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ラセレーション(Laceration)とは、lacerate(切り裂く)の名詞形。
本記事では、2.について記述する。
概要
ヨーヨーを、ぶら下がっている状態から跳ね上げ、ストリングの上に乗せるトリック。
考案者はスペンサー・ベリー。
単にトラピーズにするだけの「ラセレーション・トラピーズ」を基本に、様々な派生トリックがある。
多くは、ヨーヨーが空中にある間に、たるんだストリングで何らかの形を作り、ヨーヨーをマウントさせるものである。
第1期ハイパーヨーヨー世代に見せると、かなり驚かれるトリックの一つ。
これは、「ヨーヨーは、ストリングをたるませたら戻ってくるもの」というのが当時の常識だったため。
バリエーション
以下に、基本技とバリエーションを記す。
なお、このジャンルは、2004-5頃の日米ナショナル大会予選に設定されていた「規定フリースタイル」と密接に関わるため、その概略を説明する。
これは、1分間のフリースタイルを行い、クリッカー50%と規定トリック50%で審査するものである。
規定トリックには各部門3種類または5種類のトリックジャンルが設定されており、フリースタイル中そのトリックが成功すると5点が加算される。ジャンルが重複するトリックは、重複分成功とみなす。
ラセレーションは、1A部門の規定トリックに分類されていた。1A規定トリックは以下の通り。
- ラセレーション
- スーサイド
- グリーントライアングル
- スラック/ウィップ(2004のみ)
- リストマウント(2004のみ)
- ジャイロスコーピック・フロップ(2005-)
- グラインド(2005-)
ラセレーション
基本形。他の派生トリックと区別する場合は「ラセレーション・トラピーズ」という。
ヨーヨーを引き上げ、フリーハンド側に「トラピーズ」と同じ輪を空中で作り、人差し指を差し込んだ後マウントする。
ただし、現在はあらかじめ指をおいておき、そこめがけて輪を作ることが多い。
基本形だが、それだけにバリエーションも多数。ヨーヨーをマウントさせるまでに何回も手を回したり、手をクロスさせて逆トラピーズにしたりする。
プラスティック・ウィップ
片手で行うラセレーション。
ヨーヨーを引き上げ、たるんだストリングで輪を作り、それを内側か外側に周回させながらヨーヨーに引っ掛けるトリック。
トリック名に「ウィップ」とあるのは、この技が「ラセレーション」より前に開発され、当時は「アイアン・ウィップ」の簡略版と考えられていたためと思われる。
規定トリックエレメント(2004年)では「ラセレーション」と「スラック/ウィップ」の両方に分類されたため、それほど難易度が高くないのに2/5がクリアできるという非常にお得なトリックだった。
逆マウントであるため、そのままバインドすることもできる。AAAのバインドとして広く行われている。
フック
考案者は仙波英将。当初「ヒデマサ・フック」または「センバ・フック」という名前だったが、その後岩澤亮介が「イワサワ・フック」を始めとする派生トリックを大量に開発したため、当人が開発したトリックのうち最も基本的なものを除き、まとめて「フック」というようになった。
ラセレーション・トラピーズと同じくストリングの輪を作るが、輪をさらに人差し指で二つ折りにし、先の方の輪をヨーヨーに引っ掛けると「センバ・フック」。この時指のストリングを2周させると「イワサワ・フック」となる。
ストリングの周回数や引っ掛ける指を変えることで、様々な「フック」を作ることができる。
名前は最後の形態によって決まり、左右一周半させて「1.5マウント」を作ったら「フック1.5」、左右2周したら「フック2.0」になる。
グリーントライアングル・ラセレーション
ラセレーションで「グリーントライアングル」を作る。
規定トリックエレメントでは「ラセレーション」と「グリーントライアングル」が加算されるため、やはりお得な技。
ラセレーション・タワー
ラセレーションで「トウキョウタワー」を作る。
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関連項目
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