ランドナーとは、日本において独自に発展した長距離旅行用自転車である。
概要
70~80年代における自転車ブーム時には主流の車種であったが、90年代はマウンテンバイク、2000年代はロードレーサーに押され、もはや風前の灯である。それでも大学の自転車サークルなどに限れば、今なおランドナーを用いた旅行を行っている者は少なからず存在している。
フランスにおいて発生したランドヌールと呼ばれる、2~3日の小旅行を想定した車種が源流であるが、日本においてはテントや調理器具等の重装備での旅にも使用される。長距離を速度を出さずに走行することから、ホイール・タイヤは650Aや650Bの太く低圧の物を用い、フレームは旅行中も修理が容易なクロモリ(鉄)が、アルミやカーボンが主流の現在でも伝統的に使用される。
現在日本においてランドナーを製造しているメーカーとしては、埼玉県川口市に所在しオーダーを主とする東叡社、安価なランドナーを供給する丸石自転車、旅行というよりもファッションに重きを置いたアラヤなどが上げられる。その他、各地のフレームビルダーによるオーダーも可能。
過去には片倉シルク、2007年に閉店したアルプス等が著名であった。
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