ラパンの書とは、ジジィPが製作しているドラゴンクエスト3を使用したiM@S架空戦記シリーズである。
概要
本作では主に765プロのアイドルたちが登場し、基本的に冒険者としての職業につき、戦闘能力を有している。基本的には年齢も一致しているが、一部の人物は年齢が一致していない場合もある。
アイドル以外のゲストとして音無小鳥、如月家、高槻家が登場している。
プロローグ
かつてアリアハンの勇者オルテガは魔王バラモスを倒すため、アリアハンを旅立った。しかしオルテガはネクロゴンド火山の戦いにて敗れ、アリアハンに帰ってくることはなかった。
その12年後、オルテガの娘であるハルカは父と同じくバラモス討伐へ勇者として旅立つことになる。
登場人物
これ以下の項目は、配役やストーリーなどのネタバレ成分を多く含んでいます。 本編を見る前に読んでしまうと「誰が○○になるんだろう」という楽しみを奪ってしまうかもしれません。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 キャラクター紹介と飛ばしたい方はコチラをクリック |
ハルカのPTに加わったことのあるキャラクター
アマミ ハルカ
ドラクエ3の設定を反映して男の子のように育てられたため、一人称が「僕」。
PT内では基本的に一番弱いが、PTを組んだのことのあるメンバーからはリーダーとしての資質を認められており、ハルカでなければついていくことはなかったといわせるほどの生まれついての資質を持っている。
父オルテガがバラモスの討伐に失敗したことから、アリアハンでは負け犬の勇者の子供として苛められ陰口をたたかれた過去を持つ。国から旅立つ際も、大臣からは最低限の支援以外をしないようにと王に告げ口され、ルイーダの店では勇者の真似事の御飯事と相手にされず、冒険の協力者をまったく集めることが出来ずに一人で旅立つ(すぐにラパンが追いついたが)ことになってしまう。そんな理不尽な扱いを受けても、曲がったことや困った人をほっとけないまっすぐな心を持っており、非常に心が強い。
実は勇者としての血筋はオルテガからではなく、母親のコトリから継承している。コトリ自身もオルテガたちと並び立つほどの実力者であることは物語の中盤では既に示唆されていたが、ハルカを一人にしないためにオルテガについて旅立つことが出来ず、ハルカのために魔王討伐を決意したオルテガを止められなかったことを悔いていたことが終章にて判明する。
先天技能は長らく不明だったが、テドン編での壮絶な追憶で潜在能力が開花したかのような描写があり、「職業:勇者」の祖とも言えるネクロゴンドの「西の皇帝」を彷彿とさせるほどの凄まじい戦闘能力をサマンオサ編で発揮している。
ちなみに先天技能名は最終回まで判明しなかったが、その能力は『過去に何らかの形でハルカと関わった経験のある仲間の先天技能を全て使える』というものであり、本作でもトップクラスのチート能力ゆえに覚醒が遅く、テドン編での追憶を経るまで未覚醒であった。最終回で能力名が黎明と判明し、上記の能力に加えて加護を得られるというもの。逆にいうとハルカ自身の固有能力として発現していないため、呪文と特技をコピーするヒビキの『英智』とは姉妹に近い能力ともいえる。
ミウラ ラパン
アイマスにおけるPポジション……というよりは、同世代の異性の友達として扱われており、どちらかといえばギャルゲ主人公としての立場に近い。ハルカに好意を寄せているが、ハルカが鈍いのと本人が恋愛に関してはヘタレ気味なためまったく進展する様子はない。が、ハルカのピンチの時には真っ先に駆けつける勇気を持ち合わせている。
実はサマンオサ出身で、勇者サイモンと魔法戦士アズサの間に生まれた長男。サイモンが冤罪で投獄されたあと、アズサの計らいでアリアハンに送られ、アマミ家に居候することになったという過去を持つ。そのため自分がアリアハンに送られた後に生まれた妹との面識はない。
先天技能の魔法剣は、ほぼ全ての魔法を剣で受け止め、撃ち返したり、魔法を纏ったまま攻撃できるほか、他人に護渡することも可能。ただし初期は失敗も多く、また全ての魔法を受け止められるわけではない。他にも本人の気力と集中力にも成功率が左右されており、それが乱れると間違いなく失敗する。後に次元刀を習得したことで魔法剣の性能自体が底上げされており、パルプンテなどの特殊魔法にも干渉可能になった。
サマンオサ攻防戦にて先天技能に次元刀が追加。過去世界で斬空剣に触れたことで「総てのものを切り裂く」という能力の下地となっていた。大地を斬り、海を斬り、空を斬り、そしてすべてを斬る「アバンストラッシュ」じゃねーか!とか言ってはいけない。既存の武器ではなくラパンの意志で生成される武器のため、形状自体は闘気剣(オーラブレード)とか元ネタの霊剣に近い。また初使用時は武器破壊に使用された。
なお大精霊ルビスの力で勇者ヒビキの時代に跳んだ際には魔法剣が使用不能だった。おそらくこの時間軸以降に魔法剣の理が成立したためだと推定される。
ホシイ ミキ
レーベ出身の魔法使い。
生まれついての天才で、魔法以外にも盗賊の鍵の技法を習得している。何でもこなせるためか魔法の訓練でもやる気がなかったが、かつての大魔道士チグサの話を聞き、彼女を目標とするようになり、後にその娘であるチハヤに弟子入りしている。
先天技能の天才は魔法の威力が2~3倍になるというもの。ただしその代償として命中に難があり、味方に飛んでいったりそもそもあさっての方向に魔法が飛んでいくこともあるため、どこのPTにも入れてもらえなかった過去を持つ。そのためPTに入れてくれたハルカたちにはとても感謝しており、友として大切に思っている。なお命中率に関しては、ナジミの塔の戦いを経て改善されている。その後さらに強化され、単体魔法を全体化できるようになった。
ただしロトシリーズがベースの本作において、単体魔法のメラ系はヒャド系とともに単独では下位魔法扱いされているため、世界観的にメラ系を全体化できても強いかどうかは不明(データ的にはメラゾーマ全体化は文句無しに強いし、攻撃呪文に限らずとも補助・回復呪文の単体魔法を全体化出来るのは普通にチート能力ではある)
種族こそ違うが、その容姿は何故かルビスと酷似している。関連性は現在のところ不明。
ハギワラ ユキホ
エルフの里出身。エルフだが、人間に対しては友好的で、カザーブ出身のヤヨイとは友達同士。
魔法力に関してはミキと並ぶものを持つといわれる天才。ただし一方で臆病な性格でもあり、モンスターや男性が苦手であり、またバギ以外の攻撃呪文を扱うことも出来なかった。モンスターに関しては当初はすぐに逃げてしまうほどだったが、エルフの里で起こった事件を経て克服し、その後にハルカのPTに加入した。
実はコトリと並ぶほどの腐女子属性もちで、怪しい同人誌をいくつか保有していたり、ヤヨイの1/1人形をもっていたりとムッツリな部分がある。
かつてオルテガと冒険したホビット(ナナシ)の弟子で、彼からほとんどの呪文の手ほどきを受けていた過去を持つ。彼との再会を経て、ある事情で臨時のPTを組んでいたマミやナナシとの危機の前に覚悟を決め、攻撃呪文を扱えるようになった。
先天技能の穿孔は相手の防御力を無視してダメージを与える能力。当初は直接攻撃だけだったが、賢者としての覚醒以後は攻撃魔法使用時にも相手のダメージ耐性を貫通するようになった。
アキヅキ リツコ
アッサラームにボッタクリの店を持つ商人。
ハルカ達とはアリアハンに魔法の玉を仕入れるために来ていたところを知り合った。
ハルカに通常より高い値段で物を売りつけようとするなど、怪しい商売をすることもあるが基本的には善人でお人よし。一方で他人を深く信用しない部分があったが、ハルカに無茶振りした自身の依頼(悟りの書の入手)を真摯にこなそうとしているのを見て、ハルカ達を本当の仲間として認めるようになる。
かつては勇者との冒険に憧れており、ハルカたちの前にある勇者一行のPTに入っていたが、その勇者たちはこともあろうか海上にてリツコを囮にして逃亡し、リツコ自身は運よく海に飛び込んだ末に命からがら助かったという過去をもっており、勇者に対して幻滅した過去を持っていた。このことは彼女のトラウマとなっており、ハルカたちの人格が信用できても、全面的に協力するのを最後まで渋っていた理由となっていた。
本人はあまり気付いていないが、自分が何でもこなそうとする性格のためか、他人にもそれを押し付ける部分が少なからずあり、それが以前所属してたPTから見限られ、かつ見捨てられた要因である。とはいえ窮地に陥ってから見捨てる方が基本的にどうかと思うが…… なおこの押しつけの性格に関しては、ハルカ達を認めた後はほぼ緩和され、面倒見のいいお姉さん役のポジションに納まっている。
実はダーマ出身で、大神官の孫にあたる。そのためか悟りの書がリツコの名前付きとなっており、商人として悟りの書が売ることができないことにガッカリしていた。
先天技能の先見は相手の能力を見破るほか、使用したアイテムの効果を相手に高確率で与えるというもの。特に後者は相手が特殊な完全耐性を持っていない限りは確実に貫通するため、メタル系モンスターやバリアみたいな鉄壁な物でもない限りは確実に効果を発揮する。
タカツキ ヤヨイ
カザーブ出身。
アッサラーム周辺であばれザル相手に全滅しそうになったハルカとラパンを助け、そのままカザーブまで案内した。ものすごく素直な性格で、ハルカたちともすぐに打ち解けた。とくにハルカが勇者と知ると、勇者様と喜んでそのまま家に招いたりしている。(なおハルカは地元での扱いが悪かったため、歓迎されたのは初めてで非常に喜んだ)
戦士だった父親がノアニールの眠りの事件に巻き込まれており、そのため一家を支えるために魔物の討伐やノアニールの掃除をしている苦労人でもある。ノアニールの事件が解決した後はPTから抜けている。
……だったのだが、その後どう間違ったのかジパングにおり、本人はわかってなかったが生贄にされそうになっていた。その後オーブを探しに着たイオリと臨時でPTを組み、紆余曲折を経て、ともにヤマタノオロチを撃破した。その後は何故かジパングの女王となった。わけがわからないよ
その愚直なまでの素直な性格は、タカネに心を折られて以降、心の一部を凍らせ任務に没頭するようになっていたイオリを動かし、ジパングでのヤマタノオロチとの戦いを経て親友同士になる。その後のサマンオサ攻防戦ではイオリと一騎打ちを行い、その戦いを通じてイオリの心を完全に氷解させている。
先天技能の直感はヤヨイが動ける間は直接攻撃を100%回避するというもの。相手が直接攻撃しかできない場合、完全に天敵な能力となる。
チハヤ キサラギ
チグサがオルテガのPTに入るため、幼くして王位を譲られている。ある事件により母親と弟のユウを失っており、以後王族はどうやら彼女一人の模様。尋ねてきた旅の者の話を聞くのが好きで、謁見したハルカと一緒に一夜を過ごし、親友同士となる。ピラミッド事件において、一時的にPTに加入した。
母親は電撃呪文を除くほぼ全ての魔法を使いこなす偉大な大魔道士(ダイの大冒険で言うならマトリフに加えてアバンの得意とした破邪呪文も使えるチート振りで、勇者の電撃呪文を凌ぐメドローアまで生み出し、究極の破邪呪文であるミナカトールまで成功させた)であったが、チハヤは炎熱系の呪文の資質しか受け継いでおらず、氷結系の呪文は単独ではほとんど使えない。ちなみに弟のユウは氷結系の魔法を得意としていたが、炎熱系の呪文は逆に使えなかった。ちなみにピラミッド事件を経て、氷結魔法も扱えるようになっている。
ピラミッド事件が解決した後、ハルカにブラックオーブを託し、互いに別れを惜しんだ。
先天技能の焔発はMPを余分に消費することにより、MP1につき1ダメージを増やせるというもの。弟のユウも同一の能力を持っており、キサラギ一族の先天技能の可能性もある。
ハルカ以外とPTを組んだキャラクター(サマンオサ編以前)
ミナセ イオリ
サマンオサ出身。
国の命でオーブを探しており、初登場時はアッサラームにきていた。このとき起きたピラミッド事件では頭ひとつ抜けた実力者であることを見せ付けていた。
その後ジパングでヤヨイと出会い、いろいろあってヤマタノオロチを討伐、オーブを入手した。結構凹凸なコンビだったが、最終的には親友同士になっている。その後はサマンオサに帰還した。
実はサマンオサ王の一人娘。王の娘という立場だけにチヤホヤされるのを嫌い、戦士として猛特訓したという過去を持ち、格闘場で優勝するほどの力を見につけ、父らに認めてもらおうとしていた。が、既にそのころには父は行方不明となり、国そのものもタカネに乗っ取られていた。その際にイオリは敵わないと知りつつもタカネに攻撃を仕掛けたが、結果として一切反撃すらしなかったタカネにダメージを与えられず、結果として思っていた以上の格の差を見せつけられたことから、タカネの下につくことを選ばざるを得なかった過去をもっている。
なお本作のサマンオサ王はかなり俗物的な人物で、おそらく本作で登場した君主の中では前ロマリア王と並んで典型的な問題のある君主として描写されている。前ロマリア王は強欲な人物としての悪役であったが、サマンオサ王は勇者サイモンやその妻アズサの声望を恐れる小心者の王として描かれ、タカネの甘言があったとはいえサイモンを幽閉するに至っている。その結果としてオルテガのPTは崩壊し、オルテガはソロでバラモス城目前のネクロコンド火山の決戦でサタンを大将としたモンスターの大軍と戦い、結果としてバラモスに挑むことすらできずに敗れ去ってしまっている。
もっとも事件当時のサマンオサ王の性格からすればサイモンがサマンオサに帰還した時点でどのみち冤罪をかぶせられた可能性は非常に高く、讒言する人物や過程が少々異なっただけでほぼ確実に投獄されていたと思われるため、オルテガのPT崩壊とネクロゴンド火山における敗北はタカネがサマンオサに介入するまでもなく、ほぼ不可避であったと思われる。
先天技能の投影は自身の持つ装備品を瞬時に付け替えられる能力。内部処理的にはアイテムのコピー能力に近いものであるとのこと。ただし戦闘においては、他がチート過ぎて地味になってしまってる。一応ヤヨイに勝ったようなシステム上のバグ技を利用すれば他の能力にも対抗できるが、やっぱり地味である。
ミウラ アミ
謎の海賊団を率いている少女。紆余曲折あって船を手に入れたハルカたちと接触、手打ちにするためにハルカと1VS1の勝負を行い勝利する。その後エジンベアを解放するための協力を持ちかけた。彼女の出現により「まるで勇者のバーゲンセールだな」という状況になっている。
実はオーブを回収する密命を帯びており、上記のエジンベア解放はオーブを手に入れるためでもあった模様。またハルカたちの討伐も命じられていたが、ハルカの性格と行動を見て、それを自分の判断で取りやめている。曰く「悪者はアミたちのほうなんだよ」とのことで、姉であるマミに比べると苦境にあっても最優先命令に違わぬ範囲ではあるが、自分の判断を優先できる強さを持つ。基本的な性格は共通している双子ではあるものの、母であるアズサを人質に取られ、かつ圧倒的強者であるタカネに従わざるを得ないという状況が長く続いていることで、双子の性格の深層部分が表面化し、それが差異として出てきているものだと思われる。
ちなみにアミの方針には海賊たちも意見が一致しており、いい仲間に恵まれた模様。
苗字の通り、サイモンとアズサの間に生まれた双子の片割れで、ラパンの妹に当たる。ただし当人たちは生き別れの兄がいることは知っているものの、その兄がラパンであることを知らない状態である。
先天技能の天賦は必中の魔法を確率で回避するというもの。兄であるラパンの魔法剣同様に発動確率は本人のテンションに左右される能力で、テンションが最高ならほぼ確実に回避するぐらいの強力な能力になるが、逆にテンションが最悪だと全く発動しなくなる。ちなみにぶっちゃけるとオルテガやラパンの魔法剣の完全な下位互換だったりする。
ミウラ マミ
イオリと行動していたが、母であるアズサを助けるため、魂の牢獄にとらわれているまだ見ぬ父であるサイモンになら助けられるかもと望みを持って、かつてサイモンと旅をしたナナシのホビットの元を訪れ、そこでナナシに助けられていたユキホとも出会う。ナナシの協力もあって、なんとか魂の牢獄にはたどり着くものの、まだ見ぬ父に会うことは叶わなかった。しかし代わりにオーブを手に入れ、ナナシと別れユキホとともにサマンオサに向かうことになる。
アミに比べると融通が利かない性格で、良く言えば一途、悪く言えば頑固な面がある。洗脳されてしまった母であるアズサの力になるためにアミより先に軍を志願したり、討伐対象であるユキホに対しても、各々の行動に思うところはあれど、結局のところは命令通りに敵であるというスタンスを崩し切っていなかったところからも伺える。本来は天真爛漫でいたずら好きという共通した性格を持つ双子なので平素は表面化しないが、母であるアズサを人質にとられ、かつタカネに屈服を強いられている状態が長く続いているためか、普段は深層部分に眠っている地の部分が表面化して大きな差異になっていると思われる。
シジョウ タカネ
アッサラームに店を構えている武器商人で、リツコの自称好敵手にして腐れ縁。
謎が多い人物で、12年以上前からサマンオサにて武器商人として暗躍しており、当時のヒミコからサイモンに警戒するようにと警告されていた人物で、その後にオルテガのPTを崩壊させた張本人でもある。そして現在ではサマンオサを裏から支配しており、ハルカたちを始末する命令も出している。一方でハルカたちに助言したり、敵意を持つはずの相手をそのままにしておき、「倒せるものなら倒してみなさい」というスタンスを取っており、彼女自身の真意については謎に包まれている部分も多い。
実力は登場した人物でも別格で、サマンオサの精鋭部隊が束になっても歯が立たない実力を持ち、また一目でイオリが敵わないと威圧感を感じるほど。それを目のあたりにしたイオリ・アミ・マミを完全に屈服させ、夫と娘たちを人質に取る形でアズサを抵抗できなくさせ、そのまま洗脳して手駒にしている。
エジンベアでの事件を解決した後のアズサの襲撃で重傷を負ったラパンを救出・治療し、ラパンに対する取引も兼ねて一時的に同行した。
アレフガルドの過去編にも登場。当時は神官であったようで、勇者ヒビキや大精霊ルビスとは顔なじみだった。この当時に何かが起こったようだが……
本編時間軸における行動は、すべて幼馴染のヒビキの呪いを解く手段を探し続けることを最優先したが故のものである。基本的には善人であるため、自身がヒビキやルビスの想いに反した行動をとっていることを痛みに感じており、それでも止まれなくなった自身の行動を『勇者』が阻止してくれることをタカネ本人が誰よりも望んでいたためだと思われる。だからこそハルカのPTを何度も撲滅できる機会がありながら、終始見逃しつつ、実力がつくのを待っている理由とも言える。また自分自身で人を殺めることも避けており、人間と交戦する時はほぼ自衛のときのみである。
ちなみに命令以上の暴走をしたボストロールを自らの手で問責・制裁しているように、実は対モンスターの方が普通に容赦がないことから、ゾーマからかなり大きい裁量を与えられており、かつ彼女自身がヒビキの化身であるゾーマ以外のモンスターには従わないという意思表示にもなっている。
サマンオサ編の最終面においてハルカ達と全面対決。自身の感情に矛盾を抱えたままハルカ達と戦うも、その感情の動きのせいで実力を最大には発揮できなかったが、闇の衣の絶対防御による優位もあり、優位に戦いを進める。しかしアズサの命を引き換えにした行動により闇の衣を消滅させられると、ついに自らの心情を吐露しながら動揺する。最期はラパンが回収したヒビキの首飾りからヒビキの幻影を感じ、そのヒビキの残された想いを感じたままルビスに憑依されたミキの炎を受けて散った。彼女自身すら自覚していなかった本当の願いは「もう一度ヒビキに逢いたかった」というものであった。
皮肉にも彼女が肉体を失うと同時に、ヒビキはようやくゾーマの拘束からある程度逃れられるようになっており、再会したのはヒビキも自身も精神体になってようやく果たされることになる。
アレフガルド編にて能力が判明。現在の職業は商人だが、実質的な能力は賢者と同等。先天技能の月光はターン終了時に最大HP/MPの1割とステータス異常をそれぞれ回復するチート能力。それに加えてゾーマと同様の絶対防御壁である「闇の衣」と思われる能力を発動出来、その状態では呪文と打撃の大半を無効化することができる。確定事項ではないものの、おそらくゾーマの力を受け入れても闇に囚われずに自我を保っているのは、月光により呪いが相殺されているためだと思われる。
ミウラ アズサ
サマンオサの勇者サイモンの妻で、ラパン・アミ・マミの母親に当たる。
本来はおっとりした性格だったが、ホビットのほこら編の過去の時間軸においてタカネに呪われた王者の剣を介して洗脳されており、その尖兵と化している。自分の子供のこともわからないようで、ラパンに躊躇なく重傷を負わせ、アミやマミのことも娘とはわかっていない状況にある。が、ラパンを斬ったショックで動揺しように、全ての自我を奪われているというわけではない。その後のサマンオサ攻防戦にてラパンに王者の剣を破壊されたことで、完全な自我と身体の主導権を取り戻した。しかしその直後のタカネ戦において闇の衣を破るため、「自己犠牲呪文」を使い、その代償として消滅した。
その実力はかつての勇者であるサイモンに劣るものではなく、「現時点における世界最強の魔法戦士」ともいわれるほどの実力者。ただしグラフィックは僧侶である。言うまでもなく当時の現世代の勇者達よりワンランク上の実力を持っており、ハルカたちの船を襲い、ハルカ・ラパン・ユキホを一蹴して船を沈めてしまう。
先天技能は剣魔。1行動で魔法と通常攻撃を同時に繰り出せるというどっかで聞いたことがあるような能力である。たぶんマルチアクションとかいっておけば分かる人は分かる。擬似的な2回行動が可能なので十二分に強力な能力だが、チートだらけの先天技能が揃っているせいで、あまり強そうに見えない。どう考えてもマヒしてます、本当にありがとうございました。
PTに加わっていないキャラクター
キクチ マコト
ボーイッシュな性格で、世界を統一したネクロゴンドの王である西の皇帝を故郷を滅ぼした仇として狙っている。ある日、西の皇帝を狙うが悲願を果たせず、逃げる際に偶然発見した不幸の兜に呪われてしまい、なぜか未来の勇者であるハルカの意識を宿してしまう。
人当たりがいいためか、伝説の鍛治師であるメルキアデスや悲劇の青年エリック、謎の女性剣士と交流を持っている。特に謎の女性剣士には戦い方を教わっている模様。
建物を縦横無尽に移動する盗賊らしい能力を持つが、不幸の兜(どこでも転ぶ呪い)のせいで現在はその機動力を生かせないが、代わりに使えないはずの勇者の能力を自身の意思とは関係無しに使うことが出来る。またメルキアデスから預けられた草薙・吹雪・稲妻の三剣を装備することは出来ないものの、込められた魔力を振るうことが出来る。また鍛治士のとしての才もあるようで、雷神の剣を作り上げた。
アイマスキャラでもヒビキとマコトだけは唯一過去の物語の登場人物にあたり、マコトの場合はアズサの時代よりも古い人物。本作の勇者の血筋がネクロゴンドの「西の皇帝」の一族の血を引いているという設定、かつハルカの追憶中のバラモスは『勇者ロト』のことを知っていたことの二点より、ヒビキの時代よりは後にあたる事が確定している。
おそらくマコトの体験の一部をハルカが追体験しているという形になっていると思われ、状況からして既に死亡している可能性が高かったが、どうやらラストの演出を見るにネクロゴンド滅亡とテドンの悲劇の中でただ一人生き残った彼女に、何者か(おそらくルビスだと思われる)がマコトの命と無念に散ったテドンの民の遺志と引き換えに未来の勇者であるハルカに夢という形で意識を繋げ、その凄絶な体験と一部のアイテムを遺産という形で受け継がせた模様。しかもエピソード終了時を見る限り単なる追体験ではなく、過去そのものも一部が書き換わった可能性がある。
またマコトが初登場し、かつ事実上の主役になっている「テドン編」は次の章である「アレフガルド編」と並んで最終的にアイマスキャラ側が敗北するという結末になることから展開が重めとなっており、このときのマコトのエピソードと『勇者ロト』の末路が、「勇者」にとってのあるジンクスを生み出したとも取れる伏線が敷かれている可能性がある。
先天技能の呪禁は呪われた装備品のマイナス効果を受けずに使用可能になる能力。ただし戦闘に関係しない技能では呪いの効果がしっかりあるのと呪いの装備を自身の意思では外せないため、実質的にはドラクエ4のピサロやドラクエ8の主人公の能力の下位互換に近い。しかし装備していた武器や防具が戦闘中に悪魔の尻尾や聖者の灰で錬金されたもののように変化したことがあるため、上記の鍛冶師としての才も含めて武器と防具に関連する隠された能力があった可能性もある。
装備品である不幸の兜に未来のハルカの意志が宿っているため、勇者としての能力を一部扱うことが出来る。呪文の行使はハルカの意思で行われているため、マコト自身の意識がなくても使用可能。
ガナハ ヒビキ
過去編となるアレフガルド編に登場。765プロASのアイドルとしては最後に登場した。
本作においては『勇者』の称号を最初に得たという設定。
ラパンやハルカの時代では既に大魔王ゾーマを討伐した「伝説の勇者ロト」として伝わっているため、
時間軸では最も古い時代にあたる。
彼女の軌跡はタカネやルビスに大きな影響を与えたようだが……?
過去のアレフガルド編に突入する直前に遺品が登場し、ラパンはルビスの力で過去に飛ばされている。
そのことから、実際の大魔王ゾーマとの戦いでは、相打ちに近い形になった思われる。そうでなければタカネ・ルビスの行動や勇者ロトの物語の謎の改窮に説明がつかないからである。
実際にヒビキ達が戦ったゾーマはそこまで強くなかった(闇の衣をまとっていなかった)ため、あっさりと撃破したものの、その本体が精神体にあることは見抜けなかったため、ヒビキはゾーマの肉体の撃破後に呪いをかけられたうえで憑依され、ゾーマの次の依代と化してしまう。ゾーマにすべてを蝕まれていくだけのヒビキの処遇を巡り、結果的にルビスとタカネの決闘に発展、最終的に二人の間に割って入った???の命懸けの仲裁もあり、その意を汲んだルビスの『凍れる時間の秘法』により、タカネ・ルビス・ヒビキは伝説に語り継がれるようになるほど長い年月を封印されることになり、『勇者ロト』のPTは世界を救った代償として完全に崩壊してしまう結果となった。
その事実は悲惨な末路から抹消され、『勇者ロトはゾーマを倒した後に姿を消し、PTに勇者ロトの幼馴染は最初から存在しなかった』という伝承に改窮されたものだと思われる。
その後、『凍れる時間の秘法』が解けたヒビキはすべての自我を失い、完全にゾーマそのものと化してしまう。タカネはヒビキの肉体と魂をゾーマに奪われたことで、ゾーマの力を受け入れた上で臣下に加わる道を選びつつ、同時に呪いを解く方法を探し続ける道を選び、一方でルビスは「ヒビキを元に戻す手段は最早なく、『勇者ロト』を世界とヒビキの想いのために討つ以外方法はない」と正反対の道を選択したことで、両者は完全に袂を別つことになった。
……なのだが皮肉にもヒビキはタカネとルビスが肉体を失うと同時に、ようやく自我をある程度は表に出せるようになっていた。そして依り代・傀儡と化していた間のことも全て記憶していたのは皮肉としか言いようがない。自分のために対立したタカネとルビスを見て、彼女は何を思ったのだろうか……? 最終的にはハルカたちに敗れて依り代を自身から代えようとするゾーマの精神体に最期の力を全て使って抵抗し、肉体を失ったタカネやルビスとともに逃がさないようにその精神体を亜空間に拘束し、その生涯に幕を閉じた。
先天技能は英知。FFでいう「ラーニング」、ドラクエで言うなら「しっぺ返し」や「まねまね」を強化したような能力で、一度見た呪文や特技をそのまま習得する。そのため本来ドラクエIIIでは扱えないはずの敵専用特技まで習得することが可能。非常に実用的かつ強力な技能だが、タカネやルビスと違ってステータス異常防止に役立つ能力ではなかったことが彼女に悲劇をもたらすことになる。
『職業:勇者ロト』ではあるが、実際には称号扱いであり、能力そのものは魔法戦士に準拠。西の皇帝より古い時代の人物のために電撃呪文や「おもいだす」は扱えず、勇者としては『職業』ではなく『称号』という扱いになっている。
そのほかの登場キャラクター
サタン
元ネタはSFCのOPでオルテガとネクロゴンド火山で交戦しているモンスター。
本作では過去編のみに登場。自分の体の一部を媒介にモンスターを生成する能力を持ち、しかもその生み出したモンスターは自身が死なない限りは不死とも言える生命力を持っている。また切り離した部位もすぐ再生していることから、自身も高い再生能力を持っている。その強力な能力からゾーマ直属の幹部モンスターの可能性が高い。性格は残忍かつ執念深く、オルテガのPTやマコトとも交戦しているが、いずれも初戦では退けられたことで付け狙うようになっており、その仕返しも兼ねてマコトの妹であるアヤネを手にかけている。
ちなみに戦闘画面で使用されているグラフィックはドラクエ3のOPで登場するものだが、自身で生み出したモンスターも端末のようなもので全て把握しているらしく、マコトと交戦した際はバルログの姿と能力をとっていた。
現在の時間軸でも生きているかは不明だが、作中の本来のヒミコによる予知や原作の描写だとオルテガに相打ちに近い形で倒されているはずなので、登場しない可能性が高いと思われるが……?
魔王バラモス
本作の表のラスボスでゾーマの筆頭配下にあたる幹部モンスター。補助魔法の大半がある程度の確率で効いてしまうカバとしても有名。
本編では終章以前では過去編のみの登場。おそらく本来の時間軸においては、雑魚との連戦で消耗した「西の皇帝」を倒したのはバラモスの手によるものと推測される。その後は城に乗り込んできたマコトとも交戦して当初は圧倒したが、戦闘中に覚醒したマコトには歯が立たず討伐されそうになったものの、ゾーマが介入したことで命を拾う。
奇跡により改窮された過去編ではハルカの勇気がマコトの決意と合わさったことで、マコトの『呪禁の隠された能力』が解放される手順が多少異なったものの、最終的な結末は変わらなかった。
本作における正体は終章にて判明し、ゾーマにより呪われてしまった「西の皇帝」その人。国を滅ぼされ、消耗していたこともあって簡単に洗脳・変異させられてしまった。そのためゾーマ直属の部下はむしろバラモスブロスや量産型のバラモスエビルの方だったと言う衝撃の事実。ぶっちゃけドラクエ的には夢の世界のムドーとかいえばわかりやすい。本人より圧倒的に弱体化しているところまで一緒。
大魔王ゾーマ
ご存じ本作のラスボス。
本作においては『勇者ロト』のPTに一度倒されており、その物語は地上世界とアレフガルドの双方に伝承として残っている設定のため、魔王バラモスが地上世界を席巻している時も大魔王ゾーマの名前は地上世界に知られているというのが原典との最大の違いにあたる。
本作のラスボスとしてはドラクエIIIの能力に加えて、本作独自の設定として、ダイの大冒険のミストバーンの設定を追加したような存在となっている。そのため肉体はゾーマの依代に過ぎず、倒されてもより強い肉体を奪って何度でも復活する特性を持つ。その能力を知らなかった『勇者ロト』は一度は討伐に成功しながらも、最終的にPTが崩壊することになった。その後、ヒビキの肉体を奪ったゾーマが完全に活動を再開する前に紆余曲折を経てルビスに一度封印されている。その後、現代の時間軸(少なくとも西の皇帝の時代)までには封印が時間経過で解けていた模様。
最終回では追い詰められたことでロト・天空の両シリーズそのものの負の想念そのものとしてハルカに襲い掛かったが、歴代勇者に阻止された上に黎明が完全覚醒したハルカに敗北、完全に消滅した。
他人に依代にして復活する際には、その前段階として呪いを掛けるという手順を必ず踏む必要があるため、呪いを無力化してしまう能力(例:「呪禁」「月光」「不羈」)を自身を脅かす可能性があるものとして何よりも恐れている。
そのことから地上世界侵略時には真っ先にネクロゴンドを侵略したほか、西の皇帝と同等の先天能力を持ったマコトにいたってはバラモスが敗れそうになった際に介入し、完全に手に負えなくなる前に自身の手で撃退してその心を折った。またPTのうち半分が『呪い』に対する耐性持ちだった『勇者ロト』のPTが相手の際はあえて全力で戦わず、あっさり敗れることで油断を誘い、隙をついてヒビキの体を乗っ取っている。
ただし西の皇帝やマコト、隙あらばいつ牙を向けてもおかしくないタカネや大精霊ルビスあたりを最終的に自身の手で殺害していないところを見るに、「呪いを無力化する」相手に手を出すのは本当にどうしようもなくなったときのみで、おそらく生物としての特性上から来る本能的な恐怖を抱えているためだと推察される。また非常に用心深く、自分を脅かす相手と戦う前に心のよりどころから侵略することを優先し、敵対する相手の心身を消耗させ弱体化を狙う手法を好む。
カンダタ
本作においてはイシス出身。元はイシスの近衛隊長を務めたほどの優秀な戦士で勇者オルテガとも対等に渡り合える実力者であったが、後にある理由から剣を捨てている。そのため本来ならアズサに匹敵する実力者であるにもかかわらず、攻撃に剣を用いることを止めたことから耐久面はともかく攻撃面が相当弱体化している。
本作ではイシスの近衛隊長を辞した後、義賊として活動し、何故か本編上でそのままロマリア王に就任している。
ナナシ
本作ではオルテガのPTにチグサと入れ替わる形で加入し、オルテガの最後のPTメンバーだった。元々人間不信のケがあったが、サイモン幽閉の一件で完全に人間を種として見限り、そんな人間のために勝ち目のない戦いを挑もうとしたオルテガに決戦を止めるよう説得するも受け入れられず、結果的に見放した過去を持ち、それがトラウマとなっている。
賢者の名に恥じず勇者専用魔法以外を網羅しており、その能力を見込まれてユキホの師匠となる。
上記のトラウマのせいで技能に古傷が追加されており、魔法の威力が十分の一まで減退しているため、とても補助以外の戦闘に耐えうる力はなくなっており、マミとユキホを導き、別れた後の行方は誰も知らない。自我を失いゾーマの操り人形と化したオルテガにサイモンの次に殺害される。
アマミ オルテガ
職業:魔法戦士(称号:勇者オルテガ) 性別:男性 先天技能:魔法剣
本作においてはオルテガの年代の人間の実力は最強世代であり、その中でも抜きん出たカリスマと実力を持った当代の『勇者』である。ただし娘であるハルカと違い職業は勇者ではなく、「勇者は生まれつき不幸になる」と言う未来を勇者として生まれてしまったハルカに背負わせないため、自らバラモス討伐に赴いたと言う経緯がある。(なお「職業:勇者」としてはPTメンバーにサイモンがおり、実力的にはオルテガとほぼ同等であったが、リーダーとしての資質や運気に欠けており、PTリーダーはオルテガが務めていた)
PTメンバーが入れ替わりながらもバラモス城目前まで迫ったが、ネクロゴンド火山手前で足踏みをくらい、その後サイモンが投獄されたことでPTとして完全に崩壊。その後は無謀にもソロでネクロゴンド火山の決戦に挑み敗北、ギアガの大穴に転落し生死不明となる。
先天技能はラパン同様に魔法剣。性質も全く同じだが、ラパンと異なりオルテガ自身も呪文を扱えるので、自身に呪文を使うことでの使用も可能になっている。
なおどうでもいいが、切り札としてあの姿がある。防御力を犠牲に早さが大幅に向上するが、どう見ても変態紳士スタイルのため、PTメンバーのチグサに制裁されており、そのこともあって基本的に封印されている。
現在は呪いの剣のためにゾーマの意のままに操られ、その邪魔者を始末するだけの殺戮人形と化している。洗脳前より実力が上がっており、ブランクがあったとはいえ自身と同格の実力者であったサイモンとナナシのほか、実父であるガゼルをジゴスパークで葬っている。
西の皇帝
ネクロゴンドにおける最後の王で通称「西の皇帝」。本作においては作中最強の人間とされており、電撃呪文やベホマズンを始めとした勇者専用魔法・特技を編み出した。また剣技を始めとした近接戦闘においても圧倒的な実力を持つ。西の皇帝に比肩するのはイシスの女王かつ大魔道士であったチグサによる呪文と魔法力だけとも言われたほど別格扱いされている。人の心と名を封印することで、圧倒的なカリスマと冷酷な侵略でアリアハン以来となる世界統一を達成。その姿は平時は鉄仮面と漆黒の鎧(地獄の鎧)で覆われており、素顔を知る人間はほとんどいない。
しかしその本性と素顔は誰よりも優しく平和を願った女性であり、メルキアデスを騙し、マコトの故郷を滅ぼしたのも自分の中で痛みとして抱えていた。その贖罪からか、ある日に出会ったマコトに自分の正体を隠したまま、戦い方とメルキアデスの過去を教えていた。
最期はネクロゴンドに侵攻してきた魔王軍と壮絶な戦いの末に散った。その遺品となった鎧は部下を経てマコトの手に渡ることになるが、マコトは生前において彼女の正体を知らないままとなってしまった。
先天技能は不明だが、地獄の鎧のマイナス効果を受けていないためマコト同様に呪禁を持っている可能性が高い。……がマコトとは若干性質が異なる能力で、地獄の鎧を自身の意思で外せるほか、ゾーマと直接対峙した際には心身ともに消耗しきっていた影響もあるのか呪いを防ぐ効果が発動していない。また直接攻撃に対する回避率も確定で回避可能なヤヨイほどではないが非常に高く、会心や痛恨の一撃であっても一定の確率でかわすことが出来る。
本作においては作中に登場している勇者の血筋は彼女由来のものらしく、作中時間軸の『職業:勇者』はどこかしら彼女と遠縁にあたるため、彼女より古い時代の登場人物は『職業:勇者』になることは不可能。ちなみに作中で子どもを残した描写が無いため、ハルカやサイモンも直系子孫というほど強い繋がりはないと思われる。
大精霊ルビス
勇者ロトのPTメンバーの一人。ロトのPTに加わる前から大精霊として名を馳せており、ニフラムバシルーラを塔全体に掛けてモンスターそのものを消し去るなど強大な魔力を持つ。
が、その実態は恐ろしく気分屋。塔で出会ったヒビキを気に入ってそのままPTにくっついてきたという神話も台無しのエピソードである。その気分屋ぶりは戦闘にも影響し、全ての呪文が使えるが、まともな行動を戦闘では取らない為に役立つとは言いがたい。
ミキに外観が瓜二つの理由は不明。過去のアレフガルド編でもまともな意味で明かされた感じではないため、現代編の再開後に判明するものだと思われる。ただしミキに憑依出来たことを考えると、何かしらつながりはあるらしく、またルビスとミキが対面を避けるような描写もあった。
先天技能の不羈は自身の意思以外によるHP/MP以外の全ステータス変化の無効化で、仮にHP0で「しぼう」した場合は「きぜつ」に近い扱いとなる。ダメージとかは普通に受けるため、特性的には無敵というより不死身に近い。凍れる時間の秘法がかかったミストバーンのように「アストロンがかかったまま戦える無敵超人」というわけではない。
本作における独自設定ではルビスは精霊の女王にして称号という形に近く、先代のルビスが引退する際に次代のルビスに知識や記憶が継承される仕組みとなっている。そのため終章においてユキホがゾーマとの相次ぐ戦いで力を失ったルビスから継承した。
???
「勇者ロト」のPTにいたはずの名前と存在を抹消された戦士で、ヒビキの幼馴染だった人物。
後の物語においては記録に残らない人物であるために、その詳細は謎に包まれているが、少なくとも剣技に関してはヒビキよりは上の実力者だった模様。ヒビキとともに過去のアレフガルド編の鍵を握る人物。
アレフガルドの過去編ではラパンが彼のポジションに収まって、過去の冒険を追体験する形となっている。
またタカネによると、ラパンと雰囲気や気配が似ているらしいが詳細不明。
先天技能の斬空剣はチャージすることで衝撃波を飛ばすことができ、データ的には防御力無視が付加される。
衝撃波が飛ばせて遠距離攻撃が可能になっても、ドラクエのゲーム上のデータにおいてはアドバンテージがほとんど無い所は悲しい話である。しかもチート能力が勢ぞろいしている本シリーズにおいては(少なくとも戦闘においては)完全に地味である。
本作におけるギアガの大穴は彼の斬空剣より開けられたものであり、この大穴を作り出した後の彼の行方を知るものはいない。また彼のみ『凍れる時間の秘法』の掛かり方が不完全だったと思われる描写もあり、まだ謎は残る。
用語集
おもいだす
ドラクエ3とドラクエ6のみに採用された主人公専用技能。本作においてはその場所に起こった過去に起こった記憶を読み取り、自由に再生できる勇者専用技能である。他人に対しても行使することが可能であり、他人に記憶した過去を見せたり、「わすれる」を使用すれば他人の記憶も消せるといったように、かなりチートな技能となっている。このことから本作では要所において重要な活躍をする特技となっている。
ピラミッド
ドラクエ3における序盤最大の難所。
本作ではイシス王家の墓であると同時に負の感情を際限なく溜め込んでおり、存在するだけで無制限にアンデッドを生み出すというとんでもない代物となっている。
そのこともあり、本来はオルテガの時代が訪れる遥か以前に封印されていたピラミッドだったが、魔王軍の暗躍により封印が解かれてしまう。その際には事態の収拾のためにチグサが全魔法力を引き換えに使用したミナカトールにブラックオーブを併用させたことで封印されている。その後、再び本編の時間軸においてブラックオーブが竜王の暗躍において盗まれたことで再び世に復活するが、竜王がチハヤやハルカ達に撃破されたあと、魂のみとなっていたチグサとユウが再びブラックオーブを用いてピラミッドを再封印した。
ちなみにチグサは一度目のピラミッドを封印する代償として、自身の象徴ともいえる魔法力をほとんど失ってしまい、後々ユウともども殺害されてしまう要因となった。
ブラックオーブ
おそらく本作における原典は世界観を同じとするロトの紋章に登場した闇のオーブ。本作では全部で4つあり、全て集めると願いがかなうともいわれているが、これは捻じ曲がった伝承であり、本来の用途は4つそろえることでどんな巨大な力を持つ魔王や物体でも封じ込めることが出来るというもの。ピラミッドの封印のためにチグサによって使用された後、厳重に封印されていたが、ある事件により盗まれてしまい、封印されていたはずのピラミッドが復活してしまう。
ピラミッドが再封印された後、そのうちのひとつのブラックオーブがチハヤからハルカに託される。ピラミッドが再封印された際に性質が変化したようで、その外観をみたハルカは「ひかりのたま?」と呟いている。
ネクロゴンド
本作ではかつて世界を統一した強国という設定。特に最後の王だった人物は名を捨てており通称として「西の皇帝」と呼ばれる人物であり、戦闘能力的には勇者を極めた人物であったらしい。統一のためには手段を選ばない手を多く使い、相応の恨みも買っていた模様。
世界統一後、時間経過は不明だが突如侵攻してきた魔王軍と戦い、地形が変わるほどの激戦の末に敗れて滅亡した。その後の居城はバラモス城へと変貌した。
闇の衣
大魔王ゾーマが纏う絶対防御のバリア。原典では別に剥がさなくても倒せるが、本作では不利な呪文を問答無用で掻き消す上、打撃もほとんど通さない鉄壁なものとなっている。描写を見る限りタカネも習得しているものの、性質は異なっており、タカネのものはゾーマの闇の衣の劣化コピーとなっているため、呪文でもダメージを通すことが可能な上、極めて威力の高い攻撃であれば打撃・魔法のどちらでも破壊することが可能。(ただし劣化コピーといえどもタカネの闇の衣も通常の打撃や魔法、先天技能では破壊することは不可能であり、特にタカネのようにマホカンタなどの補助呪文を使える場合はより鉄壁となる。そのため力ずくで破るには、マホカンタなどの補助呪文の干渉を受けない高威力の攻撃が必要となる。ぶっちゃけってしまうとタカネの闇の衣の劣化コピーの特性自体は破壊されたら二度と使えない竜闘気といった感じである)
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関連項目
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