ランニングホームランとは、野球において、打球がフェンスオーバーせずに、打者がホームベースまで帰ってくることである。
概要
ランニングホームランは和製英語で、英語では「inside the park home run」という。
小学生の試合や野球ゲームの中では割とよくあるものだが、プロの試合ともなると珍しい。
ライナー性のあたりがランニングホームランになることはまずなく、
滞空時間の長い打球に、打者の足の速さ(打った直後から全力疾走していること)・外野手の打球処理のまずさ、
返球の精度の低さ(肩の弱さ)などの条件が重なることで稀に生まれるものである。
記録上でも本塁打(ホームラン)として扱われるが、野手のエラーがからんだ場合はエラー、あるいは安打+エラーとなる。
記録と記憶
日本のプロ野球史上、最も多くのランニングホームランを打った打者は杉山悟と木塚忠助で、その本数はわずか5本である。
しかし、アメリカのメジャーリーグでは、ジェシー・カイル・バーケットが55本というランニングホームラン数の通算記録を持っている。
ジェシー・カイル・バーケットはシーズン打率4割超えを二度も記録したほどの巧打者であったが、通算ホームラン数は75本と多くなく、10本ホームランを打ったとするとそのうちの7本以上がランニングホームランという、ちょっと信じがたい記録を残している。
このように過去の記録をみていくと、ランニングホームランがいかに珍しいものかおわかりいただけたと思うが、
珍しい分だけ、ランニングホームランというのは人の記憶によく残っているものである。
記憶に残るランニングホームランとして真っ先に挙がるのが、2007年のメジャーリーグのオールスターゲームでイチローが放った一撃であろう。
5回1アウトの場面で打席に入ったイチローはライトに長打を放ち、ケン・グリフィー・ジュニアがクッションボールの処理に手間取る間に快足を飛ばし、あっという間に本塁を駆け抜けたのだった。
これはメジャーリーグのオールスターゲーム史上唯一のランニングホームランとしてギネスにも認定された。
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