ラザロとは、
1.の概要
イエス・キリストの友人であると伝えられるユダヤ人男性。宗派にもよるが、カトリック教会等では聖人とされている。マルタ、マリアという姉がいる(ここで言うマリアはイエスの母親である聖母マリアとは別人)。
日本の新約聖書では伝統的に「ラザロ」と記されていることが多いが、宗派によって異なる。新約聖書はギリシャ語で書かれたと推測されるが、そのギリシャ語の聖書ではΛΑΖΑΡΟΣ(ラザロス)と記されている。これはヘブライ語あるいはアラム語の名前「אלעזר」(エレアザル)が元かと思われる。エレアザルの意味は「神は助ける」である。
聖書には、病死して4日目にイエスが起こした奇跡によって蘇生したと伝えられている。記述によればこのような経緯である──ラザロが病床に臥しているという話を聞いたイエス達は急遽ラザロの元へ向かったが、到着した時にはラザロは既に4日前に亡くなっており、葬られた後であった。イエスは嘆き悲しんだ後、彼の墓に向けて「ラザロ、出て来なさい」と告げた。すると葬られているラザロは蘇り、手足に布が巻かれ、顔も覆われたままの姿で墓から出てきた。この奇跡を目にした人々は、イエスを信じるようになったと言う。これらの記述はヨハネによる福音書第11章にある。
登場時は(おそらく屍衣としての)布が巻かれたままの姿で墓から出てくるという衝撃シーンであり、一言も彼の言葉が記載されていないこともあって少々不気味な印象も感じてしまうかもしれない。
だが、その後はイエスとともに食卓に付いているシーンも描写されている(ヨハネによる福音書第12章2節)。やはり会話の記録は無いが。
しかし、死者をも蘇生したイエスの影響力を危険視した祭司長たちは、イエスやラザロを殺そうとする計画を練りはじめる(ヨハネによる福音書第12章10-11節)。
ラザロのその後については、聖書に記載は無い。そのため聖書外の伝承で語られることになる。宗派によって諸説あるが、概ねどの伝承でも布教者となってその後の布教に尽力した、という方向性にて伝えられている。
ちなみに、最も有名なラザロはこの復活した人物であるが、聖書中には他にも「ラザロ」という人物が登場している。
2.の概要
「スターソルジャー」に登場する敵キャラの一種。欧米人男性の頭の形をした大型機である。
出現時にはBGMが専用のものに変化する。また、同作はステージが進行して難易度が上昇するにつれ、複数種の敵機が同時に出現するようになるが、ラザロ出現時は必ずラザロ単機にて出現する。
4分割された状態で戦闘空域の四隅に出現する。その後高速で移動して左右が合体し(左上と右上、左下と右下が合体する)、その後もう一度画面中央付近でゆっくりと合体して本来の形状となる。分割状態では攻撃を行って来ず、合体した後は画面中央付近をゆっくり左右に移動しながら大量の弾を発射してくる。一定時間の経過で画面上部へ飛び去る。耐久力は16。
ファミコン版における欧米人男性の顔の形状が最も有名であるが、後のPS2版「スターソルジャー」ではサイボーグ然とした姿に改変が行われている。また、出現から合体までの行動についてもPS2版では左右合体→上下合体ではなく上下合体→左右合体する、円運動を行いながら合体する、等のバリエーションが存在する。
第1段階の合体後(正確には第一段階のための移動開始後)、第2段階の合体(完成合体)を行う前に16発を撃ち込むことが出来れば、その時点で撃破となり、さらに80000点ものボーナス点を得ることができる。ゼグ連続撃破、デライラ同時撃破と並んで「スターソルジャー」における点数稼ぎの基本とされる。「スターソルジャー」の元ネタになった「スターフォース」にも同様に合体前に撃破することでボーナス得点が得られる敵が出現することや、「合体前の短時間で16発」という「16連打」を連想させる要素から、同作のボーナス要素では特に知名度が高い。
なお、しばしば勘違いされるが、当たり判定は全体にあるため、ボーナス得点を狙っての合体前撃破のためにわざわざ上下パーツの間に入り込む必要は特にない(実際、2段階目のパワーアップである3Wayショットを使って真上から撃ち込むテクニック等が存在する)。
関連動画
関連商品
関連項目
- 2
- 0pt