタック(通常物理攻撃)の攻撃ヒット数+1
◎クリティカルヒット発動率上昇
〇最初に繰り出したアタックが必ずクリティカルヒットに
〇クリティカルヒットが確率で超強力な「ファイネストアーツ」に変化するようになる
◎敵の物理攻撃に対するカウンターの発動率上昇
〇自身の与ダメージと被ダメージが2倍に
〇レアアイテム出現率上昇
◎獲得経験値とお金にボーナスを得る
〇逃走時にお金を落とさなくなる
〇自身のターンが回ってくる度にHP・MPが自動回復
◎先制攻撃発動率上昇
〇ランダムエンカウント発生率上昇
〇戦闘開始時、必ず誰かと同じHEXに配置されるようになる
〇装備者のバトル開始時の行動順番が第一位の時に、FPが最大まで貯まる
〇バトル開始時の行動順番決定の際反応にプラス補正がかかり、行動順が速く回ってくるようになる
◎HPを回復させる行動の効果量増加
〇敵から魔力攻撃を受けると、その消費MPと同じ分装備者のMPが回復する
〇スキル、クレストソ-サー(魔法)使用時の消費MPを軽減
〇攻撃を受けた際に確率でオートガードが発動する
〇移動後、次の行動順が来るまで回避が25アップ
〇装備者が瀕死状態に陥ると、FPが自動で25貯まる
こうなる。
ちなみにシェリフスターは量産が可能(もっとも作成にはそれ相応の手間がかかるのだが)。1個でこの壊れっぷりなのだから、3個装備させたらどうなるかは言うまでもないだろう。
事実、ラクウェルの最強武器「エクイテス」とシェリフスター×3を装備させて放つファイネストアーツは、あのラギュ・オ・ラギュラですら一撃で仕留めうる超威力であり、開発スタッフも「ちょっと強くしすぎちゃいました♪」と攻略本の座談会で語っている。
限りある命だからこそ、強く輝くのだ…
かくして、病人でありながら最強の魔獣を一撃必殺するラクウェルに対し、皆一様に「お前のような病人がいるか」とツッこんだのであった。
しかし、そんなOTONA顔負けの強さを誇るラクウェルであるが、病に打ち勝つことは出来なかった。
廃墟と化したフェルクレルングやフロンティア・ハリムでの出来事でアルノーといい感じになり、エンディング後に結ばれて娘を出産。しかし、生まれて間もない娘の手を握り返しながらこの世を去っていった…。
これは人によってはバッドエンドとも取れるような結末ではあるのだが、これに対しシナリオ担当の金子氏は「俺的には精一杯生き抜いた末に迎えたハッピーエンドである」 としている。
上記以外にも「趣味が『絵を描く』ことなのだがその出来はヘタクソ非常に個性的」「アルノーに負けず劣らずの味オンチ(ただし、体のことを考えると笑うに笑えない…)」「スケベ本を見た時(厳密には敵として出てきたスケベ本を撃退した時)の反応がクール」といったネタ要素もあり、さらに演じた生天目仁美女史の名演技もあってキャラ人気は結構なもの。
また、自作のWA5では、「不治の病に侵されているラクウェル(のそっくりさん)を救うことができる」というセルフパロディも登場している。
一人往く身だ、関連動画の扱いくらいは心得ている
だが生憎と可愛げは持ち合わせてなくてな
関連項目はあるが、期待にそえられるか容赦願いたいものだ
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