RanceQuest(ランス・クエスト)とは、アリスソフトより2011年8月26日に発売された18禁ゲームでありランスシリーズ本編の8作品目に当たる。ジャンルはクエスト受注型フィールド探索RPG。
無印
鬼畜王ランスにおいて人気キャラであったリセットの登場編でもあると同時に、とあるキャラの持つ「イエ~イ」というアイテム等、ランスシリーズのファンにのみ通じる小ネタも満載であり、完結後の裏世界といったヤリ込み要素も存在している。
基本は6と同様に各独立したショートストーリーの集合体の様な内容であり、中心の柱となるストーリーもカラーの女王パステルとランスのいがみ合いといったこじんまりした物である為、コレまでの長編ランスの様な壮大さや爽快さに欠ける面もあるが、その一方でコレまで歴史の主軸に関わるような事も無いせいで初登場や再登場が出来ずに居たキャラ達が、本作で多数登場しており、ある種のお祭りめいた感じの内容と言えるかも知れない。
そうしたレギュラー勢+一作限りのゲスト+新キャラを、名声による回数制限無く自由に入れ替えて総がかりで挑むラストクエストのダンジョン、そしてラスボス戦にラストバトルも(笑)はFFVのラストダンジョンを思い起こさせ、なかなかに圧巻である。(争う理由そして戦い方はどうあれ)
ちなみに、当初バージョンアップはTADA氏個人の作業による小型アップデートのみの筈であったが、プレイヤーの意見が反映された結果、正式プロジェクトとして、大幅改変版有料パッチ『ランス・クエスト マグナム』の開発予定が公式ブログ上で発表された。
ランス・クエスト マグナム
『ランス・クエスト マグナム』は通常版とうってかわって、設定消化よりゲーム性優先で作られた追加クエストや、さらにゲーム性や使いやすさを強化したシステムが採用されており、CGやBGMも追加されている。
無印本編で無完結であった汚染人間+ムーラテスト関連の完結編キャンペーンである「マグナムキャンペーン」を追加するパッチとなっている。セーブデータの持ち越しは可能。
(ただし、既存のクエストにも追加テキストがあったり、ゲームバランス全体に大きな改変があるため、初期状態からプレイするのがオススメ)
マグナムキャンペーンと呼ばれる一連のクエストの追加の結果、ランスVI並の壮大な規模のストーリーとなった。
なお、マグナムキャンペーンは無印のラストクエストをクリアすることでIFルートであるマグナムキャンペーンに突入することが可能となる仕様。
正史としては、マグナムキャンペーンの一週目ラストまでのモノが正史として続編で反映される事が公式ではアナウンスされている。
2012年02月24日発売。パッケージ版 2,520円(税込) DL版 1,995円(税込)
こちらのキャッチフレーズは、『再装填(リロード)、完了 今度は世界も救います』
あらすじ
ランスクエスト
JAPAN統一の戦いを終え魔人も倒して大陸に戻ったランスは、彼を慕うコパンドンがランスのためだけに建国したコパ帝国に身を寄せ、そこを拠点にH目的で助けた女学生サチコを引き連れ、冒険とHの日々を送っていた。
(外付け良心回路のシイルが居ないから完全野放し状態で)
そんなランスを特大級の悲劇が襲う。なんと、カラーの都ペンシルカウで女王パステルの怒りを買い、高レベルの女性としかHが出来なくなる呪い(長期間Hしないとゲイになるオマケ付き)を掛けられてしまったのだ。
果たしてハイパー兵器の運命はいかに!?このまま腐の欲望の餌食となるのか!?(呪い程度じゃランスは止まりません)
ついでにJAPANで氷漬けのまま放置状態になってるシイルの出番は果たしてあるのか!?(氷漬けですが一応)
そして意味ありげなムーラテストとは、バランスブレイカーとは何か!? (特に関係ないけど、ある意味元凶)
マグナム
それは、ランスクエストの終了後に体験するIF設定でネギのストーリー。
法王に選出されるも不服に思う他の枢機卿に監禁されたクルックーを救う為に立ち上がったランス達。
無事クルックーを救出するも、今度は世界を汚染し神に挑まんとする秘密結社との死闘に巻き込まれることに。
さらには敵に浚われ利用されてしまうパステルの救出なんて事にまで発展。
急げランス!パステルを救い、秘密結社の野望を打ち砕き、首領のアムをパコパコするのだ!!
システム
ランスクエストにおいては、「マニュアルが紙媒体のモノが存在せず、ゲーム画面ウィンドウ上部のヘルプから参照するモノのみ」等、解りづらい点も多いので、ここで特徴と言うべき物と合わせて一部紹介する。
尚、モルルン関係等に関してはマグナム以降では方式が異なるが、マグナム版はここでは割愛する。
本拠地画面
フロストバイてン
所謂ショップである。
最大の特徴は、武器や防具は買うごとにより性能の高い、名前の後ろに番号の付いた新製品が登場し、それはクエスト中に入手できるアイテムにも同じことが言え、宝箱で入手できるものはショップで買うものより性能が良いが、ショップで現行販売されているもの+α的に宝箱の中身も性能UPしていくため、できるだけショップを利用しておいたほうが良い。
また、特殊アイテムに関しては、ソレまで売られていないレアかつ強力なアイテムも25個寄付をする毎に入荷する仕様と成っているので、特に買う物が無くても覗いてみる方が吉。C~AAまでランクがあるので参考にして集めるのがよいと思われる。
アイテム倉庫
冒険中に入手したり、ショップで購入した、武器 防具 アイテムは使わないときはアイテム倉庫で保管することとなる。
ただし保存庫に入れていないモノはたまに消滅するので、こまめに要るモノいらない物を選別して置く必要がある。
また、システム上の問題で所有&倉庫保存アイテムの合計が500を超えると不安定になるので要注意!
新キャラ作成
ショップで特定のアイテムを購入することで、新規のキャラクターをプレイヤーの手で作成して、ランスの仲間の一人として使用可能となる。
新規キャラは、用意された顔グラフィックに加えて自作の画像(横196×縦232のpngまたはbmp)が前もってセーブデータフォルダ内の「顔CG」フォルダに前もって入れておくことで使用可能。名前や性別、そして職業や資質特性についても(ハズレはあるが)自由に選択可能となっている。
尚、この顔グラフィックだが、件のフォルダのファイルを上書きすることで、後から顔グラフィックを差し替えることも可能。
また、性別が女性なら才能限界Lv35を突破すれば禁欲モルルンによる強化も行える。
闇アリスの部屋
新キャラについては、マグナムからの新クエスト『闇アリスの部屋』においてゲーム内通貨による能力値やスキル(クラス制限無しだがハズレスキルもある)の追加が可能になり、組み合わせ次第では既存の強キャラより強力な存在たりえる仕様となった。
一例:『レンジャー+幻獣アタック』 『スパルタ+物理耐性』 『ガード+完全復活』 等
また、「闇アリスの部屋」では新キャラ以外についても「LVの初期化」「モルルンで吸収したアイテムを選択して削除」といった、ある種のコンフィグ機能が使用可能となっている。
ランス城
様式:ハリポリット風建築 デザイン:タランピ 収容人数256名 地上6階 地下2階
客室100 各種会議パーティー会場10 金庫 貯蔵庫 プール 室内体育館 温泉 学校 図書館 地下牢 拷問室 不思議空間 ~ 各種施設がおもちゃ箱のように詰まったお城。
ランスとそののパーティーメンバーの女性が住んでおり、それぞれの部屋を訪れる事で、スキル所得用のポイントが増えたりする。
しかし連続での訪問は出来ず、一度訪問すると掃除中となって立ち入り禁止になり、一度MAP&戦闘有りのクエスト(一回クリア済みでも可)をクリアするまで訪問不能となる。(バージョンアップ後は『ゴキブリ騒動』&『続ゴキブリ騒動』クエストをクリアすることで連続使用可能になる)
禁欲モルルン
ランスがパステルに掛けられた呪いの名前が「禁欲モルルン」で、その効果によってランスはLV35以上(マグナムではモルルン回数に応じて可能LVも上昇)の女性としかSEX出来なくなったのだが、相手をした女性の方もLV1に成ってしまう(マグナムでは一回目のみで以後はLVが-5)オマケ付きである。
しかし掛けられたランスの才能限界無限という特性もあり、ある種のヒロインパワーアップシステムとも成っている。
- ヒロインが呪いの効果でLV1に成る際に、才能限界LVに到達していればランスの才能限界無限の影響で才能限界値がUPする。
- LV1に成る時に特殊アイテム欄に装備されていたアイテムが吸収され、その効果を永続的に手に入れる事となる。
(当然LV1に成った後に空欄となった特殊アイテム欄に新しいアイテムを装備可能)
ただしこれによって加算される数値には上限があるので要注意。 - LV1に成った際にモルルン回数×2のボーナススキルポイントが与えられ、基本能力値も上昇する。
- モルルンを繰り返す度にLVアップ必要経験値は増大していくが、各能力値の基本ポイントも増大していくため、各攻撃や魔法のダメージも増大し、上記のアイテム吸収の効果や「ダメージ上限」スキルと合わせることで、素で「今のはメラゾーマではない…メラだ。」が可能となる。
因みに、禁欲モルルンによるパワーアップはLV35(マグナムは35+モルルン回数分のLV)に到達すると、「ランス城」内でそのキャラの部屋にハートマークが付くので、それを選択することで禁欲モルルンが発動する。(一部はクエスト扱いになっているのでそちらから行う方が得)
まれにLV35になっても表示されないことがあるが、別のクエストをクリアすることで、部屋のメンツが入れ替わるので、クリア済みの簡単なクエストをプレイするのも良いかも知れない。
尚、未成年を表すスキル「???」を所有するキャラの場合は対象外と成るので要注意。
(マグナムでは、とあるイベント後に「添い寝モルルン」とでもいうべき物が男キャラ共々使用可能になる。)
ちなみにTADA氏によると、モルルンの回数は、難易度+LV5までしかマトモに経験値が入らない事もあり、必要経験値的問題から5回目が限度であろうという話である。
ただし、1.6やマグナム以降では経験値が入りやすくなりLVが上がりやすくなったため、この制限は外れたが、特殊アイテムの吸収が最大5つまでで、それ以上は順番に先に吸収した物から消滅する仕様となった。
インターネット
本作では、インターネットとの連携で、バージョンアップの配布告知だのプレイヤー総数などのデータベース閲覧、また、公式攻略サイト(アリスソフトOHPからも行ける)へのリンクといったモノが本拠地画面から参照可能となっている。
因みに、バージョンアップにおいては、毎回ではないが追加クエストが予定されており、OHPの求人広告を見る限り、発売から1年間程度は追加クエストが出続ける可能性がある。
現行最新パッチは、 正式版が「Ver1.150」と成っており、公式ブログ上及びサポートページで公開されている。
また、「Ver2.0」相当のパッチであるランス・クエスト マグナム発売に併せて、そこから新規クエスト要素を除き、システム面のみをマグナムと同様にしたパッチである「Ver1.60」が無料公開されている。
(つまり無印は「Ver1.**」マグナムなら「Ver2.**」が該当最新パッチとなる)
現行最新パッチはマグナム版がver2.082のTADA版2013/2/6ver
及び 無印版の Ver1.61
冒険画面
難易度
本作では各クエスト毎に難易度が設定されており、難易度+5LVまでしかマトモに経験値が入らず、それ以降は、LVが1つ上がる度に所得出来る経験値が下がっていく仕様と成っている。
その結果ある一定以上は、スキルポイントの事を抜きに考えると、才能限界レベル到達を待ってモルルンすることで才能限界を上げて高レベルを目指すより低レベルモルルンによるパワーアップの方が効率が良い結果となっている。
パッチ「Ver1.100」以降、LVアップが1レベルずつ余った経験値は切り捨てという方式ではなく、1戦闘で入手できた経験値で取れる最大のLVまでLVが上昇という一般的なRPGと同様の方式になったことで、モルルンを繰り返すのが楽になり、プレイ感覚的にはよりその傾向が強くなっている。
ちなみに目安としては、本作の最大難易度MAP有りクエストであるラスボス戦クエストで難易度45 MAP無しの隠しボスクエストでも難易度50と、LV50以上ともなると上げるのが殆ど不可能に近い仕様であるため、魔想志津香などの才能限界LV50超えのキャラ場合、モルルンの最低必要レベルであるLV35程度でモルルンを済ませてしまうのが一般的と考えて良いかもしれない。
名声とメンバーの入れ替え
クエストをこなす毎に名声ポイントが加算されていき、一定ポイント貯まる毎にカリスマがLVアップし、そのLVと同じ数だけ、クエスト中にメンバーの入れ替えが可能となる。
後述のスキル回数の事もあり、名声が上がれば上がる程、冒険が楽になっていくと考えて良いだろう。
ちなみに、クエストごとの名声値は、そのクエストを1回クリアする毎に半減していき、最終的に0に成るのだが、クエストクリア時のパーティーメンバーにリアが入っていると、そのスキルによって、名声値がその時点で数値の倍入る代わりに、以後は名声値0となる。
トータルで考えた場合、リア抜きで0になるまで複数回クリアするのと、リアのスキルで一度に倍取るのとでは、スキルを使う方が多く名声値が入るらしい。
尚、マグナムにおいては、戦闘中を含む好きなときにパーティーの入れ替えが可能となった。
(ただし、移動中の入れ替えは、呼び出しボタンを利用することで総入れ替えでも入れ替え回数が1減るだけなので、移動中の入れ替えの方が得)
スキル
本作においては、一回のクエスト中に行動できる回数は固定されており、LVアップ時に貰えるスキルポイントで修得するスキル回数をどの様に増やしていくかが大きく作用する。
また、取ったスキル全てが反映されるのでは無く、実装した技能だけが使用可能であり、実装非実装の切り替えは冒険中でも可能と成っているため、コレに気付かないとスキル数不足で詰む事うけあいとなっている。
尚、上記のモルルンによるLVダウンによって「各キャラ毎の基本スキル」とクエストイベント等で入手したアイテムから習得する一部の「特殊なスキル」を除くスキルは初期化されてしまう。
MAP
本作の各クエストの舞台は複数のエリアで構成されており、プレイキャラパーティーはエンカウントモンスター等と戦いながら自由にエリア内を歩き回り、エリア内に配置されたゲートに触れることで、メインマップ(フィールド画面)は次のエリアに切り替わるという形式となっている。
現在位置確認に関しては、ランス6や闘神都市IIIの様なミニMAPを呼び出す形では無く、メインのMAP画面その物を縮小拡大してより広範囲のフィールドMAPを見る方式となっている。ただしコレはそのクエストをクリアするまではロックされているため、あまりアテになるモノではない。
メインで参考にするのはゲートによって繋がれているエリア同士の繋がりのみを記載したエリアマップであり、攻略サイト等でもこちらをスタートとゴールのあるエリアの位置と共に掲載して攻略法を記載するパターンが多い。
作中ヒント
作中において途中から仲間になる内緒話や秘密に縁がありすぎるキャラがいるが。そのキャラをパーティー内に入れておくと、冒険中に耳にした内緒話という形で、クエスト達成と目録入手以外の加入条件があるキャラクターの加入条件のヒントが出るので、できるだけ同行させることをオススメする。
やりこみ要素
本作でも後期ランスシリーズでは定番となった周回要素が有り、今回はラスボスクエスト及び隠しボスクエストをクリアすることで、全てのクエストの難易度が上昇する次のワールドへ進むことが出来る仕様となっている。
基本的に内容は通常ワールドと全く同じだが、幸運きゃんきゃんが復活していたりと、ひたすらにキャラを育てる事で最強までキャラを育てる遊びが提供されており、ワールド5ではシリーズ定番のあの最強キャラが登場したりと、多少の要素の違いは存在している
*マグナム以降では方式が異なり、ワールドは3まで用意されている。
また、マグナム以降のパッチでは、やりこみ要素として1週目から『マルグリット迷宮』に『マルグリッド迷宮X層』が追加され、コレによって、マルグリット迷宮が100層となっている他、各種やりこまないと勝てそうにないレベルの隠しボス(LVカンストでようやく互角の隠しボスも3週目に登場)が用意されている。
(ただし、現行最新パッチでは、システム変更等により弱体化しており、LV数百程度で倒すことも可能。
まあ、その時点で十分やりこんでいると言えるが)
コミカライズ
電撃HIME3月号より、作画、白根戴斗でランスクエストのコミカライズ版が連載されており、2013年10月25日現在二巻まで刊行されている。
関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
- ランスシリーズ/ランスシリーズ主要キャラ
- 戦国ランス(前作)
- RanceⅨ-ヘルマン革命-(次回作)
- エロゲのタイトル一覧
- アリスソフト
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