ラケシス(Lachesis)とは、ギリシア神話に登場する女神の一柱である。モイライの三姉妹の次女。
また、そこから派生して、小惑星の名前や、ゲームのキャラクターの名前にも使われている。
曖昧さ回避
- ラケシス(小惑星) - 小惑星帯にある小惑星。直径約170km。
- ラケシス(女神転生) - ゲーム『女神転生』シリーズに登場する悪魔の一人。種族は鬼女。
- ラケシス(ファイアーエムブレム) - ゲーム『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』に登場するキャラクター。この記事で記述。
- ラケシス(仮面ライダーガッチャード) - テレビドラマ『仮面ライダーガッチャード』に登場するキャラクター。
- 表記揺れ→ラキシス
ラケシスとは、「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」に登場するキャラクターである。
概要
ユグドラル大陸にあるアグストリア諸公連合のノディオン王家の王女。十二聖戦士のひとり黒騎士ヘズルの傍系の血を引いている。現ノディオン王であるエルトシャンの異母妹で、カップルが成立した場合、デルムッドとナンナの母親になる。
続編である「ファイアーエムブレム トラキア776」では、ヒロインに昇格したナンナの母親として名前のみ登場している。
また、スマホアプリゲーム「ファイアーエムブレム ヒーローズ」にも登場している。
聖戦の系譜
キャラクター
初登場は1章だが、実際に仲間になるのは2章から。兄で国王のエルトシャンの留守をついて隣国ハイライン王家の王子エリオットが進撃してきたため、シグルド軍に助けを求めたのがはじまりであった。
長い金髪に気品溢れる美女だが、「エルト兄様のような人でなければ好きになれない。だから誰の妻にもならない。」と公言するほどのブラコン姫。ブラコンどころかエルトシャンへの感情は互いに異母兄妹愛以上のものであり、娘のナンナや甥のアレスやシグルドたちにも周知であった他、国民からも「兄妹にしちゃ仲が良すぎる」と噂になるほど。
ラケシスのエルトシャンへの恋慕は、幼い頃に突如現れた異母兄が文武両道完璧イケメンだったことから、異性の基準を兄基準にしてしまった為。まさに近親相姦を象徴している「聖戦の系譜」らしい設定である。
しかしそう公言していたものの、仲間の男性キャラクターとは普通に恋愛できるし、 恋人同士になるとデルムッドとナンナという兄妹の母親になる。
兄の友人である自由騎士ベオウルフ、盗賊の少年デュー、シアルフィの騎士ノイッシュと恋人会話が発生。中でもイベント会話もあるベオウルフとは最もくっつきやすい。また恋人会話こそないものの娘との会話が発生する上に「トラキア776」でも公式カップリングになった理由からフィンとの組み合わせも人気。
エルト兄様LOVEのわりには誰とでも結婚する。それどころか「聖戦の系譜」及び「トラキア776」一のカップリング論争の火種でもある(理由は後述)。
バーハラの悲劇の直前に、他の仲間たちの子供と共に幼いデルムッドをイザークへ逃れるオイフェやシャナンに託しており、バーハラの悲劇後は生まれたばかりのナンナと共にレンスターのフィンのもとに身を寄せて、彼や彼の主君であるキュアンとエスリンの子リーフと共に潜伏生活を送っていた。
後にナンナをフィンに託してイザークにいるデルムッドを迎えにイード砂漠にひとり入ったが、それ以降生死も含めた行方は不明になっている。
ユニット性能
個人スキルはカリスマ。マスターナイトにクラスチェンジすると兵種スキルとして追撃が追加される。
プリンセスは剣と杖が使える歩兵ユニット。しかし、本人に戦闘用スキルがないことと素のステータスの低さも相まって戦闘に参加させるよりも杖での回復がラケシスの主な役目となる。
また、戦闘用スキルがないといってもカリスマのスキルにより周囲のユニットに支援効果を与えることができるため、できるだけ前線に張り付けておきたいユニットでもある。
上級職であるマスターナイトは非常に強力であるため、ぜひともクラスチェンジは早めに行いたい。幸いなことにラケシスは杖を使うことができるため、経験値稼ぎは容易である。資金さえ調達できれば毎ターン闘技場でやられてくる仲間を回復するなどして早急にレベルアップをしよう。
マスターナイト
プリンセスからクラスチェンジしたラケシスがなる上級職がマスターナイトである。このクラスはゲーム中でも最強のユニットのひとつとして知られている。
クラスの特徴として闇の魔法と12の神器を除くすべての武器を使用することができ、複数の武器を使い分ければ相手の弱点を突くこともたやすい。他ユニットから余った武器をもらっておくとよいだろう。
また、騎兵になるため移動力が格段に向上し、聖戦の系譜特有の広大なマップを縦横無尽に駆け巡れるようになる。
さらに、クラスチェンジの際には力+8をはじめとする各種数値大幅上昇があるため隙のないパラメータに成長する。特に力はユニット上限の27まで成長することもざらで、前半戦のシグルド軍の中で一番の力持ちになっていることもよくある光景である。
以上のことを踏まえて、一度マスターナイトになってしまえば、シグルド軍の中でもエースを張れるだけの性能をラケシスは持っているのである。
母親として
ストーリーやキャラ同士の恋愛会話などの話題は後述するカップリング論争の項に任せるとして、ここではユニット性能を中心に母親としてのラケシスを考察する。
まず、ラケシスの子供はデルムッドとナンナである。デルムッドはフリーナイト→フォレストナイトの剣騎兵。ナンナはトルバトール→パラディンの剣・杖騎兵である。ラケシスからはヘズル傍系の血とスキルのカリスマが引き継がれるためどちらも剣レベル:Aとカリスマ持ちの騎兵ということは保証されている。
ただし、ラケシスには戦闘用スキルがない為、その子供たちも直接戦闘に参加させる際にはどうしても死神兄妹やセリスと比べると見劣りがするだろう。
また、ヘズル傍系で補正されている以外の成長率はさほどでもない為、その穴を埋めるためにできればラケシスのカップリング相手は有用なスキルと成長率を持ったユニットを選びたい。
ところが、ここで問題が一つ生じる。デルムッドとナンナは求められる強さの方向性にすれ違いが発生しているのである。デルムッドの役目は物理攻撃アタッカー。力や技の成長率がよいことが求められる。一方のナンナの役割は杖での回復役である。回復量増加のために魔力を上げておきたい。この相反する二つの方向性を同時に満たすことのできる父親は存在しない。
必然、デルムッドを重視するのであれば戦士系のユニットを父親にした方がよい。ナンナの回復を重視するのであれば魔法系の父親を選んだ方がよい。あるいは、杖の修理代を節約する目的で値切りスキルを持つデューを選んでもいいかもしれない。
デルムッドを重視するのであれば父親として候補に挙がるのはベオウルフやフィンである。父親から追撃スキルを継承できるため安定した強さを保証されている。ただし、ナンナの回復量は心もとなくなる。
ナンナを重視するのであれば父親として候補に挙がるのはアゼルなど。ファラ傍系の血を引き継げば、魔力成長率は高くなる。この場合デルムッドも魔法剣が有効に使えるのもメリット。ただし兄妹ともども技成長率が心もとない。
値切り目的でデューを選んだ場合はHPも低く、攻撃回数も少ないというデルムッドも出来てしまう。
…どの組み合わせにも言えることなのだが、どれだけ子供ががんばったとしてもマスターナイトの母親から見ればどうしても弱く感じてしまうという人も多い。それだけマスターナイトとしてのラケシスは強ユニットであるという証左でもある。2部の子供より強い親世代キャラというのは非常に珍しい。
トラキア776
キャラクター
ヒロインであるナンナの母親。娘のナンナがレンスターの騎士フィンの娘になっている。生まれて間もなく母エスリンを亡くした主人公リーフにとって、共に潜伏活動していたラケシスは母のような存在であったと語っている。
セルフィナとも面識があり、 本編でセルフィナはフィンに対し「何故ラケシス様をほうっておかれたのです?あの方の悲しみをわかっていらしたはずなのに」と非難する台詞を言っている。後述する疑惑も含め、ラケシスとフィンの関係は色々と複雑だったと思われる。
セルフィナの非難に対しフィンは「なんのことだかわからない」と答えているが、エンディングではフィンはリーフの即位が落ち着いてから3年間姿を消していた時期があり、その間ラケシスが消息を絶ったイード砂漠で目撃情報があることから、ラケシスに対して思うところはあったと思われる。
カップリング論争
ラケシスの娘ナンナがフィンの娘になっていたことから、フィンとラケシスが結ばれたことにはなっているが、一方でラケシスの息子デルムッドの父親はベオウルフで、ナンナもフィンの実の娘ではなく養子なのではないかという疑惑もある。
というのも フィンがさらわれたナンナと再会を果たした時に、「おまえにもしものことがあれば、わたしはあの方になんと言ってわびればいいのか」という父親らしかぬ台詞を言い、それに対してナンナが複雑そうにしたからである。
もっともフィンは良くも悪くも騎士一本気な人間であり、不器用なだけだったのかもしれないが。
疑惑に更に拍車をかけるのが、ラケシスの息子デルムッドの存在である。フィンとナンナには親子支援があるものの、デルムッドは父親である筈のフィンとの会話もなく親子支援も存在しない。更に「ベオの剣」という聖戦の系譜に登場するベオウルフを連想させる剣を所持しており、しかもその剣は持ち主のデルムッドとベオウルフの隠し子と噂されているフェルグスにしか使えないのである。
以上のことから、ラケシスの子であるデルムッドとナンナの実父はベオウルフではないかという疑惑があり、或いは二人の父親は本当にフィンであるとか、もしくはデルムッドの父はベオウルフでナンナの父がフィン(異父兄妹)ではないか等、様々な憶測が飛び交っている(もし異父兄妹なら前作の設定も破綻しかねないが)。
そのためラケシスの夫候補として主に「フィン派」「ベオウルフ派」 「その他のカプ押し派」で大論争が起こっており、更に公式サイトで一時期デルムッドとナンナの父親欄にベオウルフの名前が記載されていたこともあり(現在では「不明」になっている)、この論争を更に泥沼化させてしまっている。
この話題になると大体荒れるため、取り扱いには注意が必要である。
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- ・・・それはよろしいのですが
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