ラムザ・ベオルブとは、ゲーム「ファイナルファンタジータクティクス」に登場する人物で、同作の主人公である。
なお、名前"ラムザ"はプレイヤーが自由に変更することが出来る。ただし「BGMききたい・ベオルブ」にはできない。
概要
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イヴァリース王国を代表する名門貴族ベオルブ家の三男。
父は天騎士と讃えられた英雄バルバネス・ベオルブ。異母兄にダイスダーグとザルバッグ、同母妹にアルマがいる。
優秀な兄達と比べられることを快く思っておらず、どちらかというと妹のアルマと仲が良い。しかし、父バルバネスの若き日には良く似ていると噂される。
当初は名門出身なだけあって世間離れした感覚の持ち主だったが、周りの数々の人物との友誼や対立、死別等の体験を経て、徐々に自分の信じる正義と使命に従い戦うようになる。
しかし、彼の物語は苦難と苦悩の連続であり、数百年後にある考古学者と、それに協力する人物(プレイヤー)によって歴史の真実が読み解かれるまで、正当な評価を受けることは無かった、歴史の闇に消えた英雄である。
実はFFシリーズ主人公としては屈指の出自を持ちながら、屈指の転落人生だったりする。
ともあれ、ラムザの親友のディリータと対比した生き方でありながら、正史の陰で異端者と蔑まれるも奮闘する彼の物語こそ、他の主人公に劣らない正義と使命感の持ち主といえよう。
チャームポイントはアホ毛(Chapter1ではポニーテール)。また、ストーリーの進行に応じてグラフィックが変化する。(実はこのタイミングでパワーアップもしている)
台詞
熱く漢らしい台詞がメインなはずなのだが、どうしてもネタ台詞が多く取り上げられるのは、主人公としての宿命であろうか。
- 「さよなら、ガフガリオン…。」(Chapter2、ガフガリオンを倒した時)
- 「努力はしている!」(Chapter3、ウィーグラフに自分が本当に強い人間と自信を持って言い切れるのか?と聞かれて)
- 「…そうだな、じゃ、ミルクを。」(とあるイベントで、酒場にて)
- 「えーっ!? 僕が命令するのーっ!? やだっ、怖いよーっ!!」「ムスタディオをやっつけろ♥」(共に伝説の迷台詞)
キャラ人気の理由
主人公ながら他キャラと浮いた噂はない。それゆえ、二次創作では様々なキャラとのカップルにされやすい。
また、熱き心と正義感溢れる言動の中で垣間見せるムスタディオをやっつけろイベント等でのキャラ崩壊。
プレイスタイルによっては殺害数及び戦死数ゼロの清く正しいラムザや、常に相手を身ぐるみひっぺがしたり皆殺しにする極悪非道なラムザ、あるいはひたすらモンスターを養殖して密漁する畜産業者ラムザにもできるという自由度の高さ(どのSRPGにも共通していえることなのだが)。
などなど、FFT内のみならず、FFシリーズ全体を通してもなかなかいじりがいのある感情移入しやすく好感溢れるキャラであり主人公である。
比較的濃い造形(オールバックとか)が多いFFTにおいては中性的なイケメンのため、実は女の子ではないかというネタもあったり。
なお誕生日は公式設定内でもバラバラで、ゲーム開始時に自分で設定できるので、下手すると妹のアルマより年下になったりする。
戦闘
固定ジョブは一見存在しないが、実は初期ジョブの「見習い戦士」が一般キャラクターとは違う専用のものとなっている。
一般の見習い戦士のアビリティ群「基本技」が専用の「ガッツ」に差し替えられており、幾つかの専用アビリティが追加されている。「さけぶ」や「エール」は、地味ながら積み重ねると凶悪な効果を発揮する。また、アルテマのラーニングも可能であり、これを逃すとジョブマスターになれない。
また、装備に関しても見習い戦士とは差異があり、ストーリーの進行に応じて装備可能なアイテムが増えていく。後半ではアビリティの助け無く騎士剣と有用な軽装備を両立出来るため、装備選択、アビリティ選択の幅はダントツで高い。
最初から全ての戦闘に参加できる長所を活かして、様々なジョブを経験し、最終的に様々なアビリティを習得した見習い戦士に返り咲くのがセオリー。
聖剣技やら全剣技やら魔法剣やらといった必殺技がなかろうが、育て上げたラムザはそれらの強キャラに勝るとも劣らない活躍が可能になる。
また主人公の特権として、Brave値やFaith値がどれだけ上下しても絶対にパーティから離脱しないという特徴を活用して魔法使いにもアイテム捜索要員にも仕上げられることも。
獅子戦争では
PSPでのリメイク「ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争」では、ムービーイベントが追加されている…が、他キャラとのサブイベント等の変化はほとんどない。
どんな名前にしてもムービーではラムザと呼ばれる。
英語版ではムービーに声優によるボイスが付けられており、ラムザを担当したのは「Phil LaMarr」氏。
他作品でのラムザ
半熟英雄
「半熟英雄 対 3D」「半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~」で、将軍としてゲスト出演している。趣味は、ゆうびんはいたつ。
LORD of VERMILION シリーズ
「LORD of VERMILION Ⅲ」および「LORD of VERMILION ARENA」にてアグリアスと共に参戦。自身もLoVプレイヤーである立花慎之介が声を担当している。
本編でもおなじみの「さけぶ」をアーツに持ち、攻撃力・防御力・移動速度・攻撃速度・最大HPを強化できる。8回まで重ねがけができるが、一回使うのにも結構なコストがかかるため、8回もやるのはかなり難しい。
参戦当初は強化される能力に最大HP(と攻撃速度)が含まれていなかったために重ねがけをしても脆さが残り、声を担当した立花氏からも「足枷」と言われてしまうほど扱いの難しいカードとなっていた。
カードテキストによると、本編終了後は死都ミュロンドから生還したものの、異端者である為にイヴァリースを離れていたようである。
10年後の自分を想像できないと語ったり、避けたいと願いつつも仲間や民を護る為にディリータとの戦いも覚悟している等、彼の受難はまだまだ終りそうにない。
シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール
こちらでもアグリアスと共に参戦。後にDLCとしてオルランドゥも追加されている。
黄のクリスタルを集めることで仲間になるが、体験版を遊んだデータがある状態で始めることで初期選択メンバーに選ぶこともできる。
すべての能力値がまんべんなく上がるところや、中位のアビリティをまんべんなく覚えるあたりはザ・器用貧乏といった印象。しかし、最終的にアルテマを使えるようになったり、能力値を大きく底上げする固有アビリティ「さけぶ」を覚えたりとラムザらしい個性も備える。
ちなみに、リーダー時の使用召喚獣はゾディアーク……ではなくナイツオブラウンド。全70キャラ中使用者が5人のみというレア召喚獣である。
ファイナルファンタジー レコードキーパー
またしてもアグリアスとペアで参戦。後にアルマ、ムスタディオ、ディリータも追加されている。
物理攻撃、物理補助、ナイト、忍者、吟遊詩人のアビリティが使えるサポータータイプ。
必殺技として「ためる」「投石六連弾」「エール」「さけぶ」が使用可能で、こちらもサポート性能重視となっている。
ディシディア ファイナルファンタジー
アーケード版のVer1.100から参戦。LoVと同じく立花慎之介が声を担当している。
「ウォークライコマンダー」をバトルコンセプトとし、自身を強化する「さけぶ」と仲間を強化する「おうえん」の2つのEXスキルを使い分けるのがポイントとなる。また、「ためる」でEXスキルゲージを任意にためることもできる。
ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
アルマ、アグリアス、ムスタディオ、ディリータ、ガフガリオンと共に参戦。
すべての能力値がトップクラスの高さを誇り、アタッカーとしてもサポーターとしても様々な局面に対応可能な柔軟性の高さも魅力的な性能になっている。
ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレーター
アライアンスレイド「リターン・トゥ・イヴァリース」の登場人物。ガレアン人。厳密には本作の世界観における「ラムザ・ベオルブ」本人ではない。
本作では、舞台である惑星ハイデリンの一地方にかつて「イヴァリース王国」が存在したと設定されている。この王国にまつわる「英雄王ディリータ」の伝承にラムザ・アルマ兄妹が登場し、彼らにあやかって名付けられたのが、プレイヤーの前に登場する「ラムザ・レクセンテール」である。妹もおり、やはり同様にアルマと名付けられている。
パッチ4.1では、怪物の蔓延るラバナスタの都を24人のプレイヤーと同道し探索する。戦闘を行う描写は無いが、戦闘をプレイヤーに押し付ける危機回避能力は大したもの。
ニコニコ動画でのラムザ
普段は真面目なラムザも、時と場合によっては鬼畜王ラムザになったり白魔好きのラムザになったり弓娘好きのラムザになったり、プレイヤーの数だけ個性的なラムザとFFT関連動画が生み出されているといえよう。
関連項目
- ファイナルファンタジータクティクス
- ファイナルファンタジーの関連項目一覧
- 黒本(FFT)
- アホ毛
- ムスタディオをやっつけろ♥
- 鬼畜王ラムザ
- FFT白魔道士縛り(白魔好きのラムザ)
- 変態紳士ラムザ
- 弓娘縛り
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- アルガス・サダルファス
- ウィーグラフ・フォルズ
- ガフ・ガフガリオン
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- バルバネス・ベオルブ
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- シドルファス・オルランドゥ
- ヴォルマルフ・ティンジェル
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