リウ・ソーマ単語

リウソーマ
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リウ・ソーマとは、サンライズビクターエンタテインメント製作によるアニメアルジェントソーマ」の登場人物である。
CV保志総一朗

概要

本作の主人公
もとは金属工学を専攻する大学生「タクト・カネシロ」だったが、巨人エイリアンの死骸を繋ぎ合わせて再生させる実験中の事故で、人のマキ・アガタを失ったことにより、人造エイリアンたる実験合体フランク」をしく憎悪することになる。
その復讐のため、謎の男Mr.X」の手引きにより顔も名も経歴も変え、アラスカ方面軍から転属命を受けた軍人「リウ・ソーマ」として対エイリアン部隊「フューネラル」に入隊し、機動兵器ザルク」のパイロットとなる。
周囲との轢も意に介さず「自分」を偽り続け、フューネラルの内部情報Mr.Xに売り渡す一方、対エイリアン兵器Ex-1(エクストラワン)」の呼称でフューネラルに配備されたフランク殺する機会を虎視々と伺う……。

人物像

事故に遭ってから数ヶほどの期間で軍人としてのスキルを身につけてフューネラルに潜入したり、対エイリアン戦でも臨機応変に作戦を立案・実行して仲間勝利に導いたりと、実務は高い。
特に、ザルクの操縦技に関しては着任々シミュレーター演習で最高記録を更新するほどの実を示している。
(もっとも、金属工学を専攻する前は、宇宙飛行士を志望していたので、基礎的な素地は一応あったのだが)

事故後の整形治療を拒んで顔を変えているため、極めて怪異貌(左顔面にいくつも刻まれた傷跡、左側だけく逆立てられた、左右で色も形も不いの)を備えている。
その容姿に加え、とも打ち解けない攻撃的で協調性のない態度、たびたび見せる不審な行動から、序盤~中盤は自他の双方からに「エイリアン」「悪い妖精」「醜い怪物」などといった評価が下されている。

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以上の概要だけ見れば冷復讐の印を受ける(し、本人もそのように振舞っている)が、実際はかなりの豆腐メンタルの持ちであり、人間味を捨て切れない素直で繊細な性格(悪く言えばヘタレ)である。

その例を挙げると、

  • なにかにつけ在りし日のマキとの美しい思い出に浸り、現状と較して自嘲したり不満を漏らしたりする
  • や洗面台やパソコンなど、自室の調度品に頻繁に癇癪をぶつける
  • 自分の専門分野に接すると「リウ・ソーマ」のキャラ付けを忘れて大奮で饒舌にオタク学者気質
  • 復讐を果たすチャンスなのにフランクをいたぶることに熱中して機を逃す
  • 契約視した独断専行をMr.Xに咎められてちょっと脅されただけで落ち込んでシーツに包まってウジウジする
  • その後、やる気くして戦闘任務も投げやり
  • 「タクト・カネシロ」を知る人物と対面したときに露に動揺する

など、枚挙にいとまがない。
彼のヘタレっぷりが最大限に発揮されるのは、本作のヒロインとの交流時である(これについては後述)。

……と、ネガティブな面ばかりが立つ、およそロボットアニメヒーローらしからぬ人物だが、当作品においては彼(と、復讐の対であるフランク)こそが紛れもヒーローであることについては異論を挟む余地がい。

なぜなら、「アルジェントソーマ」は憎しみと、怪物人間と、善意悪意と、死と再生とが複雑に絡み合うアンビバレンスな物語であり、怪物になり果てながらも人としての喜びと悲しみを積み上げるメロドラマだからである。

最初から欠な、あるいは、欠点を補うほどの美点を備えた人物では、この作品の主人公は務まらないのではないか、というのが、編集者の私見である。

ハリエット・バーソロミューとマキ・アガタ

本作品のヒロインである「ハリエット・バーソロミューCV:桑島法子 以下、ハティ)」について簡潔に概要を述べると、
物言わぬ怪物であるフランクを「妖精くん」と呼び親しみ、意思疎通を行える不思議なの持ちであり、エイリアン災害の後遺症により精年齢が幼女のままの13歳の少女である。
このをつけたフューネラルが、フランク兵器としてコントロールするためにハティを保護しており、対エイリアン戦においては「Ex-1への戦闘示(妖精くんへの『お願い』)」というかたちで戦闘に協している。
そして、どこかマキに似た貌を備えており、彼女との出会いがリウ・ソーマの復讐劇を複雑怪奇な憎劇へと仕立て上げている。

前項で記述したとおり、リウ・ソーマのヘタレっぷりはこのハティとの交流時においてもっとも顕在化する。
ティの言動とマキ思い出を重ねあわせて自分勝手な苛立ちをぶつけるのは序の口であり、

  • 一方的な感情の押し付けにハティが閉口すると「黙ってちゃ分からないだろ!」と叫ぶのが決め台詞
  • ↑の台詞も、口下手なマキへ向かってよく放っていた言葉であり、二重の押し付けをしている
  • フランクを戦いに赴かせるためにあの手この手でハティ戦場に連れ出しておいて悪びれもせずに開き直る
  • 過去に囚われてる自分を棚にあげて「過去に浸るな、現実を見ろ」と説教
  • ティに非難されると、そのショックでほぼ例外なく理性が決壊して、マジ切れするか虚ろに笑うか現実逃避の三択

などという、13歳(中身は幼女)の女の子に対する振る舞いとしてはなんとも情けない姿を幾度も披露している。

そうしたんだ関係は、リウ・ソーマがハティのなかにマキの面を色濃く見出してることに起因しており、ハティマキとの区別が根っこの部分で曖昧なまま、二人は交流を重ねて次第に親密になっていく。

そのアンバランスさが噴出するのは物語が佳に迫った段階である。
不本意ながらも共闘を重ねるうちに「マキを殺したフランク」への憎悪が薄れつつあった頃、他方でハティへの情(マキへの追憶)が深まるあまり、今度は「ハティな関心の対であるフランク」に嫉妬心を抱くようになる。

その結果、「エイリアン×幼女×ロリコン×故人」というの四関係による修羅場を二度も演じることになるのだが、詳細はぜひ皆さんので確認してもらうのがいいだろう。
子供相手に真剣ってその見返りをめるヘタレ全開の保志氏の怪演、類まれなる芯の強さで相手を現実に引き戻す桑島氏の名演がる、本作屈名シーンである。

作中に散りばめられた多くのもう一人の主人公であるフランクに集約しており、その構造下ではリウ・ソーマは基本的に帳の外である。
彼に与えられた役割が「憎しみつなぎあわせたフランケンシュタイン怪物」であるという観点に立つなら、リウ・ソーマの物語は「人を亡くして自暴自棄になってるダメ男が、健気て純幼女に慰められ励まされ、ときには叱られて徐々に心を開き、過去に決着をつけ更生する」ラブロマンスだとも見れなくもない。

そのロマンスが、フランクという存在に秘められたロマンと交錯する間が、「アルジェントソーマ」という作品の頂である。

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リウ・ソーマ

6 ななしのよっしん
2013/01/03(木) 05:55:16 ID: PRBRA+8VPT
最後の最後、リウとハティはどうなったの?結ばれちゃったの?
7  
2013/03/10(日) 17:59:35 ID: 1jmUboQVMM
解説されているとおり、終盤でハティフランク嫉妬モード全開で
八つ当たりしているところ最高でした。

名作SFなんだけど、どうにも地味で知名度が低いのが残念だ。
Blu-ray出たら今からでも買うわ。
8 ななしのよっしん
2013/03/27(水) 18:25:40 ID: ByD4ETRLCO
ニコニコで全話一挙放送とかして少しでも知る人が増えれば…。
9 ななしのよっしん
2014/07/16(水) 20:26:55 ID: vAJ8BrLM30
終盤のハティに対して自分の想いの丈を吐き出すシーンは色々と凄かった。
あかんw」と、自分よりもかに幼い少女に何言ってんだこの野郎と思うんだけど、リウの事を否定しきれないというか。
10 ななしのよっしん
2017/01/11(水) 05:15:09 ID: x05qG3bKAo
記事だとリウをヘタレ連呼してるけど、逆だと思うなあ。
自分が傷付く事を考慮してないから相手に構わず全然自分を曲げないし、相手に合わせるとか外聞を憚るみたいな他に体を置くって思考がいじゃん。
幼稚ではあるかもしれないけど、自分の意思を他からどう見られるかや相手がで何なのかも考慮せずにそのまま曝け出すのはヘタレには到底出来ない事でしょ。すごく臭い(やもすれば幼い)し余裕もないとは思うけどね。
11 ななしのよっしん
2017/01/17(火) 18:18:08 ID: N4HG2qtmgW
結局のところこの主人公がする説教というのはほとんど自分にりかけているものなんだと思っていた
アンビバレンツ
演出も左か右かできちんと人間の二面性を描き分けていて見事だ
なにより美しいのがいい
内面のアンバランスな美しさが外面にも漏れ出ているようで。

ところでタクトカネシロという名前だけど、
白銀白金か。何れにせよ銀色が隠れているわけだけど、タクトやリウに意味はいのかな。
12 ななしのよっしん
2017/02/14(火) 23:28:19 ID: xsy2JluErH
タクトは日系ドイツ人でりはTAKT
taktstock(揮棒)やtaktsignalクロック信号)を連想するところだが
であるラテン語tactusは触覚すなわち第五感を意味する
第六感に欠く###最低な男のセリフ###

復讐を許されない復讐者リウ(RYU)は画竜点睛を欠く不全な存在
だが「完成度0.1%100%にする複雑怪奇なパズルの最後のピース」であり
最後には自身も「元の睛を取り戻」しRYUとして宙へ昇る
13 ななしのよっしん
2017/10/22(日) 03:39:42 ID: mxCEqVL2QX
復讐に成り切れない人間臭さがあって、好印主人公
14 ななしのよっしん
2018/06/25(月) 02:57:41 ID: clG2ulCH0T
自分もこの記事とは全く違う解釈だな、リウをヘタレだとは思わん
他の大人がハティ子ども扱いしている中、リウだけはハティに正面から本当のこと、本気の言葉を言うんだよ
まあ、どうしてそんなことをするかっていうと、幼稚で独りよがりな、ダメな男だからなんだけど

でも、だからこそ、ハティも彼を真剣に受け止めた
その結果、ハティはリウを信頼するし、リウの弱い部分も見抜いた
最後のハティ説教もだからこそできるものなんだよ

リウはハティみたいな幼い子だろうが何だろうが、いつだって本気だったんだ
それは彼の性格の悪さ、余裕のさからくるものだから、確かにアレなんだけど
少なくとも、自分の心に正直に本気で行動し続ける人間ヘタレとは言わないと思う

ここでも彼を否定せず、惹かれている書き込みが多いのはそういう所が好感を持てるからじゃないかな
15 ななしのよっしん
2020/06/17(水) 00:53:19 ID: 7cuIZQirMU
元から独りよがりの傾向が強くて、名前を変えた後は斜に構えてるんだけど嫌味がないのはやっぱり根は摯だからなのかな

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