ラップトップとは、モニターと本体が一体となり、持ち運びができるパソコンの総称である。日本ではノートパソコンという呼び方が一般的となっている。
概要
ラップ(lap)とは膝のことで、デスクトップ(desktop)が机の上に置いて使うパソコンという意味合いがあるのに対して、ラップトップでは膝の上に載せて使うパソコンという意味を持たせている。
モニターとしては液晶やプラズマパネルを採用し、当初はモノクロ表示しかできなかったものの、事務処理などを行う分には不便とはならなかった。
1980年代半ばにはラップトップパソコンが登場しているが、当時は小型化の技術が未熟だったため軽量化が困難であった(10kg超のモデルもあった)。1989年9月に発売されたMacintosh Portableは7.2kgもあり、「ニークラッシャー」と揶揄される有様であった。この時代のラップトップは、簡単に持ち運んだり、膝の上に載せて使えるような代物ではなかったのである。
それを打開するパソコンとして、1989年7月に東芝が発売したDynabookは、重量が3kgを下回り持ち運びを可能とするものとなった。その後セイコーエプソンが発売したPC-286NOTEの登場で、「ノートパソコン」という呼び名が生まれ、NECによるPC-9801Nに「98NOTE」という愛称が付けられたことで、日本で従来のラップトップと区別する「ノートパソコン」というカテゴリーが定着するようになった。
だからと言って、ラップトップという言葉が日本で使われなくなったわけではない。日本ではワープロ専用機が普及しており、多くがプリンタを内蔵していたため大型でやや重量があり、一般的に小型で可搬性の高いものをノート型と呼ぶ一方、こちらが引き続きラップトップ型として呼ばれていた。
ただし日本以外の国ではノートパソコンという呼び方はなく、従来通りラップトップと呼称される。
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