ラスプーチン(グリゴリー・ラスプーチン)とは、
- ロシア帝国末期の宗教家、超能力者である。(?~1916)
- 転じて、権力者の背後にいてその権力者を陰から操る占い師や新興宗教家のこと。「朴槿恵の女ラスプーチン」「首相のラスプーチン」
- ソーシャルゲーム「Fate/Grand Order」に登場するアルターエゴの英霊。
- 対戦格闘ゲーム「ワールドヒーローズ」シリーズに登場する愛の伝道師。孫にラスプーチコがいる。
- PCゲーム「英雄*戦姫」に登場する、1を美少女化した設定のキャラクター。ひぎぃ。
3~5については総じて実在の人物である1をモデルにしたキャラクターである。
本項では1について記述する。
概要
ロシア帝国の末期に実在した宗教家である。その「怪僧」という肩書やリアルエスパータイプな逸話や予言から本当に超能力者ではないかというオカルト的な観点から、またロシア帝国末期に政治に口出しした怪人物、そして立派なアレを持ちそれを切り取られて今もそれがホルマリン漬けにされて保存されているという巨人小笠原並みの扱いから今でも人気があり、キャラクターのモチーフにも今でも使われることもある人物である。
その評価は一定ではなく、人格者だったとする人もいればロシア帝国を滅亡に導いた悪人であるという評価もあり、また幼いころなどは農民であるため記録が曖昧であり、その後も批判する者に貶められたりオカルトチックな伝説が尾ひれが生えるように語られたため、何が真実であるかは定かではない。ちなみに名前は似ているがどこぞの耄碌クソ独裁者との関係も(ry
1869年~1871年くらいの頃に、シベリアの片田舎に生まれたという。当然、貧しい農家であるため文字などの読み書きはできず、聖書学校に通ったわけではなかったようだが、キリスト教(正教会)に傾倒していたという。そのまま成人し結婚もするが、畑仕事をしていたある日生神女マリヤ(カトリックで言う聖母マリア)の啓示を受けたと言い、そのまま家族をほっぽりだして修行僧(ここでは正教会の聖職者のこと)になった。彼は文字も読めず教育も不十分だったため、聖書解釈などは独自の解釈であったのではないかという疑いもあるが、少なくとも熱心な信仰を持っていたことは確かであったという。
さて、そんな彼であるが、正教会の典礼に参加しているうちに、或いは幼いころから超能力が身についており、動物のけがを治したり、未来予知をしたり、透視を行ったりすることができた。その評判がロシア帝国の宮中にも広まり、皇帝一家にアレクセイ皇太子の治療を依頼されることとなった。実はアレクセイ皇太子は血友病(簡単に言うと出血すると血が止まらなくなってしまう遺伝病。イギリスのビクトリア女王がその遺伝子を持っていて、ヨーロッパの王室に広まってしまった。生物の授業で聞いたこととかあるんじゃないかな)を持っていて、当時は治療が不可能であった。さて、ラスプーチンが祈りをささげるとアレクセイ皇太子の症状はどういう訳か見事に改善され、医者さえも奇跡だと言うほどだった。この件で彼は皇帝一家から絶大な信頼を得るが、同時に「こんな怪しげな人物皇帝に近づけたらアカンやろ」という勢力からは中傷されるようになった。特に有名な逸話としては「何人もの女を夜な夜な抱いている」「非常にアレが大きく乱交している」というような詳しく書くと編集権をはく奪されかねないミセラレナイヨ!なエピソードが語られている。
そんなわけで何度も暗殺未遂事件があったのだがなぜか暗殺できない。ヒトラーもそうだがこの手の人間はなぜか暗殺が失敗するのである。
しかし、1916年12月17日に、とうとう運が尽きたのか反対派に殺害されることとなった。しかし、その顛末も
- まず毒入りのケーキや紅茶を食べさせたのだがなぜか平然としており、
- 仕方なくワインで酔わせた後背後から銃撃したが、倒れただけで起き上がり目を見開いたため
- さらに銃撃したが死なないので靴(教会のあるような燭台とも)で殴りさらに頭を撃ったが、
- 一説にはまだ息があったためアパートから投げ落とし、
- さらにまた一説ではまだ息があったため縛り上げて川に投げ込んだらようやく死んだ
・・・などと言われている。コイツマジで人間に化けたデジモンだったんじゃないか・・・
ちなみに死因が溺死だったというのは現在では否定されているが、なぜか遺体からは盛ったはずの毒物は検出されなかった・・・
こうして、ラスプーチンは死んだのだが、彼は暗殺される前自分が近い将来暗殺されることと「自分を殺す人間が農民であればロシアは安泰だが、そうでなければ皇帝一家は悲惨な最期を遂げ、ロシアでは長く多くの血が流される」という予言を遺している。この後、共産主義勢力によりロシア革命がおこり、皇帝一家もほぼ皆殺しにされ上流階級の人々が多数殺され、その後もソ連の共産党政権下に於いて多数の粛清と戦争と民族弾圧によって多くの血が流されることになり、ソ連崩壊後も未だにロシア連邦では戦争や独裁によって血が流れるという、予言は現実のものとなってしまった。
ただし、これ等の話も実際には科学で説明が付いたり、都市伝説だというのが真相であるという話が今では有力である。
ちなみに、プーチンとラスプーチンはアグモンとユキアグモンくらい違うが、風評被害を恐れてラスプーチンという名前の人はこぞって改名したため、ウラジーミル・プーチンの先祖もこの時に改名したのではないか、と言う説もある。
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関連項目
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