ラーベナルトに伝えてもらいたい。私の遺言状はデスクの三番目の抽斗にはいっているから、遺漏なく執行すること。それと、犬にはちゃんと鳥肉をやってくれ。もう先がながくないから好きなようにさせてやるように。それだけだ
- パウル・フォン・オーベルシュタイン元帥。死に際して。
ラーベナルト(Rabenard)とは、「銀河英雄伝説」の登場執事である。
CV.野本礼三(石黒監督版OVA)、田久保修平(Die Neue These)。
概要
パウル・フォン・オーベルシュタインに仕える忠実な執事。
名前の登場は10巻「落日篇」。
新帝国暦3年7月26日夜、パウル・フォン・オーベルシュタイン元帥が地球教徒の襲撃によって死去した際、その末期の言葉として(記事冒頭に掲げた)ラーベナルトへの伝言を遺している。軍医をはじめ、その場に居合わせた人々は「ラーベナルト」という固有名詞の意味するところを知らなかったため、オーベルシュタインはくわえて「ラーベナルト」が彼の執事であることを説明してから逝去した。
また、4巻「策謀篇」において、皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐陰謀の密告についてラインハルト・フォン・ローエングラムとの謀議を終えて帰宅したオーベルシュタインを出迎えた「執事」も、同じくこのラーベナルトであると思われる(これを描いたOVA37話、Die Neue These40話双方で明確にラーベナルトであるとされており、CVはこの時のもの)。このとき、執事は主に夕食のワインの銘柄をどうするか尋ねたが、当夜のうちにローエングラム公より再度の呼び出しがあることを予期していたオーベルシュタインは、逆に「アルコールぬきの”かるい食事”」を注文している。
舞台「外伝 オーベルシュタイン篇」
若き頃のオーベルシュタインを描いた舞台「外伝 オーベルシュタイン篇」でも登場する。演者は陰山泰。
本篇中で重要な役割を果たすわけではないが、「オーベルシュタイン篇」全体の語り手的存在として劇の前口上と納め口上を担当して観客に強い印象を残した。
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私の項目は箇条書きの三番目の行にはいっているから、遺漏なく確認すること。
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