ランメルモールのルチア単語

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ランメルモールのルチアLucia di Lammermoor)とは、ガエターノ・ドニゼッティによるイタリア語オペラである。

にも全く救いのない、オペラの中でも屈シナリオとなっている。
第2部第2幕における、通称「狂乱の場」が有名。

概要

原作1825年に発表されたウォルタースコット小説ラマムアの(The bride of Lammermoor)』。
1669年に実際に起きた事件を題材とし、望まない結婚を強いられた婿を刺し殺したという内容。
ドニゼッティ1835年に本作を制作9月26日の初演は大成功となって大きな反を呼んだ。

その後1838年、パリに移住したドニゼッティは本作を訂した上でフランス語版を上演。
登場人物の出番や歌詞などは大幅に手が加えられており、ルチア→リュシー、エドガルドエドガールなど、名前も変更されている。こちらのフランス語版も評判が良く、本作をしてドニゼッティの代表作と見なす向きは多い。

あらすじ

スコットランドアシトン卿エンリーコ舞台

エンリーコの部下であるルマンが、「名誉の為に忌まわしい秘密を暴く」と決心を新たにする。
そこへエンリーコが登場。自らを政治的破滅から救い、名を守る為にルチアを有者のアルトゥーロがせようとしているが、彼女は拒み続けているといらだちを露わにする。
ルチア教育ライモンドは、つい先日亡くなったの死から立ち直れていないのだと宥めるが、ノルマンノはルチアアシトン敵であるレイヴンズウッドエドガルドと、事もあろうにに落ちていると言。の墓に詣でたルチアが暴れに襲われた所をエドガルドが救い、二人はに落ちたのだ。これを聞いたエンリーコは激怒する。

ルチアはエドガルドに密かに呼び出され、友人アリサと共に庭園にいた。
かつてこの庭園のでは、ある男が嫉妬から人を刺殺して沈め、自分はその幽霊を見たとルチアる。血でく染まるから姿を現した女の亡霊は、確かに自分を手招きしたと。
それを聞いたアリサは不吉な前兆を感じ、エドガルドとの禁断のは悲劇しか生まないと説得するが、ルチアには届かない。

人間が近づかないよう見りにつくアリサが立ち去った後、慌ただしくエドガルドが登場。急にルチアを呼んだ事を詫びると、を守るという使命の為に急遽フランスに行く事になったとルチアに告げる。
せめて出立前にエンリーコと和解し、結婚の許しを得られたならとエドガルドり、それが出来ない因縁をしく呪う。かつてレイヴンズウッドアシトンによって迫を受け、財産ばかりか彼のをも失う争いが起きていたのである。
それでも愛し合う二人は互いの貞節を誓い、指輪を交換。フランスから手紙をくれるようにとルチア人にこい願うのだった。

エンリーコはノルマンノと共に策を練り、エドガルドからの偽りの手紙を用意する。
貞節の誓いを破った不実な手紙を読んで動揺するルチアに、自分を破滅から救う為にアルトゥーロと結婚するように迫るエンリーコ。ライモンドも、エドガルドの事は諦めてアルトゥーロと結婚するようにと説得した。ルチアは泣く泣く首を縦に振る。

結婚の祝宴にアルトゥーロが登場。憔悴したの様子を訝しがるが、あれはの死にいまだくれているのだとごまかされる。
心定まらぬルチアは強いられるままに結婚の誓約書にサインしてしまうが、その直後にエドガルド乱入。エンリーコ達への怒りに震えながらもいまだルチア愛していると叫ぶエドガルド、自らの保身の為にを裏切った事を今になって苦悩するエンリーコ、混乱して悲しみに暮れるルチア、恐ろしい修羅場に震え上がるライモンドとアルトゥーロ、アリサらによる六重唱となる。

しかしエドガルドルチアが心ならずも誓約書にサインしたのを見て激怒ルチア指輪を外して投げつけ、自分の指輪を返せと迫る。ルチアは動揺しながら指輪を外すがエドガルドずくでそれをもぎ取って踏みにじり、「お前を裏切ったのだ!」と叫んだ。
混乱の場から追放されたエドガルドはエンリーコから決闘を申し入れられ、明け前の墓地決闘舞台とする約束を交わす。

宴の続くエンリーコのの広間に、ライモンドがしく取り乱して登場。初ベッドルチアアルトゥーロを刺し殺したと叫ぶ。
恐怖に静まり返る広間に、血まみれの姿のルチアが短を携えて登場。正気を失い、虚ろな笑いを浮かべたまま、エドガルドの敵から逃げてきたと歌うルチア
ルチアはエドガルドとの幸福な結婚を楽しげにってきかせ、戻ってきたエンリーコはあまりの事態に絶句する。最後にエドガルド天国で再会するのを見ながら、ルチアは倒れて瀕死となる。
ルマンノを卑怯な密告者として糾弾し、追放するエンリーコ。しかし何もかもが遅すぎた。

墓地にて決闘の時を待つエドガルド情にかられてする人を傷つけた事を後悔し、いまだは消えていない事を自覚しながらも、自らの呪われた運命に対する絶望を歌う。
そこに現れた人々はルチアが死にしていると告げ、エドガルドは取り乱してエンリーコのに向かう。そこに死を告げる鐘が鳴り、出迎えたライモンドはルチアが死んだ事を告げる。
全ての望みを失ったエドガルドは自らの胸をで刺し貫き、「この世で引き離された私たちが、によりで結びつけてくださいますように」と願いつつ、最女性の後を追うのだった。
あまりにも残酷な悲劇を人々が悲しむ中、幕は下りる。

補足

本作における最大の見せ場である「狂乱の場」は15分以上に及び、歌唱もさることながら卓越した演技められる。
オーストラリアのソプラノ歌手ジョーン・サザランド1961年ニューヨークメトロリタン劇場にて本作を演じた際、迫真演技が絶賛され、12分もの間拍手が鳴りやまなかったと伝えられている。

イタリア映画監督オペラマニアでもあるダリオ・アルジェントは、2015年に「ランメルモールのルチア」の演出を担当。「鮮血の魔術師」の異名を取るダリオらしく、「狂乱の場」ではルチアアルトゥーロを刺し殺す場面ががっつり入り、血の量が尋常でない事になっている。

映画フィフス・エレメント」では異人の歌姫、ディーヴァ・プラヴラグナコンサートにて「狂乱の場」が歌われ、途中からしい「DIVA DANCE」となる。曲に合わせて無双するリールーも含め、屈名シーンである。
この他にもロシア歌手Vitasが「Lucia Di Lammermoor」をPVにて発表しており、ドヤ顔も含めて陰ながらも美しいを披露している。なお曲中ではエドガルドは「エステル」という女性名になっている。

明治13年(1880年)4月、坪内逍原作小説を翻案した『春風情話』を発表している。そのタイトルあんまりじゃないですか……
ルチアは「朱遁(るし・あしゅとん)」、エドガルドは「威童刈(えどがる・れべんすうーど)」となっており、翻案小説ならではのかなり外連味ある内容となっている。

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ランメルモールのルチア

1 ななしのよっしん
2020/03/19(木) 17:40:52 ID: 0JZ2eGhceE
なんかで使われた?と思ったら特に理由はない感じか?(ドニゼッティの中ではメジャーどころだが)