リセマラとは、リセットマラソンの略語である。
歴史と由来
リセマラという言葉は、2012年頃に2ちゃんねるで「リセットマラソン」という言葉を略して産まれた言葉である。その後Game8
のモンスト攻略記事などでもリセマラという言葉が使われる様になり、世間的にも使われる言葉として定着した。
リセットマラソンとは、スマホゲーム(ブラウザゲーム除く)に於いてインストールとアンインストールを繰り返す行為のことである。殆どのスマホゲームは基本無料+アイテム課金制であり、ガチャを回すには課金するか時間をかけるかの二択となる。そんな中、新たにゲームを始めた初心者にはご祝儀代わりに何回かレアガチャを回せるようになっている事が多い。そこで高レアリティの強キャラを当てるまでアプリのアンインストール・インストールを繰り返すことで、目当てのものを所持した状態でゲームをはじめることができる。
インストールとアンインストールをマラソンの如く長時間続けることからリセットマラソン、略してリセマラと呼ばれるようになった。
また、一般ゲームにおいても用いられることがある。特にRTAなどで速さを競う場合は、序盤の敵が特定の強アイテムを落とすまでリセマラをすることは珍しくない。
転じて、「目的のために人員を確保し、役に立たないと判断したら処分。満足のいく結果になるまで人員確保と処分を繰り返す」という行為がリセマラに例えられることもある。ポケモンの個体値厳選などプレイヤーが行う行為の他、ラノベ界隈では「異世界召喚」の設定と組み合わせて題材にしている作品が多くある。
リセマラ不可能な主要ゲーム
リセマラ可能なゲームが殆どのため挙げるとキリが無い。不可能なゲームのほうが少数派なのでそちらを挙げる。
※アルファベット順→あいうえお順
- オルタンシアサーガ(セガネットワークス)
※チュートリアル途中のレアガチャでキャラクターが出た時点迄であればリセマラ可能。チュートリアルを終了させてしまうと、アカウント紐付けが行われリセマラ不可能となってしまう。
その代わり、SR以上のキャラクターが保証されており、SSRキャラも他ゲームと比べると大幅に高確率な模様。 - 仮面ライダーライダバウト(バンダイナムコエンターテインメント) 2016/09/29サービス終了。
※iOS版は「すべてのコンテンツと設定を消去」し再アクティベーションすると可能な模様。Android版は電話番号を読み取っているため不可能。そのためSIM無しスマホやモバイルネットワーク非対応のタブレット端末ではプレイすら不可能。 - しんぐんデストロ~イ(バンダイナムコエンターテインメント)
- ニード・フォー・スピード ノーリミッツ(エレクトロニック・アーツ)
※Android版では、自信のGoogleアカウントとセーブデータが紐付けされるためリセマラが行えない。むしろ、最初のチュートリアルでは誰しも必ずBRZを貰ってからのスタートなのでリセマラの意味がない設計となっている。
アカウント紐付けのメリットとして、複数の端末でもアカウントが同じであればセーブデータの共有が行えるほか、セーブデータは適宜自動的にクラウドにアップロードされるのでうっかりアプリを削除してしまっても損害ゼロで復活可能。
iOS版は未検証。
リセマラ可能だが非常に時間がかかって面倒な主要ゲーム
- チェインクロニクル(セガネットワークスカンパニー)
※iOS版は「すべてのコンテンツと設定を消去」し再アクティベーションすると可能な模様。Android版はアンインストールするだけでプレイデータが完全消去されるのでリセマラはしやすい。 - ブレイブフロンティア(エイリム)
※iOS版は「すべてのコンテンツと設定を消去」し再アクティベーションすると可能な模様。Android版はアンインストールするだけでプレイデータが完全消去されるのでリセマラはしやすい。 - ラブライブスクールアイドルフェスティバル(ブシモ)
※端末を2台以上用意し、データ引き継ぎコードのトス役を作っておく必要あり。なおガチャチケットはチュートリアル終了後24時間経過しないと貰えない。 - ドラガリアロスト(任天堂&サイゲームス)
容量が非常に重いためダウンロードに時間が掛かるのと、チュートリアルがスキップ込みでも長いという二重苦。データ通信量も半端ないため、やるならwi-fi環境必須。 - DMM GAMESのほぼ全てのゲーム
全ゲームのプレイヤー情報がDMMアカウントに紐付けされているため、リセマラするならDMM自体を退会しなければならない。入退会の手続き自体が面倒なのに加え、他のゲームや購入した電子商品などの権利も全て手放すことになる。
逆に、リセマラ不要な点を謳い文句にしているゲーム
いずれも新規プレイヤー限定。再インストールをせず、チュートリアル終了後にあるレアガチャで結果が気に入らなければ何回でもやり直し、納得した時点でお目当てのキャラを貰うことが可能。
リセマラをすべきか否か
高性能のキャラを獲得してスタートすれば、序盤の攻略が楽になるメリットがある。天華百剣のようにSSRキャラが非常に入手しづらいゲームの場合、最初に高性能キャラを手に入れておかないと後々詰む危険性もある。また性能に限らずとも、最初に自分の好きなキャラを獲得しておけばモチベーション維持にも一役買う。性能やキャラ愛を追求する人はリセマラは有用な手と言えるだろう。
ただソーシャルゲームはその性質上、基本的にインフレしていく傾向がある。そのため(特に対人要素の強いゲームでは)何時間も何日もかけてリセマラして手に入れた最強キャラクターが、少し後には使い物にならない状態になってしまうこともある。あくまでゲーム次第ではあるが、ソシャゲはインフレするものだということを念頭に置いて、時間と相談しつつ無理のない程度に行うことを推奨する。
一方でリセマラで発生した、捨てられたデータ(望んだ結果にならなかったアカウント)はサーバーの中で永遠に彷徨う事になる。運営によっては一定期間ログインが無いデータはサーバーから削除しているが、そういった無駄データの蓄積はサーバーの負担になるという指摘もある。今日もどこかで大量の勇者や主人公が誕生しては、陽の当たらない闇へと葬られていく。
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