ラリアットまたはラリアート(英: lariat)はプロレス技。顎打ち(もしくは首打ち)。現在、多くの重量レスラーが使う。英語での一般名称はクローズライン(英: clothesline)。
※当稿ではほぼ同技にあたる亜種『アックス・ボンバー』についても記述する。
概要
元祖は1976年のニューヨークでの対ブルーノ・サンマルチノ戦でスタン・ハンセンが初披露したもの。ラリアット(ラリアートよりもこちらの方が英語の発音に近い)とは野生動物や暴れ家畜などを捕えるための「投げ縄」のことで、西部開拓時代から続く投げ縄打ちの所作をイメージしたハンセン自身による命名。元々、アメフト選手時代に相手チームのパスワークを妨害する手段として相手の首元に腕を掛けて引き倒していたのを、プロレス技に応用したものである。
海外では同様の技の総称として「洗濯ロープ」を意味するクローズライン(clothesline, つまり通りに渡してある洗濯ロープに首を引っ掛けて転ぶイメージ)と呼ばれ、ハンセンの元祖ラリアット(lariat)と区別している(彼のニックネームの一つも「ザ・ラリアット(The Lariat)」である)。日本ではハンセンの技のインパクトとリスペクトから「ラリアート(ラリアット)」の方が一般的になり、ハンセンの技の方は西部を冠して「ウエスタン・ラリアート」として特別視されている。
その後、ハルク・ホーガンによる改良型ラリアットつまりアックス・ボンバー(Axe Bomber, アクス・ボマー)を経て、フィニッシュとしての手軽さ・破壊力・ビジュアルの派手さから多くの重量級レスラーに愛用されるようになった。
ラリアットの主な使用者は長州力、ジャンボ鶴田、ラッシャー木村、佐々木健介、小橋健太、潮崎豪、小島聡、森嶋猛、近藤修司、石井智宏、後藤洋央紀、真壁刀義など、また最近ではオカダ・カズチカのショートレンジ式(相手をロープに振らない)ラリアット「レイン・メーカー(Rain Maker, コッポラ監督の映画 Rainmaker にちなみ、金の雨を降らせるという野心が込められている)」が際立つ。またアックス・ボンバーの使用者は、大森隆男、丸藤正道など。他にも多くの重量級レスラーによって使用されている。
ラリアットとアックス・ボンバーの違い
違いは腕で相手を打つとき、肘を伸ばすか曲げるかである。使用者が腕をまっすぐ伸ばせば、ラリアット。腕を直角に曲げれば、アックス・ボンバーである。また後者は腕の形ゆえに相手の顔面が打点になってしまうことも多い。
もっともアックス・ボンバーは肘への負担が大きいため、オリジナルのホーガンですら次第に普通のラリアットを打つようになっていったが、技名はアックス・ボンバーのままであった。
ラリアットのかけ方
一般には、相手をロープに振り、反動で向かってくる相手に対して、歩み寄るような形で腕を伸ばし首回りを打つ。また相手をロープに振らず、至近距離から打つショートレンジ式、相手をコーナーポストに固定してから打つ串刺し式などがある。
ダブルラリアット
アゴアニキP投稿のVOCALOID(巡音ルカ)曲。09年3月7日、100万再生を達成。ニコニコでラリアットといえば大抵これである。 ※元ネタはスタリートファイターのザンギエフ →ダブルラリアット
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関連項目・参考
- ダブルラリアット (巡音ルカオリジナル曲)
- ザンギエフ (ストリートファイター)
- スタン・ハンセン
- ハルク・ホーガン
- 長州力
- 大森隆男
- ラリアット (wikipedia)
- アックスボンバー (wikipwdia)
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