リスタルテ単語

ゲアブランデ編の終盤(Web版 第四十八章)において、上位女神のイシスターおよびアリアドアから真相が明かされる。

剣神セルセウスなどと同じように、実はリスタ自身も人間から転生した女神であった。かつての姿は、女神アリアドアが救済に失敗した世界イクスフォリア（難度B）の住人で、ターマイン王国の王女ティアナ姫がその前世である（ティアナは肩まである鳶色の髪と現在のリスタとは全く異なる容姿だが聖哉の行動にツッコむところなどは変わらない）。

イクスフォリアの勇者として召喚された竜宮院聖哉の魔王討伐の旅に回復役として途中から参加しており、このときの担当だった女神アリアドア、魔法使いのコルト、そして回復魔法の使い手であったティアナの4人でパーティ編成されていた。聖哉とは旅の間に恋仲となっており、聖哉との間にできた子供もお腹に宿っていた。

しかし当時はまだ『ありえないほど向こう見ず』な性格だった聖哉は毎回準備が整わない中で敵と戦い続けており、終盤でさえも魔王に関する情報をまともに入手しないまま魔王のいる地に向かってしまう。魔王は倒したもののその段階で全員が全ての力を使い果たし、その状況で命を2つ持っていることを隠していた魔王が突如復活して襲ってきたことでパーティが全滅した。

復活した魔王の不意討ちによりコルトとアリアが死亡。残されたティアナと聖哉も力が底をついていたため満足に動ける状況ではなく、ティアナが妊娠していることに気づいた魔王により、お腹の子供を引きずり出されて食われ、その後でティアナ自身も殺されるという末路となった（この光景を魔王に見せつけられた聖哉もその後で殺され、元の世界に戻された）。

後に、この事を悲しんだアリアの強い願いと生前のティアナの善行によって、ティアナの魂は"治癒の女神 リスタルテ"として転生したのである（なおリスタは映像とともにこの真相を聞かされたことで魂に残された記憶が蘇ったのか気づかずに涙が出ていた）。