リギン(rigging)とは、航海技術において帆船の帆柱・帆桁・帆などを支えるのに用いる装置である。索具・索具装置とも
概要
他分野ではリギングと呼ばれる事もある。riggingはrig(装備する・艤装する)の現在分詞で、船舶用語としては「索具、艤装」という意味を持つ。リギンはロープ・ワイヤーまたはチェーンと金具一式からなり、両端をマスト各部に連結することで支える役目を果たす。
連結部によく用いられる金具がターンバックル(turnbuckle)で、これは両端にネジ穴を空けた金枠に両側から先がフックまたはアイ(目)になったネジ棒を通せるようになっており、金枠を回転させることでそこに縛り付けた索に掛かるテンション(索に掛かる張力)を調節出来る。別種のリギンスクリュー(rigging screw)はU字型の金具2つをネジ棒で繋いだ構造をしており、両端にボルトを通しジョー(jaw)を形成している。これもネジを回す事でテンションを調節可能。
帆船で主要なリギンにスタンディング・リギン(standing rigging; 静索)とランニング・リギン(running rigging; 動索)がある。
スタンディング・リギンはマストなどのスパーを支持するために固定されている。
ランニング・リギンはセールを操作するためのリギンで、スタンディング・リギンと比べると固定度は低い。
■近代的なヨットのランニング・リギンは主に以下のものから構成されている。
ハリヤードHalyards…帆や旗を所定の位置に掲げるための縄索で、メインハリヤード(main halyards)とジブハリヤード(jib halyards)がある。
ダウンホールDownhauls…帆や帆桁を引き降ろすための索。ホール(haul)は手繰りの意。
アウトホールOuthauls…帆を展開する際にその頂点を帆桁にそって引き出す索。
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関連項目
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