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ランディ・メッセンジャー(Randy Messenger、1981年8月13日-)とは、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手(投手)である。
概要
OB | |
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ランディ・メッセンジャー Randy Messenger |
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基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ネバダ州 |
生年月日 | 1981年8月13日 |
身長 体重 |
198cm 119kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1999年 |
引退 | 2019年 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
1999年にフロリダ・マーリンズに入団。
城島健司が「彼なら日本球界で通じる。」と言い、シアトル・マリナーズから連れてきた外国人。
マイナー時代は中継ぎとして活躍し、2004年はAAで58試合に登板し、防御率2.58、6勝3敗21セーブを記録。2005年はAAAで39試合に出場、防御率3.88、4勝2敗7セーブと、まずまずな成績を残した。また、メジャーに初昇格し、29試合に登板。
2006年はフロリダ・マーリンズの中継ぎとして59試合に登板する。
2007年途中にサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍し、このシーズンは合計で60試合に登板した。
2008年にシアトル・マリナーズに移籍し、城島健司とバッテリーを組んだ。登板数は2年で25試合と少ないが、城島の推薦により、阪神タイガースに入団した。
日本時代
2009年シーズン当初は中継ぎで投げていたが不安定な投球が目立ち二軍落ち。一軍の先発が不足していることもあり、二軍では先発として調整される。7月に一軍復帰すると4戦連続QSを記録し救世主として期待されたが、その後は好不調の波が激しく5勝6敗防御率4.93でシーズンを終えた。残留が微妙な状況であったが、オフに1年契約を結んだ。
2010年にお笑い芸人のメッセンジャー黒田が逮捕された際、同じメッセンジャーであったことと、同チームに黒田祐輔が所属していたことから少しの間ネタにされた。
2011年シーズンは先発に定着し2010年とは大違いの大活躍を見せ、終わってみれば能見篤史と並ぶ12勝を挙げた。
2012年はムエンゴに苦しみながらも10勝を挙げ、NPBでの初完封も達成し、能見やスタンリッジと共に先発投手陣を支えた。
2013年は能見篤史に代わり開幕投手を務め、48年ぶりとなる外人投手による開幕戦勝利を挙げた。7月は4勝と活躍し、月間MVPを初めて受賞した。タイトルとして最多奪三振を獲得した。
2014年も大車輪の活躍。甲子園球場で3試合連続完封を達成の他、シーズン200奪三振を達成。最終的に最多奪三振と最多勝のタイトルを獲得した。
2015年は開幕直後は振るわず二軍での調整を余儀なくされたが、復帰後には6試合で46イニングを投げ(27イニング連続無失点)失点5と圧巻のピッチングを見せつけた。だがこの6試合では3勝(そのうち2勝は1点の援護を守り抜いた)というムエンゴぶりだった。NPBでの通算1000イニング登板も達成したが、結局この年は9勝12敗と二桁勝利はならなかった。
2016年は開幕戦で盗塁を決め、この年のスローガン「超変革」通りのプレーを見せた。この年はNPBでの外国人投手としては3人目となる1000奪三振を達成。12勝11敗、防御率3.01でシーズンの幕を閉じた。
2017年はNPBでの200試合登板を達成、3・4月の月間MVPを受賞、8月までで11勝と最多勝をうかがう勢いだったが、8月10日の巨人戦で打球が足に直撃(翌日、右脚腓骨の骨折と判明)しリタイヤ。治療のため、アメリカに一時帰国となりこのシーズンを終わえると思われた。
しかし10月10日の中日戦で一軍復帰登板を果たし、さらには10月13日のDeNAとのクライマックスシリーズ第1戦に骨折から二ヶ月しか経っていないにもかかわらず中三日で登板、6回を投げ勝利投手となりタフネスぶりを見せつけた。
来日初ホームランをヤクルトのエースである小川泰弘から放っている。
結局チームは世紀の泥仕合と言われた雨中の試合に連敗しCSが終了。メッセンジャーは11勝5敗、防御率2.39という成績でシーズンを終えた。
2018年はシーズン前半は好調で、3・4月の月間MVPを受賞。8月のオールスターゲームにセ・リーグ監督推薦で初出場した。8年連続シーズン100奪三振、7年連続二桁勝利、NPB外国人投手最多通算奪三振を達成といった数々の外国人投手としての記録も打ち立てた。
後半は一転不調となり、日米公式戦通算100勝を目前にして8試合勝ち星無しと振るわない出来で、シーズン通しての成績は11勝7敗、防御率3.63を挙げるにとどまった。
シーズン中に国内FA権を取得したことで2019年より外国人選手枠から外れ、日本人選手と同じ扱いとなる。
2019年は5年連続で開幕投手を務める。4月5日の広島東洋カープ戦で日米通算100勝を達成した。
9月13日に現役引退を発表し、9月18日に会見を行い、甲子園で巨人相手に好投できたことが思い出だと振り返った。9月29日の中日ドラゴンズ戦に引退試合として先発登板、試合終了後には外国人選手としては類を見ない盛大な引退セレモニーが催された。
プレースタイル
速球が持ち味で、以前は158km/hの球速を誇った。しかし現在はコントロール重視でMAX152km/h前後が限界。変化球は縦のカーブとスライダーとフォーク。
メジャー通算成績が4勝12敗2セーブ25ホールド、防御率4.87と、負けと防御率の悪さが気になる所だが、被本塁打数は少ない。
6回投げてくれれば御の字な投手が多い阪神先発陣の中では貴重なイニングイーター。さらには中4日といった短いスパンも苦にしない卓越したタフネスぶり。反面、五回であっぷあっぷといった状況でも続投したがるのが難点だろうか。
毎年開幕投手やいわゆる天王山となるような節目の試合にも立候補の手を挙げ、上述のように中4日といった登板も志願するなど、責任感を強く持つ選手である。
声が大きいだけでトラブルの多い審判である白井一行と揉めることが多い。
人物・その他
- 陽気な性格でありチームメイトはもちろん、かつてのチームメイトであるジェイソン・スタンリッジとも仲がいい。
- マット・マートンのMLBデビュー戦で2打席対戦している。
- 阪神のレジェンド外国人投手であるジーン・バッキーともSNSを介して交流を持っていた。
ラーメン
日本に来てからラーメンにハマり、当番の前日にはゲン担ぎとして必ずラーメンを食べる。天下一品ではこっさりがお気に入り。
そのラーメン愛はかなりのもので、モヤシはスープが薄まる気がするから抜くとのこと。さらにネギやメンマも邪魔と思っている。…と言うか具はチャーシューだけでいいらしい。
替え玉も待っている間にスープが冷めるのが嫌なので、始めの注文の際に二杯注文して一気に食すのが最高とのこと。
成績
通算投手成績
通算:14年 Total |
登 板 G |
先 発 GS |
完 投 CG |
完 封 SHO |
勝 利 W |
敗 戦 L |
セ | ブ SV |
ホ | ル ド HLD |
勝 率 W-L% |
投 球 回 IP |
被 安 打 H |
被 本 塁 打 HR |
与 四 球 BB |
与 死 球 HBP |
奪 三 振 SO |
暴 投 WP |
失 点 R |
自 責 点 ER |
防 御 率 ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MLB:5年 | 173 | 0 | 0 | 0 | 4 | 12 | 2 | 25 | .250 | 184.2 | 225 | 21 | 80 | 3 | 120 | 6 | 104 | 100 | 4.87 |
NPB:10年 | 263 | 249 | 17 | 10 | 98 | 84 | 0 | 1 | .538 | 1606.1 | 1450 | 100 | 526 | 32 | 1475 | 39 | 615 | 559 | 3.13 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | |||
---|---|---|---|
NPB | 最多奪三振 | 2回 | 2013年、2014年 |
最多勝 | 1回 | 2014年 | |
表彰 | |||
NPB | 月間MVP | 3回 | 2013年7月、2014年3月・4月、2018年3月・4月 |
日本シリーズ敢闘選手賞 | 1回 | 2014年 | |
その他 | |||
NPB | 開幕投手 | 6回 | 2013年-2019年 |
関連動画
関連項目
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