ラ・モンテ・ヤング(1935~)とは、クラシック音楽のうち現代音楽に属する作曲家であり、ミニマル音楽の起源ともいうべき人物である。
概要
当初はシェーンベルクに影響された十二音技法を用いた作曲家だったが、ダルムシュタット現代音楽夏期講習でのジョン・ケージの偶然性の音楽との出会い、インド音楽やガムランからのインスピレーション、フルクサス運動への参加、といったもろもろの要因からひたすら無変化の単音・ドローンを繰り返す「コンポジションズ」を1960年に発表し後のミニマル音楽の端緒となった。
テリー・ライリー、スティーブ・ライヒ、フィリップ・グラスと並びミニマル音楽の重鎮と評されることも多いが、彼らはあくまでもヤングの音楽性のうち反復、つまりオスティナートのみを摂取し、ヤングはあくまでも彼らミニマル音楽の作曲家を生み出すきっかけである、という見方も強い(特にテリー・ライリーは彼との出会いがミニマル音楽への傾倒の要因の一つである)。そのため彼に変えてジョン・アダムズをミニマルを代表する4人目の存在と紹介する向きも強く、日本での知名度はやや低くなってしまっている。
現在でも徹底したドローンを用いた音楽へのこだわりはそのまま、ほかのミニマル作曲家同様作曲活動を続けている。
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