リコとは、アニメポケットモンスターに登場するキャラクターである。声優は鈴木みのり。
概要
2023年の無印ポケットモンスターから登場する主人公。声優を務める鈴木みのりは、アニメ「ポケットモンスター」が始まった1997年に生まれ、2021年にはグレイシアのトレーナーを連れたレジーナを演じている。
パルデア地方出身の女の子で、家族には父、母、祖母がいる。青みがかった黒髪を肩にかかるぐらいまで伸ばしており、緑色のヘアピンを付けている。彼女のキャラクターデザインが公開された当初は、ヘアピンのデザインが1997年版無印でサトシが被っていた帽子のマークとよく似ていたことから、サトシの娘なのではないかという噂も立っていたが、第9話では実際に彼女の両親が登場し、名前も父がアレックス、母がルッカと判明したことから、この説は完全に否定された。
今までの主人公であるサトシとは対照的に内気で人見知りな性格で、当初は彼女のセリフの半分近くがモノローグとなっていたが、物語が進むにつれて、自分から積極的に行動するようにもなってきており、寮のルームメイトであるアンや、一緒に冒険することになったロイやドットなど、打ち解けた同年代の相手に対しては明るさも見せている。動画配信者ぐるみんのファンで、「ニャオハ大好きっ子」というニックネームを使用。配信で自分のコメントが読まれた際は顔を真っ赤にして狂喜する。しかしその正体を知って驚愕して以降は、本人を前にしても緊張する時がある。
カントー地方にある全寮制の学校で両親の母校でもあるセキエイ学園に入学し、初めてのポケモンとしてニャオハをもらうが、祖母からもらった不思議なペンダントがきっかけで、謎の組織エクスプローラーズから狙われることになってしまう。だが、母の依頼を受けたライジングボルテッカーズに保護され、リコもまた自分を見つけるため、彼らと一緒に冒険の旅に出ることになる。
バトルに対する姿勢
初期はバトルに積極的ではなく、公式試合では相手に遠慮して手を抜いてしまう傾向があり、作中でも指摘されている。
しかし、その場での閃きや技の応用力は非常に高く、守るために戦う時に真価を発揮し、公式試合以外の勝率は非常に高い。
そんな中、彼女はテラスタル研修やエリアゼロ立ち入り許可のためにパルデアの強者と戦っていく中で、強い人が全力でぶつかってきてくれることに喜びを感じるようになったりする。
(最早、戦闘狂。しかし、元々あのネモのいる地方の出身で、カエデやチリも戦闘狂のため、必然ではあるのかもしれない。)
そして、内にある勝利への渇望にも気づき、徐々にバトルスタイルを確立させていく。
勿論、戦うことだけが問題解決の手段ではない部分もシリーズ的に強調している部分もあり、かなり早い段階で「戦うだけでなく、ポケモンの気持ちを知って思いやれるポケモントレーナー」と目指すという目標も確立していて、メガボルテージの時点でも手持ち共々戦うこと以外の解決手段を行使している場面も存在している。
バトルスタイル
意外にも合理性を重視した戦い方であり、相手のポケモンの身体の構造等も含め、弱点を容赦なく突く。
スピードを利用した攪乱や「このは」系統の技を利用して相手の視界を潰したり、ニャローテ・マスカーニャの身体から生えた蔦・糸を利用して相手を拘束するなどの搦め手を中心とした戦い方をする。
ゲームでは必中技であった「トリックフラワー」だが、アニメでのリコの戦術ではあの手この手を使って絶対ブチ当てると言わんばかりの使い方に解釈されている。また、この技の煙幕を利用して相手の視界を潰したりする。
また、Legendsシリーズのような技の出力量の変更や地形利用も積極的に行う。
これらが要因でレギュラーメンバーの中ではバトルセンスの潜在能力が突出しているためか、そもそもニャオハ系列には不利相性が多いためか、タイプ相性的には不利な相手と戦うことが多く、公式試合の勝率の低さにも少なからず影響しているだろう。
また、実践の中で分析する傾向も強く、バトルごとのパフォーマンス差も大きい。
チーム戦においては、味方をも欺く作戦として、味方への攻撃を伴うふいうちを行い、チーム全体を勝利へ導くこともあった。
普段の大人しめな性格に対して、勝ち筋の取れるバトルでは非常に狡猾に立ち回る部分が表出され、ギャップを生み出している。これもサトシと対照的と言えるかもしれない。
「優しい人ほど相手が嫌がることをよく知っている」という人の性質を現してるとも言えるかもしれない。
手持ちポケモン
- ニャオハ→ニャローテ→マスカーニャ
リコの最初のポケモン。マイペースな性格。声優はサトシ編においてムサシを演じていた林原めぐみが務めている。第45話でニャローテ、第88話でマスカーニャに進化した。 - ミブリム→テブリム
第21話で知り合う。心を閉ざしていたが、同じような境遇の自分のことを話したことでその心を解きほぐすことに成功。2匹目のポケモンとして加わった。リコにとって初めてゲットしたポケモンである。第53話でコノヨザルの乱闘を止めるためにテブリムに進化した。
第94話でテラスタイプがエスパーであることが判明し、暴走したポケモンの傷ついた心を救うために「いやしのねがい」を初めて使用、習得した。 - テラパゴス
リコの母からもらった不思議なペンダントの正体。かつてはルシアスの相棒だったが、楽園ラクアに残ったために別れ、ペンダントとなっていた。六英雄のオリーヴァと出会ったことでペンダントから本来の姿に戻り、六英雄と会う度に本来の姿を取り戻していく。その後、正式にリコの相棒となったが、その際にパゴゴというニックネームをあたえられている。
ポジション的に、SV主人公(アオハル)のストーリー中のコライドン/ミライドンの状態に近く、あまりメインで戦わない。
余談
リコ(Liko)の名前由来の推定
英語名に使われている「Liko」は、ハワイ語で「葉芽、若葉、輝いている」等の意味を持ち、葉に因んだ意味を持つことはニャオハと結びついているかもしれない。
また、シリーズ的に宝石・鉱石由来のキャラクターが多いが、リコも石関係の名前らしきものがあり、それはリコストーン(Rico Stone)という物質で、石英(セキエイ)ガラスの加工品の名前である。
血縁者の名前からの関連性
母親であるルッカ(Lucca)、先祖であるルシアス(Lucius)は「光」と関係した意味を持ち、リコ(Liko)の「輝いている」という意味を連想させるものがある。
それ以外にも、「月夜」をテーマにしたキャラクター名もあり、「夜」を意味するレイラ(Leila)や月の女神の名前であるダイアナ(Diana)がそれに当たり、第2OPテーマ「ハロ」の映像ではリコの映る場面では「月夜」、「夜明け」が演出されている。
あくタイプ?
マスカーニャがくさ/あくの複合ではあるが、手持ちのポケモンのうちのギミック要素であるテラパゴスを除いたメインの2匹は現状、両方とも「あく」タイプの技の使用経験を持ち、上記のバトルスタイルとも合わさって半分ネタ的に「あく」タイプのキャラクターと言われていたりいなかったりする。
関連動画
関連静画
関連項目
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