概要
2022年3月に発売されたデッキビルドパック タクティカルマスターズにて登場したカテゴリ。
同パックには神碑(ルーン)、ヴァリアンツも初収録されている。
モンスターがすべて闇属性・悪魔族で統一されている。
ほぼ通常罠に反応するカードで占められている罠テーマであり、更にラビュリンス以外の通常罠で発動する効果も持っているためカテゴリ以外の汎用罠も採用する必要がある。
カード紹介
デッキビルドパック タクティカルマスターズ(2022年3月19日)
以下、特別な注がない限りカード効果は遊戯王カードwikiからの引用。
白銀の城のラビュリンス
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2900/守1900
このカードの(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の通常罠の発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない。
(2):自分の墓地の通常罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードは、自分フィールドに悪魔族モンスターが存在しない場合には発動できない。
(3):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合発動できる。
相手の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊する(手札からはランダムに選ぶ)。
ラビュリンスの姫様。巨乳。
(1)の効果は永続効果であり通常罠を多用するラビュリンスの安定化に貢献する。
(2)の効果で墓地から罠カードを再利用できる。悪魔族モンスターがいないと発動できないという制約はつくがこのデッキに採用するモンスターはほぼ悪魔族だろうからあまり気にならない。
(3)の効果はビッグウェルカム・ラビュリンスや白銀の迷宮城などで満たすことができる。強制脱出装置でもよい。召使い達との同時発動で2ドロー&1ハンデスといったアド稼ぎが可能。手札を参照するというあたりで古参デュエリストは察せると思うが、この効果は対象をとらない破壊となる。
欠点としては自分を特殊召喚する効果を持たないこと。他の最上級モンスターはあるのに…
白銀の城の魔神像
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2000/守2000
このカードの(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):罠カードが発動した場合発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
攻撃宣言時にのみ発動できる通常罠カード1枚をデッキから選んでフィールド上にセットする。
(3):このカードの攻撃力は自分の墓地の通常罠カードの数×400アップし、
相手は「白銀の城の魔神像」以外の悪魔族モンスターを攻撃対象に選択できない。
城にあるうごくせきぞう。
罠カードを発動すると手札から特殊召喚でき、さらに攻撃反応罠をセットすることができる。
とはいえセットしたカードは相手に見せる以上奇襲性はなく、セットしたカードは狂時計の効果などを使わないとそのターンには使えない。決まれば強いの代名詞ミラフォを見せても相手は事前に対策できるため牽制としてもやや不十分か。伏せたカードをアリアーヌのコストとして使ってもよいだろう。
白銀の城の召使い アリアーヌ
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
(1):手札及び自分フィールドにセットされたカードの中から通常罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから「白銀の城の召使い アリアーヌ」以外のレベル4以下の悪魔族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドを離れた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。その後、以下の効果を適用できる。
●手札から、悪魔族モンスター1体を特殊召喚するか、魔法・罠カード1枚をセットする。
召使い姉妹・妹。(1)の効果により手札で腐ってしまった通常罠カードをモンスターに変換できて便利。
呼ぶ本命は姉のアリアンナ。
(2)の効果は主の姫様と同じタイミングで発動でき、1ドローという汎用性の高い効果に加え引いてきたカードによってはそれを即特殊召喚したりできる。
白銀の城の召使い アリアンナ
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守2100
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚または特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「白銀の城の召使い アリアンナ」以外の「ラビュリンス」カード1枚を手札に加える。
(2):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドを離れた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。その後、以下の効果を適用できる。
●手札から、悪魔族モンスター1体を特殊召喚するか、魔法・罠カード1枚をセットする。
召使い姉妹・姉。どんなカテゴリにも1枚はいる過労死同盟候補・サーチ要員。
(2)の効果はアリアーヌと全く同じなので説明は割愛。
アリアーヌでアリアンナ特殊召喚、サーチで迷宮城の白銀姫、あちらの効果で更に特殊召喚で3体一気に並べたり、中継としてサーチャーらしい活躍をしてくれる。
なおアリアーヌと違い、効果はいずれか1つしかそのターンには発動できないので注意。
この手のサーチモンスターの宿命として灰流うららや無限泡影を食らいやすい。
白銀の城の竜飾灯
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1500/守0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
手札・デッキから「ラビュリンス」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。このカードを手札に加える。
城に存在するシャンデリア。侵入者を感知すると頭上から落ちて攻撃するという。
(1)の効果により手札にある時は2:1とアド損にはなるがラビュリンス罠カードや白銀の迷宮城を展開できる。これに墓穴の指名者などされると非常に痛いので要警戒。
(2)は他のラビュリンスにも共通するモンスターがフィールドから離れた場合に発動するサルベージ。このおかげで手札消費を抑えられる。
白銀の城の火吹炉
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻0/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
手札・デッキから「ラビュリンス」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
城に存在するストーブ。
(1)は竜飾灯と全く同じなので説明は割愛。(2)は竜飾灯がサルベージに対しこちらは自己再生となる。
白銀の城の狂時計
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻0/守0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン、自分フィールド上に「ラビュリンス」モンスターが存在する場合、
自分は通常罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、「白銀の城の狂時計」以外の「ラビュリンス」カードの効果または通常罠カードを自分が発動するために手札のカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを手札に加えるか特殊召喚する。
城にある時計。
(1)の効果により、セットした通常罠カードを即発動が可能になる。
この効果を使った後竜飾灯や火吹炉の効果を発動することで(2)の効果が発動でき、それで自己再生すればフィールドにラビュリンスモンスターがいるので条件を満たせる。
白銀の迷宮城
フィールド魔法
このカードの(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):セットされた「ウェルカム・ラビュリンス」通常罠カードを自分が発動した場合、その効果に以下の効果を加えることができる。
●フィールドのカードを1枚選んで破壊する。
(2):自分が「ラビュリンス」カード以外の通常罠カードを発動した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から悪魔族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
ラビュリンスの居城。
(1)の効果は選んで、なので対象をとらない破壊であり、ラビュリンス各罠に除去をさらに追加することができる。ただし罠の効果を無効にされるか、罠の効果解決時までにこの城が破壊されると追加効果は発生しない。
(2)の効果は各種汎用罠に特殊召喚を追加できる。手札の姫様を特殊召喚するにはうってつけ。悪魔族縛りなため他のカードも手札から特殊召喚・蘇生ができる。
ラビュリンス・セッティング
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分の墓地のカードおよび除外されている自分のカードから
「ラビュリンス・セッティング」以外の「ラビュリンス」魔法・罠カード2枚を対象として発動できる。そのカードをデッキに戻す。
更に自分フィールド上に悪魔族モンスターが存在する場合、戻した数だけデッキから「ラビュリンス」以外の通常罠カードを選んでセットすることができる(同名カードは1枚まで)。
墓地に落ちたラビュリンス魔法・罠の再利用ができる。
墓地の罠であれば姫様が再利用できるので、除外カード回収などで差別化したい。
ウェルカム・ラビュリンス
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「ラビュリンス」モンスター1体を特殊召喚する。
このカードの発動後、次のターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールド上から離れた場合に発動できる。このカードをフィールド上にセットする。
この効果はこのカードが墓地に送られたターンには発動できない。
ラビュリンスの花形ともいえる罠カード。デッキからラビュリンスを特殊召喚できる。
悪魔族縛りがつくがこのデッキに入るカードはほぼ悪魔族だろうからそこまで問題にはならない。
(2)の効果により再利用が可能。ただしルール上セットしたターンにその罠は発動できないため基本的には次ターン以降への布石にしかならない。
フェアーウェルカム・ラビュリンス
通常罠
(1):自分フィールドに悪魔族モンスターが存在する場合、自分または相手の攻撃宣言時に、フィールド上のカード1枚を対象として発動できる。
その攻撃を無効にし、対象のカードを破壊する。
その後、手札・デッキから「ラビュリンス」カード以外の通常罠カードを選んで自分フィールドにセットできる。
ラビュリンスの攻撃反応罠。自分のターンでも自分のモンスターで発動できる。白銀の城の魔神像でサーチ可能。
ラビュリンス・バラージュ
通常罠
(1):「ラビュリンス・バラージュ」以外のセットされた通常罠を自分が発動した時に発動できる。
このカードの効果は、その通常罠カードの効果と同じになる。
このカードの発動後、次の相手ターンの終了時まで自分の効果で相手への発生する効果ダメージは0になる。
連続魔法よろしく特定の罠を2連打できるカード。ダメージが0になるためバーンカードには向かないが、カード名でターン1が課されているカードでも効果だけコピーするためすり抜けられる。
単体では何もしないカードなため、採用する場合は何をやりたいかを考えてから。
DARKWING BLAST(2022年7月16日)
迷宮城の白銀姫
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2900
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「迷宮城の白銀姫」の以外の「ラビュリンス」カードの効果、または通常罠カードが発動した自分・相手ターンに発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):自分フィールドにセットされたカードが存在する限り、このカードは相手の効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(3):通常罠カードが発動した時に発動できる。
そのカードとはカード名が異なる通常罠カード1枚をデッキから選んで自分フィールドにセットする。
ドレスから鎧姿になった姫様。(1)の効果によりアリアンナでサーチして即特殊召喚可能。
また条件を満たした場合、特殊召喚自体はそのターンフリーチェーンで可能。
ビッグウェルカム・ラビュリンスでは自分の場のモンスターを戻さないといけないのだが、このカードなら効果を使用していなければ即元通りにできる。ただし守備表示で特殊召喚なのでそのターンは攻撃できない。
(2)の効果は伏せカードがあるだけでブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンと同等の耐性を得られる。
(3)の効果により通常罠を使用しても後続を伏せることができ息切れしにくい。
総じてドレスの姫様より使い勝手が良い。
なお、自分のと書いていないため相手もラビュリンスだった場合は相手の効果で特殊召喚できる。
PHOTON HYPERNOVA(2022年10月15日)
ビッグウェルカム・ラビュリンス(準制限カード)
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・デッキ・墓地から「ラビュリンス」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールド上のモンスター1体を選んで持ち主の手札に戻す。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
自分フィールド上にレベル8以上の悪魔族モンスターが存在する場合、代わりに相手フィールド上のカード1枚を対象とすることもできる。
ウェルカム・ラビュリンスと同じくこのデッキの花形と言える罠。
あちらと比較すると手札・墓地からも呼べるため範囲が拡大しているが、代わりにモンスターを手札に戻す必要がある。ラビュリンスモンスターを初手に出す手段としてはあちらのほうが使いやすい。
どちらの効果もフィールドからモンスターが離れるためラビュリンスモンスター各種誘発効果が発動する。レベル8以上の悪魔族モンスターがいれば除外で使えるバウンスカードとなり使い勝手が増す。
2024年1月のリミットレギュレーションで準制限カードとなり、ラビュリンスとしては初の規制カードとなった。
AGE OF OVERLORD(2023年7月22日)
白銀の城の執事 アリアス
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻1500/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。手札から「ラビュリンス」モンスター1体を特殊召喚するか、通常罠カード1枚をセットする。この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
(2):「白銀の城の執事 アリアス」以外の自分の、「ラビュリンス」カードか通常罠の発動に対してチェーンして相手が効果を発動した時、この効果を墓地で発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(1)の効果により手札にある通常罠カードをそのままそのターン発動することが可能となる。先行1ターン目でも罠を発動可能となり、そのセットしたカードの発動に相手がチェーンした場合は(2)で即自己再生ができる。手札に来たドレス姫様を出すのもよし、各種展開罠を即時発動してもよし。
その他相性のいいカード
他、お茶を濁せるNo.41 泥睡魔獣バグースカや、トロイメア、悪魔族モンスターを蘇生できる魔界特派員デスキャスター、チューナーを入れずともシンクロできるカオス・アンヘル-混沌の双翼-あたりが候補。
EXデッキに入るラビュリンスはいないのでEXデッキ採用カードは幅広い候補が挙げられる。正規召喚は狙わず墓地効果のみ利用としてウィンドペガサス@イグニスターや旧神ヌトスなど、やぶ蛇が通常罠なのでそれだけのために異星の最終戦士も面白い。ただし悪魔族以外を採用する場合はウェルカム・ラビュリンスの制約に注意したい。
罠カードに関しては幅広い採用候補が考えられ、下記の物以外にも数えきれないほどある。
基本的にはラビュリンスの各自効果のためモンスターをフィールドから離すカードを多く採用したい。
デッキタイプ
弱点
他特殊召喚メタ、スキルドレインにも弱いが、群雄割拠・御前試合は純構築なら逆に採用候補。
ビッグウェルカム・ラビュリンスなら墓地から発動できて対策カードを剥がせるが、除去カードを積むのもよいだろう。
関連動画
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関連項目
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