ラーメンマンとは、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』及び『キン肉マンⅡ世』に登場する超人である。『闘将!!拉麺男』(たたかえ!!ラーメンマン)の主人公であるラーメンマンについても記述する。
概要
中国出身の超人。長い辮髪とドジョウ髭が特徴で額には「中」の文字がある。中国拳法の達人。当初は残虐超人だったがキン肉マンとの戦いを含め、様々な試合を重ねるうちに残虐超人から正義超人へと転身し、キン肉マンの頼もしき仲間の一人となった。1000の技をもつと言われており、正義超人技巧派NO.1と評されている。ベテラン超人としてブロッケンJr.ら若手超人を育てることにも長けている。
第21回超人オリンピック編でウォーズマンに脳天を抉られ一度植物人間と化してしまうも、故郷・中国の山奥に存在する霊命木という特殊な木のガスによって蘇生する。
新たに現れた悪魔超人との戦いに向かうため超人医師のドクター・ボンベが霊命木から作り上げたモンゴルマンマスクを被り、蒙古の超人・モンゴルマンと名乗ってキン肉マン達の前に姿を現した。
七人の悪魔超人編以降はモンゴルマンとして活躍していたが、超人タッグトーナメントにてヘル・ミッショネルズにモンゴルマンマスクを狩られ、人々の前に正体を明かす事となった。
この後、モンゴルマンマスクを改良したヘッドギアを完成させ、王位争奪編ではラーメンマンとしてキン肉マン達と共に戦い抜いた。ちなみに、このときのラーメンマンの復帰は、1985年に前田日明がUWFから古巣の新日本プロレスへ復帰したことにならったものである。
最強の残虐超人と呼ばれた時代に、聖なる完璧の山の山に渡り、完璧超人に転生しようと考えていた。しかし、下界での最後の思い出に出場した超人オリンピックでキン肉マンに敗れたことで思いとどまり、正義超人として活躍することとなった。もし、完璧・無量大数軍になっていれば称号は「完麺」になっていたかもしれない。
プロフィール
ラーメンマン
モンゴルマン
戦史
ラーメンマンは他の超人とは一線を画す様々な立場でキン肉マン達との戦いに関わっている。
残虐超人時代
第20回超人オリンピック編
第20回超人オリンピックに中国代表として出場。この頃は、ブロッケンマン、カレクックと共に「世界三大残虐超人」と評され、「残虐超人の総帥」として恐れられていた。1回戦でのブロッケンマンとの戦いでは、序盤こそ猛攻を受けたもののすぐさま持ち前の残虐ファイトで優位に立つと、キャメルクラッチでブロッケンマンの身体を上下に引き裂いて惨殺するという衝撃的なシーンを見せる。
準決勝ではキン肉マンと氷上デスマッチで対戦。前評判通り終始圧倒し、キャメルクラッチで勝負を決めにかかるもキン肉マンがお漏らししたことで技を解いてしまう。キン肉マンがタイツを洗い終えて試合は再会するが、ロープに振られ跳ね返ったキン肉マンの氷を滑る高速の体当たりを受けてまさかの逆転負けを喫する。だが、負けはしたものの全力を尽くし戦えたことに充足感を得ていた。
3位決定戦ではテリーマンを一方的な反則攻撃で痛めつけ、反則負けとなる。すると、決勝進出に浮かれてばかりのキン肉マンに向けて血の涙を流し「誇りたいんだよォ~っ!キン肉マンとの戦いを~~っ!!」「神懸かりの運の強さにだけは頼らないでくれ~~!!」と訴え、キン肉マンがダメ超人から一流の超人へ成長するきっかけを作った。
決勝では、キン肉マンとロビンマスクの試合のゲスト解説者を務めている。この時、ラーメンマンはキン肉マンに秘められた強さに気付いていたようであり、決勝戦で解説を務めた際に「火事場のクソ力」について初めて語っていた。
アメリカ遠征編
全米超人タッグ選手権の優勝を決めるザ・マシンガンズvs宇宙一凶悪コンビの一戦のレフェリーとして登場。デビル・マジシャンの隠し持った凶器を見抜いて捨てさせている。
第21回超人オリンピック編
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイトでは、2回戦でブロッケンマンの息子であるブロッケンJr.と因縁の対決をコンクリート・デスマッチで行う。自らの技であるキャメルクラッチをかけられなどブロッケンJr.の技を全て受けきりながらも最後は役者の違いを見せて「本当の殺人技」ロメロスペシャルで逆転勝利。試合後、若いブロッケンに見込みがあると判断し「おやじのことはわすれろ」との言葉を送る。 この試合を経て、ブロッケンJr.とは復讐の相手ではなく超人の師として関わるようになる。
金網に囲まれたリングでの棺桶デスマッチとなった準決勝でのウォーズマンとの戦いでは、攻撃がことごとく通用せず、ウォーズマンの非情な攻撃により痛めつけられる。ベア・クローで全身を切り裂かれ、右腕と左脚をへし折られたことで自らの敗北を悟るも、決勝でウォーズマンと戦うキン肉マンのため、あえて技を受け続けることで援護射撃の役を買って出ていた。その結果、ウォーズマンの必殺技スクリュードライバーによって頭をえぐられて完敗。その影響によって植物人間となってしまう。
しかし、植物状態に陥ってからも無意識状態でキン肉マンの手を握って励ますことで試合前に逃げだそうとしていたキン肉マンを思いとどまらせ、試合中にはテレパシーのようなものでキン肉マンにアドバイスを送り、パロ・スペシャルによってギブアップ寸前だったキン肉マンに再び闘志を呼び起こさせ、彼のオリンピックV2に貢献している。
ウォーズマンに受けた傷の代償は大きく、ラーメンマンとしては「闘将!!拉麺男」連載開始のためしばらくの間表舞台から姿を消すこととなる。
モンゴルマン時代
7人の悪魔超人編
このシリーズからマスクを被って正体を隠し、蒙古出身の超人モンゴルマンとして登場する。当初は、悪魔超人に苦戦するアイドル超人たちを影からサポート。ミスターカーメンのミイラパッケージに捕らえられ絶体絶命の危機に陥るブロッケンJr.を救うため「救世主」として顔を隠して試合に乱入。ミスターカーメンをレッグラリアートで仕留め、ブロッケンJr.を生還させた。
その後も悪魔霊術血縛りに苦しむキン肉マンを助けるために霊界ポケットを用意し、テリーマン、ブロッケンJr.と共に霊体となって亡霊超人を退治。また、アトランティスとの試合後のダメージが大きいキン肉マンを強制的に休ませるためにあえて襲撃している。
最終決戦ではついにモンゴルマンとして試合に参加。キン肉マンとのコンビ「ザ・ミラクルズ」を結成し、バッファローマン&スプリングマンの「ディアボロス」と対戦。当初はキン肉マンからの信頼を得られなかったものの、体を張ってミートの腕を守ろうとした行為により和解。
そこから事実上のスプリングマンとの一騎打ちになると、闘龍極意ネコジャラシによってデビル・トムボーイをかわし、地獄のシャワーによってスプリングマンの体を錆びつかせることで優位に立つ。最後はレッグラリアートでスプリングマンを倒し、試合後いずこかへと去っていった。
黄金のマスク編
最終決戦となったキン肉マンvs悪魔将軍の試合開始直後に登場。悪魔将軍の凶器攻撃を辞めさせると、天上兄弟ケンカの裁きの神ジャスティスの如く、2人の決戦のレフェリーを務める。あくまで公平な立場に立ってジャッジをおこない、最後はキン肉マンの勝利を宣言する。
夢の超人タッグ編
テリーマンにタッグ結成を断られパートナーが見つからないキン肉マンにコンビを組む事を懇願されるが、悪魔超人の策略により友情が失われていたこともあり、同じくタッグ結成を要請されていたバッファローマンと「2000万パワーズ」を組んで宇宙超人タッグ・トーナメントに出場する。
1回戦はブロッケンJr.とウルフマンのコンビ「モースト・デンジャラス・コンビ」との対戦だったが、完璧超人のケンダマン、スクリューキッドが乱入。ブロッケンJr.達が倒されてしまい、流れで彼ら「乱入コンビ」との対戦ということになる。この試合では前面に出るバッファローマンをサポートする時間が長かったが、最後はツープラントン技・ロングホーントレインで乱入コンビを倒して準決勝に進出。
大会が進むにつれ、キン肉マンと正義超人たちの友情に回復が見られるようになったが、2000万パワーズとキン肉マンの友情は回復しないままだった。それでも、はぐれ悪魔コンビの地獄のキャンバスからマッスル・ブラザーズを助けるため、ブロッケンJr.に霊界ポケットを再び提供することはあった。
金網・有刺鉄線デスマッチでおこなわれた準決勝第2試合のネプチューンマン、ビッグ・ザ・武道の「ヘル・ミッショネルズ」戦では、超人オリンピックでのウォーズマンとの試合でのトラウマによる金網恐怖症が勃発しピンチに陥るが、死んだウォーズマンの助けにより克服。しかし、完璧超人が放つマグネットパワーに加え、正義超人との仲間割れによりアイアン・スエットに体が覆われ苦戦を強いられる。最終的にはキン肉マンとの友情を取り戻すが、サンダーサーベルによってバッファローマンが倒され、さらに起死回生を狙ったロングホーントレインがマグネットパワーによって破られたことから、既に敗北は濃厚であり、かつてのウォーズマンとの戦いと同じように、決勝に進むキン肉マン達のためクロス・ボンバーの餌食となり、覆面を剥がされる。この時初めてモンゴルマン=ラーメンマンという事実が明らかになった。クロス・ボンバーの際にキン肉マンがフォローに入ったおかげで一命は取り止めたものの、モンゴルマンマスクを失ったことで植物人間に戻ってしまう。
アニメ劇場版では、モンゴルマンではなくラーメンマンとして登場している。
矛盾はしているが終盤はキン肉マン達から離脱している。
その後、モンゴルマンマスクを改良したヘッドギアを作り、傷の部分を覆い隠すことでラーメンマンとしての活動が可能になる。
復活後のラーメンマン
キン肉星王位争奪編
宇宙超人タッグ・トーナメント以降、消息不明となっていたが、キン肉星王位継承サバイバル・マッチ準決勝において姿を見せる。当初技巧チームのバイクマンに扮してキン肉マンチームを手助けしようとしていた。しかし、テリーマンを救出したことによって見破られ、正式にキン肉マン・チームのメンバーとして参戦することになる。
テリーマンに代わって次鋒として4年ぶりに素顔のラーメンマンとしてリングに立つと、残虐超人時代を思わせる「悪魔の強さ」を披露。モーターマンをキャメルクラッチで真っ二つにし、大会最短?記録で秒殺。続く技巧チームの中堅・バイクマン戦では、不利なサンダードーム・デスマッチということもあり苦戦。4年前ウォーズマンに負わされた古傷が開いた影響もあり、バイクマンのキル・ザ・スカイダイブをまともに受けて一時は命を落としてしまう。しかし、人々の涙による雨によって奇跡的に復活すると、機械超人にはマネできない「試合展開の予測」によってサンダードームに巨大な竜巻を起こしてチャンスを作り出し、最後は新必殺技・九龍城落地(ガウロンセンドロップ)でバイクマンをKO。2人抜きに成功する。
その後はバイクマン戦でのダメージが大きかったためリングを降りる。キン肉マンゼブラによって場外に飛ばされそうになったキン肉マンをロビンマスクと共に「友情の握手」によって救っている。
決勝戦では親交の深かったブロッケンJr.を殺した知性チームのプリズマンへの復讐を誓い、決戦前日はミートくんの協力を得て、奈良でレインボーシャワー対策の特訓を積んでいた。
大阪城1Fでの次鋒戦に出場し、「ジャングル・ビッグ・ジム摩天楼デスマッチ」でプリズマンと対戦。死んだアシュラマンを侮辱したプリズマンへの怒りに燃えると、得意のカンフー殺法で圧倒。「心突錐揉脚」でレインボーシャワー破壊に成功する。それまでレインボーシャワーを浴びていたことでカピラリア七光線の毒素に蝕まれてしまうが、ゆで理論全開のピラミッド・パワーによって体内の毒素を除去することに成功。最後は、プリズマンを九龍城落地で粉砕し見事に敵をとる。しかし、キン肉マンスーパー・フェニックスの汚い策略もあって両者ノックアウトに追い込まれ、後をキン肉マンたちに託して戦線を離脱する。結局特訓によるレインボーシャワー対策は使用しなかった。
その後、ネプチューンマンのメッセージに呼応して病院を抜け出し、正義超人軍団の一員として最終決戦に挑むキン肉マンの応援に駆け付ける。キン肉マンゼブラの姿になって襲い掛かってきた技巧の神をレッグ・ラリアートで打ち倒している。
完璧超人始祖編
メディカル・サスペンションから解放された後のセカンドステージから参戦。鳥取砂丘・サッカラ階段ピラミッドリング第1ステップにおいて完璧・無量大数軍のマーベラスと対戦。上の階で戦うブロッケンJr.を鼓舞しつつ、超人拳法の同門であり、「生か死か、二者択一」という完璧超人の思想にこだわるマーベラスを相手にお互いのイデオロギーがぶつかり合うことになる。それでも、最後まで「相手も自分も生かす」戦い方を貫き、相手の首を絞めて失神KOを狙う変形型の九龍城落地によって勝利。試合後、戦いを通して同門の2人は分かり合えたかと思われたが、願いも虚しく左肩の蒼龍が心臓に食らいついたことでマーベラスは死亡してしまう・・・。
国立競技場に出現した「許されざる世界樹」での戦いには、サイフォンリング2階においてロビンマスクを倒した強敵ネメシスと対戦。驚異的な柔軟性を持つネメシスには得意のキャメルクラッチが通用せず、劣勢となる。それでも、ダメージをながらも気力で何度も立ち上がり、ロビンを破った<完肉>バトルシップ・シンクから一時的にモンゴルマンに変身することで脱出。そして、火事場のクソ力を発動させての九龍城落地でネメシスを追い込む。だが、死んでいった仲間への思いから友情パワーを発動させたネメシスをあと一歩のところで倒し切れず。もはや体力が残っていなかったラーメンマンは、激昂するネメシスの攻撃を一方的に喰らい、最後はマッスル・スパークによって敗北。一命を取り留めたものの重傷を負い病院へ搬送される。その際、「キン肉マンとネメシスのマッスル・スパークは似て非なる技である」と伝える。敗れはしたものの、ネメシスの奥底で眠っていた正義超人としての力を呼び起こすことで爪痕を残した。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編
他のアイドル超人たちと共に大魔王サタンが作り出した結界によって、キン肉星のマッスルガム宮殿に閉じ込められてしまう。ブロッケンJr.がキン肉マンソルジャーのパートナーに選ばれたときは、無言で頷き、迷いのあったブロッケンの背中を押している。その後、ジャスティスマンがサタンを倒したことにより結界は消滅する。
超神編
ザ・マンの指示によって、4組に別れた超神たちを追うためにウォーズマンとペアになってソ連(現トルクメニスタン)のダルヴァザにある地獄の門へ向かい、マンモスマンと”超神”コーカサスマンの戦いを見守ることになり、苦戦するマンモスマンに声援を送る。
その後、テリーマン同様に時間超人打倒のためにザ・マンから招集を受けるが、超人墓場に背を向け立ち去ってしまう。
キン肉マンⅡ世
『Ⅱ世』では地球に攻めてきた悪行超人に真っ先に立ち向かい玉砕してしまう。
その後、主人公・キン肉万太郎と秘密裏に接触し、カップラーメンを頂く代わりに勉強と格闘技を教えていた。しかし真の目的は万太郎を悪行超人と戦わせるため、キン肉星に迎えに行くためであった。
キン肉星に侵入した悪行超人ボーン・キラーに襲撃されてしまうが、彼の言葉を聞いた万太郎は初めて火事場のクソ力に目覚め、ボーン・キラーを打ち破った。
その後はヘラクレス・ファクトリーの教官となっており、一期生の卒業試験でサムゥに勝利している。トレーニングの合間にお手製の担々麺を振舞っていたらしく、厳しくも優しく新世代超人を鍛えていたようだ。
当初は辮髪を止めてロン毛に変えておりキン肉マンに「前は三つ編みドジョウ髭のダサダサ男だったくせに」と爆笑されていた。
究極の超人タッグ編
時間超人たちによって歴史が改変された1983年の世界において、ヘル・ミッショネルズから取り戻したマスクを被って再びモンゴルマンとなり、バッファローマンとの2000万パワーズとして究極の超人タッグ・トーナメントに出場。ヘル・ベアーズの一員として21世紀ウォーズマンが登場したときは、かつてウォーズマンにつけられた傷が浮かび上がり、誰よりも早く出現を予知していた。
2回戦第2試合にてキン肉万太郎、キン肉マングレートⅢ(カオス)のコンビ「マッスル・ブラザーズ・ヌーヴォー」と「バーニングコート・ケージデスマッチ」で対決。個々の力の差に加え、タッグの完成度の差で万太郎たちを苦しめる。試合中、万太郎によって、蹴りの放ちすぎにより腰を痛めていたことが明らかにされ、新世代超人のことを信じるようになる。また、 「カオス・アヴェニール」としての正体を明かし超人としての振る舞いと高い実力を見せたカオスに可能性を見いだし、かつてドクター・ボンベが予言していた「間隙の救世主」がカオスのことではないか?と考えるように。カオスの査定を兼ねて真の実力で戦うため、素顔を明かしたラーメンマンの状態で戦いを挑む。二人の実力を試した後、必殺のロングホーン・トレインで勝負に出るが、ヌーヴォーのツープラトン技、マッスル・エボルシオンを受けて敗退。モンゴルマンマスクを長時間外していた影響で生命活動の維持が困難になり、カオスに辮髪のリボンを託し、キン肉マン、テリーマン、ロビンマスクによって作られた正義大三角(ジャスティストライアングル)に飛び込んで自ら命を絶った。
20世紀のラーメンマンの消滅により21世紀のヘラクレス・ファクトリーの教師としてのラーメンマンの存在がなくなり、万太郎たちの弱体化が危惧されたが、ラーメンマンが秘伝の書「美来斗利偉・武芸伝」を残していたことが判明、万太郎たちは弱体化を免れる。
その後は霊体としてカオス、ケビンマスクの前に度々現れ、彼らをタッグトーナメント優勝へと導いた。
闘将!!拉麺男
スピンオフ作品『闘将!!拉麺男』では、超人拳法の伝承者美来斗利偉・拉麺男としての彼が描かれている。
中国・河南省にある鬼首村で、ごく普通の少年として誕生。元々は人間だったが、超人拳法師範・陳宋明の元で修行を積んで超人となる(この時、卒業試験として持ち上げた高温の釜の模様に額を押しつけ「中」の文字が刻まれた)。超人拳法総本山・崇山少林寺36人目の師範代にもなる。
英雄面山に顔が刻まれるほど高名な拳法家に成長し、身寄りのない少年、シューマイを弟子にとり、中国全土を回りながら悪人達と戦う。
陳老師より授かった「闘竜極意書」に記された超人一〇二芸という拳法技を駆使して活躍する。
胴着の下には「闘」の文字のついた肩当てを着用。物語の途中からは、怒ると「ゆ…る…せん!!」の掛け声とともに服を破ることが多くなった。
性格は、禁欲的で冷静沈着、義理堅く謙虚で思いやり深い聖人君子。ただし、精神的に打たれ弱く、自らの未熟さの痛感など一時の感情に流され、己を見失ってしまうこともしばしば。弱者を無慈悲に虐げる悪人に対しては容赦ない一面があり、時に残虐超人を思わせるような描写もある(村人を見捨てたり、幼児に容赦なく体罰を与えることもあるが・・・。)。
拉娘(ラーニャ)という生き別れとなった妹がおり、作品のヒロインとして登場する。しかし、家族で一人だけ家系図に名前が記されていないことから素性について大きな謎がある。連載が中途半端な形で打ち切られたこともあり真相は不明なままとなっている。
戦いの中で仲間になった毒狼拳蛾蛇虫、流星拳砲岩、ムエタイ チューチャイ、傷刻牢犬操と共に「拳聖五歌仙」を結成。宿敵・玉王率いる「暗器五点星」との壮絶なチーム戦に勝利している。だが、これで玉王との戦いは終わらず、自身と瓜二つ?のクローンである拉麵男・懢蝱と戦い、これを退けている。
『キン肉マン』のラーメンマンとは別の世界の存在である。しかしその関係性は深く、『闘将』での衣装が『キン肉マン』のモンゴルマンの衣装に逆輸入されたり、王位争奪編での道着が『闘将』で昇竜道着として登場する等、互いに影響を及ぼしあっている。
最近の作品では積極的に『闘将』のネタを取り入れてきており、烈火太陽脚、回転龍尾脚、百戦百勝脚といった『闘将』での技を『キン肉マン』のラーメンマンが使用している。
戦績
『キン肉マン』での戦績
ラーメンマン
- ○ブロッケンマン(キャメルクラッチ)
第20回超人オリンピック1回戦 / 後楽園ホール - ✕キン肉マン(アイスバーンアタック)
第20回超人オリンピック準決勝 / 日本武道館 / 氷上リング - ✕テリーマン(反則負け)
第20回超人オリンピック3位決定戦 / 国立競技場 - ○ブロッケンJr.(ロメロスペシャル)
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト2回戦 / 東京競馬場 / コンクリート・デスマッチ - ✕ウォーズマン(スクリュー・ドライバー)
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト準決勝 / 蔵前国技館 / 棺桶デスマッチ - ○モーターマン(キャメルクラッチ)
キン肉星王位争奪サバイバルマッチ準決勝 / 姫路城 - ○バイクマン(九龍城落地)
キン肉星王位争奪サバイバルマッチ準決勝 / 姫路城 / サンダードーム・デスマッチ - ✕パルテノン(失格)
キン肉星王位争奪サバイバルマッチ準決勝 / 姫路城 - △プリズマン(両者KO)
キン肉星王位争奪サバイバルマッチ決勝 / 大阪城1F / ジャングル・ビッグ・ジム摩天楼デスマッチ - ○マーベラス(九龍城落地)
正・悪連合軍 vs 完璧・無量大数軍 セカンドステージ / 鳥取砂丘・サッカラ階段ピラミッド第一ステップ - ✕ネメシス(マッスル・スパーク)
正・悪連合軍 vs 完璧超人 許されざる世界樹ステージ / 国立競技場・サイフォリング2F
モンゴルマン
- ○バッファローマン&スプリングマン(Wキン肉バスター)
※パートナー:キン肉マン
アイドル超人vs悪魔超人 / 田園コロシアム - ○【モースト・デンジャラス・コンビ】ブロッケンJr.&ウルフマン(フォール)
※:パートナー:バッファローマン(2000万パワーズ)
宇宙超人タッグトーナメント1回戦 / 富士山麓トーナメント・マウンテン第二リング - ○【乱入コンビ】ケンダマン&スクリュー・キッド(ロングホーン・トレイン)
※パートナー:バッファローマン(2000万パワーズ)
宇宙超人タッグトーナメント1回戦 / 富士山麓トーナメント・マウンテン第二リング - ✕【ヘル・ミッショネルズ】ネプチューンマン&ビッグ・ザ・武道(クロス・ボンバー)
※パートナー:バッファローマン(2000万パワーズ)
宇宙超人タッグトーナメント準決勝 / 富士山麓トーナメント・マウンテン第六リング / 金網・有刺鉄線デスマッチ
『キン肉マンII世』での戦績
- ○サムゥ(逆羽根折り固め)
ヘラクレス・ファクトリー卒業テストマッチ / ヘラクレスの掌 - -【ザ・マシンガンズ】キン肉マン&テリーマン(ノーコンテスト)
※パートナー:バッファローマン(2000万パワーズ)
エキシビジョン・マッチ / 国立競技場 - ✕【マッスル・ブラザーズ・ヌーボー】キン肉万太郎&カオス・アヴェニール(マッスル・エボルシオン)
※パートナー:バッファローマン(2000万パワーズ、当初はモンゴルマンとして出場)
究極の超人タッグ2回戦 / 田園コロシアム / バーニングコート・ケージ・デスマッチ
必殺技
シングル技
- キャメルクラッチ
- ラーメンマンを象徴する必殺技。実在する技だが、ラーメンマンの繰り出すキャメルクラッチは相手を真っ二つに引き裂くほどの威力を持つ。第20回超人オリンピック編にてブロッケンマンの体を真っ二つに引き裂き「へへへへへ・・・・・・」と笑った後に「ぐわああはははは!」と血まみれになって大笑いしたシーンは有名。アニメでは表現が規制され、ブロッケンマンの体をラーメンの麺にして食した。(こちらも相当危ない表現だと思うが…)
モンゴルマンの状態では正体がばれる事を恐れてあえて使用しなかった。その後、王位争奪編にて久々に繰り出し、モーターマンを真っ二つに引き裂いた。
後に、「美来斗利偉・解腹折り」「中国四千年ラーメンマン体術最高峰」と呼ばれている。
『闘将』では「機矢滅留・苦落血(きゃめる・くらっち)」という名が付けられた。 - 九龍城落地
- 王位争奪編で披露した最終必殺技。相手を担ぎ上げ、空中で上下を入れ替えて落下しマットに激突させる。バイクマン、プリズマンに対して使用し、KO。王位争奪戦以降はフィニッシュホールドとして定着している。あのネメシスですら技を受けた瞬間に死を覚悟してしまうほどだった。
完璧超人始祖編のマーベラス戦では、失神KOを狙った変形型を披露。 - 暴獣口蓋捻り
- 相手の口内につま先を入れ、抉る残虐技。ブロッケンマン戦以降は長らく使用していなかったが、マーベラス戦でブロッケンJr.を激励するために久々に披露した。
- 空手殺法 “死の舞い”
- 両手で掌打や手刀を連続で叩き込むコンビネーション。特別読切「キン肉マンの結婚式!!」では「功夫(クンフー)殺法“死の舞い”」と呼ばれた。
- ロメロ・スペジャル
- 別名「吊り天井固め」。うつ伏せになった相手の両足に自分の両足を絡め、両手で相手の両手をつかんで後方に倒れ込み、相手の体を吊り上げる。この技でブロッケンJr.に勝利している。ラーメンマンは、この技を「本当の殺人技」と称している。
- 飛翔龍尾脚
- 相手を飛び越えた後、後頭部に両足蹴りを喰らわせる。
- 心突錐揉脚
- ドリルのように錐揉み回転して繰り出すドロップキック。この技によってプリズマンのレインボーシャワーを破壊している。
- 一伐・乱舞髪
- 弁髪の先を鋭く尖らせ相手に突き刺す技。
- 双龍逆旋回
- 技に捕らわれた状態で逆回転を加えて、相手を吹き飛ばす返し技。マーベラスの双龍同体飛燕を破る際に使用し、フィニッシュの九龍城落地に繋げている。
モンゴルマン時のシングル技
- レッグラリアート
- モンゴルマン時代のフィニッシュホールドとして使用していた蹴り技。ロープにふって跳ね返ってきた相手の顎めがけ、ジャンプしながら放つ強烈な回し蹴り。悪魔超人ミスターカーメンとスプリングマンを一撃で粉砕する威力を持つ。
なお、ラーメンマンとして使用する場合は、「フライング・レッグラリアート」という名称になる。 - ヘアーネット
- 弁髪を網状に広げてネットを作り、吹っ飛ばされた味方を助けるときに使用したり、相手の攻撃を妨害するときに使用する。
- 闘流極意ネコジャラシ
- モンゴルマン時に使用。髪の毛を相手に絡ませ動きを封じる技。ラーメンマンとして戦っていたネメシス戦では、突如モンゴルマンに変身し、この技を使って<完肉>バトルシップシンクから脱出している。
- 地獄のシャワー
- 体から流れる汗を蒸発させ、塩水の雨を降らせる不思議な技。スプリングマンのボディを錆びつかせている。
- 顔面割り
- 相手の顔面に向けて放つドロップキック。
タッグ技
- ロングホーン・トレイン
- バッファローマンとのタッグ「2000万パワーズ」のツープラトン技。
モンゴルマンがバッファローマンを背負って突進する。ケンダマン、スクリューキッドの地獄のネジ回しを打ち破り勝利した。
『究極の超人タッグ編』では、受けた相手がきらめく血飛沫を上げ倒れることから「きらめきの流血列車」の異名が付き、マッスル・ドッキングやクロス・ボンバーと並ぶ至高のツープラトン技と称される。 - 友情のクロスライン
- キン肉マンとのタッグ技。
キン肉マンがモンゴルマンの腕を取り、共にラリアートを放つ。 - パワーアップ・ハリケーン・ミキサー
- 2000万パワーズのタッグ技。
バッファローマンの背中にキックし、パワーを加えることにより、強化されたハリケーン・ミキサーを繰り出させる。 - 20ミリオンアバランチクラッシュ
- 2000万パワーズのタッグ技。
コーナーポスト上で相手が垂直になるようにうつ伏せの状態で担ぎ上げ、バッファローマンがその上から逆さ状態で相手の体を捕らえ、そのまま側転しながら2人掛かりで地面にたたきつける。 - 猛闘クラッシュ
- 2000万パワーズのタッグ技。
バッファローマンが相手を上空に放り投げ、逆さまになった相手の両腕を掴んだ状態で、上からはモンゴルマンの背面ドロップによる股裂き、下からはバッファローマンのロングホーンを両肩に食い込ませる二段攻撃。
闘将!!拉麺男におけるおもな必殺技
- 猛虎百歩拳
- 『闘将!!拉麺男』における代表的な必殺技。超人一〇二芸の中でも最上級である頂上拳の一つであり、手刀から念力で形成した虎を放つ。
- 双星猛虎拳
- 猛虎百歩拳による虎を同時に2匹放つというもの。 念力を消費するために2匹までしか同時に出すことはできない。
- 百歩神拳
- 精神を統一し、無我の境地に己を置き、対象物への強い一念が生じた瞬間に 全精神力を叩きつける神技にも等しい奥義である。 百歩ほどの距離をおいた位置からも敵を倒すことが可能
- 命奪崩壊拳
- 超人一〇二芸のその72。敵の肉体を貫通する手刀突き。急所から相手のエネルギーを吸い取ることで死に至らしめることも可能。代表的な決め技の一つ。
- 頭骨錐揉脚
- 超人一〇二芸のその1。頭部に錐揉みキックを直撃させる技。倒れている相手に使う。
- 百戦百勝脚
- 超人一〇二芸のその8。下から上へ放つ飛び蹴り。百戦百勝というのは100回、技をしかければそのすべてが成功するという命中率が高いとこからきている。
後に『キン肉マン』のラーメンマンも使用。 - 烈火太陽脚
- 超人一〇二芸のその82。百戦百勝脚とは反対に上から下へ放つ飛び蹴り。
後に『キン肉マン』のラーメンマンも使用。 - 回転龍尾脚
- 超人一〇二芸の1つ。空中で体を丸め回転してから、繰り出す両足によるキック。
後に『キン肉マン』のラーメンマンも使用。
余談
- モンゴルマンが生まれた理由は、七人の悪魔超人編当時『キン肉マン』と『闘将!!拉麺男』が同時期に連載されていたため。「同じ超人が二つの作品に同時に存在するのは避けたい」というゆでたまごの判断により、長らくモンゴルマンとして戦う事となった。
- キャラクターソング「カンフーファイター」にて、小さい頃皆に味噌っかすにされ「ミソラーメン」と呼ばれていたと語っている。もともとはキン肉マンの冗談で語っていたが本人が語ったので事実であることが称された。
このせいかアニメ以降、味噌ラーメンが嫌いという設定がつき、「男は黙って残酷ラーメン」の宣伝をしていたり『Ⅱ世』で「大好物」と自負している事からカップラーメンが好物であると思われる。 - ゆでたまご嶋田氏が最も気に入っている超人である。理由は「子供でも描きやすいデザインだから」と語っており、他のゆでたまご作品でもデザインがそのまま流用されている。
- りぼんで連載していた「あゆかわ華」の作品「もっとちょーだい!」では主人公のヒロインが相手の頭にラーメン落としてしまい、それ以降彼の名前を「ラーメンマン」と呼んでいた(ちゃっかり辮髪の長い髪を生やしている)。
- 金網デスマッチでウォーズマンと戦ってレスラー生命にかかわる重傷を負ったことで知られるが、その影響もあって実は作中多くの金網のリングで戦っており、ウォーズマン戦以外にもヘル・ミッショネルズ戦、バイクマン戦、マッスル・ブラザーズ・ヌーボー戦と合計4試合出場。成績は1勝3敗とやはり相性が悪い。
タッグパートナー
キャラクターソング
- カンフーファイター - ラーメンマンのテーマ
- 歌:こおろぎ'73 / セリフ:蟹江栄司 / 作詩:吉田健美 / 作曲:風戸慎介 / 編曲:田中公平
- アジアの狼 - モンゴルマンのテーマ
- 歌:さいとうようじ / セリフ:蟹江栄司 / 作詩:森雪之丞 / 作曲:小林克己 / 編曲:松井忠直
関連動画
関連項目
声優
- 蟹江栄司(キン肉マン・初代)
- 佐藤正治(キン肉マン・2代目)
- 銀河万丈(キン肉マン・3代目)
- 幹本雄之(王位争奪編)
- 小野健一(キン肉マンⅡ世)
- 関智一(完璧超人始祖編)
- 森功至(闘将!!拉麺男(美来斗利偉拉麺男(ラーメンマン))
キン肉マン本編では度々声優が変わっているが、スピンオフ作品での主人公の方は一貫している。
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