ラッキーゾーンとは、野球においてホームランを出やすくするために本来のフェンス手前に設置されたホームランゾーンのことである。かつて、阪神甲子園球場などに設置されていた。
概要
阪神甲子園球場
阪神甲子園球場のラッキーゾーンの歴史は長く、1947年から1991年までラッキーゾーンが設けられていた。
甲子園球場は1936年に現在とほぼ同じ形に改修されたが、当時としては非常に広い球場でホームランが出にくかったため、興行面を考慮し両翼から右中間・左中間にかけて金網フェンスが設置された。現在、甲子園の両翼は95m、左・右中間は118mであるが、ラッキーゾーンにより、これより数m手前でもホームラン判定が出されることとなっていた。
この部分は何に使われていたかというと、ブルペンである。ラッキーゾーンがあった時代、甲子園のブルペンは室内ではなく、このラッキーゾーン内でキャッチボールをしていた。
1980年代後半から国際規格に準じた球場が相次いで建設されたため、このラッキーゾーンは1991年に撤去され、1992年シーズンからは本来の甲子園の両翼で選手がプレイすることになった。奇しくも、撤去後直ぐの1992年春のセンバツには、星陵から松井秀喜が出場している。
ラッキーゾーンの撤廃により広くなった甲子園はその後の阪神打線にも影響を与えたようで、阪神タイガースの生え抜き打者による1シーズン30HR以上は、1985年の掛布雅之・岡田彰布から2025年の佐藤輝明まで40年にわたって出なかった。
甲子園のラッキーゾーンは20年以上前に撤去されたが、一部ファンによると2010年頃、阪神タイガースのレフト側に度々ラッキーゾーンが出現していたらしい…
その他の球場
過去に、鳴海球場、阪急西宮球場、明治神宮野球場、西京極球場、倉吉市営野球場などに設置された。これらの球場はラッキーゾーン設置時、当時の平均的な広さである両翼91m程度になっていた。倉吉球場では現在も存続、西京極球場(わかさスタジアム京都)では、現在も女子プロ野球開催時にラッキーゾーンが設置されている。
近年の傾向
ラッキーゾーンとは異なるが、近年、打低投高のメジャーリーグにおいて、球場を縮小させる例が多くなっている。(セーフコ・フィールド、ペトコ・パークなど)
日本でも、統一球導入を鑑み2013年シーズンから宮城球場に「Eウイング」と呼ばれるエリアが設置され、スタンドまでの距離がわずかであるが縮小された。また、2015年シーズンには福岡ドームに「ホームランテラス」が設置され、球場の大きさが東京ドームとほぼ同じサイズになった。2019年シーズンには千葉マリンスタジアムに「ホームランラグーン」が設置され、左中間・右中間の距離が4m縮小された。
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