リチャード・ジョーンズ(Richard Jones、1790〜1855)とは、イギリスの経済学者である。
概要
リカードを批判した最初の制度主義者であり、イギリスおよびドイツ歴史学派が登場する以前に、歴史主義的な考え方を持った経済学者であった。またベンサム流功利主義の演繹アプローチに対抗してベーコンの帰納的経験法を復活させようと試みたことでも有名である。
彼の唯一にして有名な論文「地代論」でジョーンズは自分が経済学全体を歴史的かつ進化論的方針で再構築し、財産所有関係や社会制度といった携帯の変化との関連で国民の経済体制の構造を研究する「諸国民の経済」と彼が呼んだものを作り出していることが理解できる。
ジョーンズは英国に普及していると血保有制度に関する地代論を基礎とし、かつ非常に制限の多いリカードの方法を否定した。ジョーンズはまず世界の様々の地域の、また歴史の様々な時期の地代の詳細な分類から始めた。それらは誰がその土地を所有しているか、だれがその土地を使用しているか、また、生産物が所有者と使用者の間でどのように分けられるかによってその分類は行われた。
J・S・ミルは、著書「経済学原理」のなかで、そしてマルクスまた著作の中でなんどもジョーンズを引用している。
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