ランルーくんとは、原作担当のTYPE-MOONとイメージエポックが開発、マーベラスから発売された対戦型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA』に登場するキャラクターである。
断じてあの御方ではない。
プロフィール
概要
月の聖杯戦争に参加したマスターの一人であり、遠坂凛を救い出した主人公が第四回戦にて対戦することとなる相手。所以、凛ルートに登場するマスター。
外見は長身のピエロという出で立ちだが、これは名前共々“レンレンバーガー”というハンバーガーショップのマスコットが由来だという(レンレンだからと言って、あのネコちゃんたちは関係ありません)。しかし、本来は陽気であろうそのキャラクターに扮しているこの人物は、それとは真逆の不気味さを孕んでいる。
それもそのはず。この怪人物は自分が愛したものしか食べられないという常軌を逸した特性を持った狂人に他ならない。当然ながら、人間もその範疇にある。それ故に、その言動も狂気的であり、対戦相手である主人公のことも、そうなるであろう対象として見ている。
こう見えても女性であり、しかもかつては赤ん坊がいた。そして、その素顔は美人だという(一応コミックスでは幾分か女性らしく描かれている)。
サーヴァントは血染めの黒い鎧のランサーであり、聖杯に懸ける願いは世界中がおいしいもの=大好きなもので満たされること。
そのランサーとの関係は良好であり、自身の歪んだ特性に唯一理解を示してくれる相手。それも、妻と呼ぶ彼女を怪物と見なそうものならば、激しい怒りを露にするほどに。
ともあれ、その間柄は、かつて不遇だの幸運:Eだのと言われたい放題であったランサーのジンクスを打破するほど。
この人間でなくなってしまった哀しき二人との戦いは、第四回戦中に発令されたタスク“狩猟数勝負(ハンティング)”を経て、決戦に至る。
彼女が戦闘中に用いてくるコードキャストは、毒状態を付与する“add_poison”とこちらのBreak攻撃を封印する“seal_break”の二種。
彼女の支援も、ランサーの装甲の堅さと呪いを付与する攻撃と相まって、中盤最大の難所となっている要因となっている。第四回戦まで勝ち抜いてきた実力は伊達ではない、ということである。
心強い仲間を得た主人公らを前に、彼女らは敗北。ムーンセルの定めにより、彼女も消滅した・・・・
作中にて食人を示唆するような言動を繰り返してきたが、ランサーによれば「食べる食べると望みながら、その実、倒した相手を口にしなかった」という。
考えてみれば、決戦後のムーンセルによる敗北者への処置を考えれば、物理的に口にすることはできないはずだろう。また、彼女の食人を思い起こさせるような言動の数々も、ほとんどが婉曲的な言い回しばかり。余談だが、長身(185cm)の割には生命活動ギリギリの体重(44kg)しかない。
どうやら、赤ん坊を死産で亡くしてしまったせいで、正気を失ってしまったという。
とはいえ、彼女が狂ってしまっている以上、真相は闇の中だが・・・・
ちなみに、名前の響きといい、モチーフがハンバーガーショップのマスコットキャラクターのピエロであることといい、諸氏にはあの御方が思い浮かぶことだろう。
それは間違いではない。
何故なら、キャラデザ初期案では思いっくそ御大そのものだったらしい。もちろん、リテイクされ今に至る。
ともあれ、画伯の怪演が際立つ強烈なキャラの持ち主でありながらも、“ちびちゅき!”のようなオールスター作品は別として、なかなか出番には恵まれていない。
というのも、ドラマCDにおいては予選の段階でユリウスに始末され(ランサーは令呪により生き延びたが、後にレオのサーヴァントであるガウェインに討伐された)、続編“CCC”の世界線では、竜の娘たる赤いランサーを己のサーヴァントとしていたものの、BBへの服従を拒否したために、そのランサーによって始末されてしまっている。
ただ、BBに従わなかったのも、彼女の持つ愛が歪んでしまっていることを見抜いたためである。BBからスカウトを受けた、ということはそれなりに見込みのあるマスターだったのだろうか。
また“FGO”において、黒いランサーに強い影響を与えていたり、異なる世界線とはいえ、自身を裏切り殺した赤いランサーに対しても恨んでいないどころか、逆に彼女に対して怒りの炎を燃やす黒いランサーに対して許すよう訴えかけるなど、登場していないにもかかわらず、強い存在感を発揮している。
もしかすると、かなり器の大きい人物なのかもしれない・・・・
関連動画
関連項目
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