リフレイムとは、2018年生まれの競走馬である。芦毛の牝馬。
この世代きってのフリーダム娘。
概要
父American Pharoah、母父Careless Jewel、母父Tapitという血統。
父American Pharoah(アメリカンファラオ)はアメリカ三冠馬。産駒は何故か「日本の」ダートでよく走る。フェブラリーステークスを連覇したカフェファラオが代表例。
母Careless Jewel(ケアレスジュエル)はアラバマS(GI)など7戦5勝。母父Tapit(タピット)は病気で大成できなかったがアメリカで好成績を上げている大種牡馬。
なかなかの血統である。
アメリカで生産されたリフレイムは日本人馬主の山口裕介氏(山口ステーブル代表)に購入されて黒岩陽一調教師に預けられた。
良血だったので相当期待されていたらしい。
しかしデビュー戦で名手ミルコ・デムーロ騎手に依頼しようとしたところ
「だが断る」
ということになってしまった。どうやら調教で乗ったときに相当ヤバいと感じ取っていたという。
仕方なしに厩舎所属の木幡巧也騎手が乗ることになった。
2歳(2020年)
そして2020年7月25日の新馬戦(新潟・芝・1600m)、リフレイムは意外といいスタートで先頭につける。そして第4コーナーから直線に入ったときリフレイムは
どんどん外へと逸走していったのである。
……一応1/2馬身残して勝利しました。
そして当然JRAから平地調教再審査のお達しが下りました。
山口ステーブルのスタッフが必死に立て直した結果、リフレイムが次に競馬場に現れたのは3か月後の1勝クラス(東京・芝・1400m)になった。
このレースでは好スタートを決めたリフレイムの機嫌を損ねないよう木幡騎手は最後位まで下げた。そして最後の直線で大外に出すと一気に加速し全馬を交わし更に5馬身突き放して勝利したのである。
この勝利にリフレイムを支えてきた山口ステーブルのTwitterは
とツイートした。
そして2週間後の京王杯2歳ステークス(GII)、前2戦で凄まじいパフォーマンスを見せたリフレイムは1番人気に推されていた。しかしここでのパドックでリフレイムは
ちょうどテレビで紹介されるタイミングで寝ようとしていた。
そしてレース直前、ゲート入りも相当嫌がっていた。
たぶん中1週で疲れていたんだということにしておこう。
それでもレースでは1着から僅差(クビ・クビ・アタマ+半馬身差)の5着に来たのは能力の高さの現れか。
3歳(2021年)
リフレイムが次に競馬場に現れたのは2021年2月のクイーンカップ。そこを13着とすると、フラワーカップも10着。ダート戦の青竜ステークスでも6着となり、指定交流競走の関東オークスでも6着。斜行癖の対処のための矯正で結構無茶をしていたようで、重度の胃潰瘍になるほどであったようだ。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/yamaguchistable/status/1488275219009531905
秋まで休みをとって、鷹巣山特別(2勝クラス)。このレースから野中雄太郎騎手に乗り替わりとなったが、馬の気持ちを考えて気持ち良く走らせることに集中したおかげか久々の掲示板(半馬身差)の2着となった。
11月6日の東京8R3歳以上2歳クラス、道中では2番手からまだ道中キョロキョロしながらも進み、直線では外側にやや逸走しながらも2馬身抜け出し3勝目をかざった。
山口ステイブルのツイッターでは「あの頃リフレイム」が戻ってきたとツイートした。
奇しくもこの日はPerfumeがReframeツアーを行う日だったという。
4歳(2022年)
年が明けて1月30日の東京10レースの節分ステークス、スタート直後から伸びそのまま先頭に立ったが、やっぱり最終直線で外ラチにどんどん寄ってきた。だが最後は2馬身半差逃げ切って1番人気に応えた勝利。オープン入りを決めた。
次走は4月初週のGIII、ダービー卿チャレンジトロフィー。待望の古馬重賞初挑戦となり、そのまま牝馬マイル戦線へ突入する模様。同路線は既にソダシやアカイトリノムスメといったGI馬がいる激戦区だが、同世代の強豪相手にどこまで戦えるか。その注目のレース。とにかく逃げた。最初の600mを34秒2で行ってしまう。さらにそのあとの200mも11秒3。そんなに行ってしまったらスタミナが持つはずもなくあとは失速。終わってみれば15着に沈んだ。
次走はヴィクトリアマイルに登録していたが賞金不足で除外されたため、同週の京王杯スプリングカップ。ここには他にも同い年の癖馬メイケイエールも出走してくるが、果たしてどのような展開になるだろうか。そういう注目のもと行われたレース。やはりリフレイムは行く。逃げる。最初の600mは34秒4。その次の200mも11秒4。最終コーナーを曲がり直線に入るとやはり斜めに行く。最後の300mあたりまでは粘ったがその後失速してしまい結果は8着に終わった。だが、斜めに行くところまでがワンセットと思われているのがリフレイム。みんなに愛される馬であることが再認識された。
血統表
American Pharoah 2012 鹿毛 |
Pioneerof the Nile 2006 黒鹿毛 |
*エンパイアメーカー | Unbridled |
Toussaud | |||
Star of Goshen | Lord at War | ||
Castle Eight | |||
Littleprincessemma 2006 栗毛 |
Yankee Gentleman | Storm Cat | |
Key Phrase | |||
Exclusive Rosette | Ecliptical | ||
Zetta Jet | |||
Careless Jewel 2006 芦毛 FNo.2-e |
Tapit 2001 芦毛 |
Pulpit | A.P. Indy |
Preach | |||
Tap Your Heels | Unbridled | ||
Ruby Slippers | |||
Sweet and Careless 1999 鹿毛 |
*ヘネシー Hennessy |
Storm Cat | |
Island Kitty | |||
Not So Careless | Desert Wine | ||
Careless Notion |
クロス:Unbridled 4×4(12.50%)、Storm Cat 4×4(12.50%)
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関連項目
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- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A0