ランチア(Lancia)とはイタリアの自動車メーカーである。
概要
ランチア・オートモービルズ(Lancia Automobiles S.p.A. )は、1906年に設立されたイタリア、トリノを本拠地とする自動車メーカーである。1969年以降はフィアットグループに属する。日本法人による正式表記は「ランチア」だが、よりイタリア語の発音に近い「ランチャ」と表記される事もある。またランチャはイタリア語で「槍、ノズル、舟の進水」等を意味するため、ランチアの歴代のロゴにはしばしば槍や穂先が描かれている。
創業者ヴィンチェンツォ・ランチャ(Vincenzo Lancia)はフィアットと契約していたレーシングドライバーだった。後に研究開発部門に就いていたが1906年に独立、同じくドライバーのクラウディオ・フォゴーリン(Claudio Fogolin)と共に自動車メーカーを設立した。それがランチアである。
ランチアは、モノコック構造のボディに前輪独立懸架を組み合わせ、先進的なオーバーヘッドカムシャフトのエンジンを搭載したラムダに始まる、数多くの技術革新で事で知られる。
ヴィンチェンツォの死後、息子のジャンニ(Gianni Lancia)が会社を引き継ぎモータースポーツ等にも積極的に進出したが、父子二代に亘る採算を度外視した経営が崇り、1955年に一度倒産。その後、実業家のカルロ・ペゼンティ(Carlo Pesenti)が経営権を取得、伝統を引き継ぎつつ先進的な技術とデザイン等で評判を得たが経営が再び悪化、1969年にフィアットへ売却される。
フィアット傘下で1970年代~1980年代に渡りWRCなどで活躍を見せるが、またしても採算を度外視した経営になりがちになり撤退、2010年には前年にグループ傘下となったクライスラーとブランド統合される。現在はワークス活動は行っていないが、当時のイメージが今でも色濃く残る。
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関連項目
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