リハーサルとは、予行演習のことである。
いくつもの名称の違いがあり、細かく内容も違う。
舞台稽古
本番と同じステージ、もしくは同じ広さのステージで行うリハーサル。
進行手順などはバラバラでも構わない。
場当たり(主に演劇、バレエ、ダンスなど)
舞台稽古の一種。
本番時と同じステージ、もしくは同じ広さのステージを使う。
本番時における出演者の立ち位置や動きの確認をするのが主な目的。
進行手順は本番と同じである必要は無く、曲・歌などは省略しても構わない。
通しリハーサル
本番時と同じステージ、進行手順でのリハーサル。
演出の変更などで、途中で進行を止めたり、場合によってはその場面だけをやり直したりすることがあるが、必ず最後まで通す。
最後まで通さないのなら通しリハーサルとは言わない。只のリハーサルだ。
衣装やメイクは本番時と同じである必要は特に無い。
テクニカルリハーサル
本番時と同じステージ、進行手順で、照明や音響や映像の確認をする。
主に技術系スタッフのためのリハーサルなので出演者が居なくても良い。
放送用カメラのためのテクリハは、特にカメリハと呼ばれる。
ランスルー
本番時と同じステージ、進行手順でのリハーサル。
基本的に途中で進行は止めない。
演出の都合で途中で衣装換えがある場合には、出演者は本番時と同じ衣装であることが望ましい。
(衣装換えにかかる時間を確認するため)
照明、音響、映像も本番時と同じように進める。
ゲネプロ(ゲネラルプローベ)
最終的な、総仕上げともいうべきリハーサル。
【ゲネラルプローベ】はドイツ語だが、【ゲネプロ】は日本独自の略語なのでドイツ人に「ゲネプロ」と言っても通じないので注意。
ステージ、進行手順、衣装、メイク、照明、音響、映像、1ベル、本ベルなど、全て本番時と同じ状態で行う。
客席に観客が入っていないという点を除けば、本番時と何一つ変わっていてはならない。
進行は絶対に止めないし、やり直しもしない。
万が一、演出的に不具合が見つかってもその場で止めたりはしない。
ゲネプロが全て終わってからアドバイスすべきだが、ゲネプロの段階でそんな不具合が出るようでは演出として既に大失敗してると考えていい。
何度も繰り返しリハーサルを積み重ねた上での、最終確認のためのリハーサルである。
初めて入る会場・ステージ、初めて顔合わせするスタッフ・出演者同士で「じゃ、最初にゲネプロやりまーす」なんてのは本来は在り得ない。
おまえ「ゲネプロ」って言いたいだけだろ。
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