概要
英語のリミット(Limit)は限界・制限という意味を持つ。ここでいうリミッターは能力に対して制限を持たせて、必要以上の出力を出さないようにする安全装置のようなものである。
リミッターは、特に機械が壊れないようにするためにつけられる。例えば車のスピードリミッター、もしこれがなければ必要以上に速度を上げてしまい人間の運転能力では操作しきれず事故を起こしてしまったり、エンジンが熱を持ちすぎて壊れたり、タイヤや自動車のフレームが耐えきれずに崩壊する恐れもある。すなわちリミッターとは「その動作をすること自体は理論上できる」が「それをすれば何かが壊れる可能性がある」ために設けられた、自衛装置なのである。
人間にもリミッターが無意識のうちにかけられている。体の骨は石ぐらいには硬いため、全力で岩を殴ればヒビを入れることぐらいはできるのだが、それをすれば殴った方の人間の拳も大けがをしてしまう。そのため人は自分が怪我をしないほどには常に力を抜いて行動しているのである。もしもこの無意識のリミッターを外す場面があれば、自分が怪我をするとか関係ないぐらいに命の危機が迫っている場合などであろう。そんな「火事場の馬鹿力」のことを”リミッター解除”と呼ぶのである。
『リミッター解除』が存在する作品
- 蒼き流星SPTレイズナー
レイズナーを初めとした第二世代SPTの一部にV-MAXと呼ばれる機能が搭載されている。
発動した機体は全身にバリアを展開、同時に推進力を向上させ、通常時以上の戦闘能力を発揮する事が可能になる。
しかし、機体への負担が大きい上、発動後には強制廃熱行動に移行し、完全に無防備な状態となってしまう。 - 遊戯王カード
速攻魔法。自分フィールド上の全ての機械族モンスターの攻撃力を倍加、ターン終了時に破壊する。
アニメにおいて度々登場、機械族の切り札であり他カードと併用すれば攻撃力一万を超える事もある。 - リリカルなのは
管理局では部隊ごとの保有戦力(魔力ランクの総計)に制限が設けられている。強大な魔力を持つ魔導師を複数所属させる場合、これを回避するために「能力限定」という出力リミッターをかけるというある種の「裏技」的な方法が取られることがある。A'sから続投している主要人物のうち機動六課に属している者は全員リミッターがかけられている。それぞれの上司はリミッターを解除する権限を持つが、めったなことでは解除許可は降りない。 - アーマード・コアシリーズ
2シリーズに登場。エネルギー消費を無視して行動できるが、その後に一定時間エネルギーが回復しない。 - マクロスプラス
ハイマニューバ・モードと呼ばれる、搭乗した人間の肉体限界を無視した状態。
発動する事で無人機ゴーストにも対抗する事が可能になるが・・・ - ゾイド
戦闘力・生命力・再生能力が増すも狂暴になり、操作が困難になる。 - Another Century's Episodeシリーズ
残弾数が減らない。所謂隠しモード。 - BLEACH
隊長格が現世に向かう場合、現世の霊に不要な影響を及ぼさないよう「限定霊印」によってリミッターがかけられる、それを外すことを「限定解除」と呼ぶ。限定状態では霊力が2割まで抑制される。 - テイルズオブデスティニー ディレクターズカット
リミッター「ウッドロウをはずさせてもらう!」 - とある科学の超電磁砲
初春「もういつもの初春飾利ではありませんもう宣言します。リミッター解除ですから」 - モンスターハンターポータブル2
ギアノス素材から作られるガンランス「スノウギア」は暴発しないようリミットがかけられている。 - モンスターハンター3G
レア度6以上のボウガンができる。攻撃力が上がる。 - ファイナルファンタジーVII
リミットブレイク:ダメージを受けるなどでゲージが溜まると、使用可能になる技。味方全員+1が使用可能。 - あずまんが大王
体重を気にする水原暦が、料理バイキングを目前に発動した。 - NG騎士ラムネ&40
主人公・ラムネの熱血度が一定量を超えると、搭乗するキングスカッシャーがサムライオンへ変形し、必殺技を放つ。 - 機動武闘伝Gガンダム
モビルファイターの中には、搭乗選手の感情の高まりに合わせて機体能力も上昇するスーパーモードが搭載されている場合がある。また、ゴッドガンダムはハイパーモードを搭載する。 - 勇者王ガオガイガー
東京タワー一帯でのゾンダリアンとの最終決戦にて、Gストーンの出力を増幅させる弾丸Xを使用。ただし、急激な出力上昇にともない、使用後は全機体が動作を停止せざるをえなかった。
また、超竜神が時間転移で木星へ飛ばされた際には、ザ・パワーと呼ばれる超能力が備わり、幻龍神と相方を入れ替えるクロスシンメトリカルドッキングを可能とした。 - 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
モビルスーツおよびパイロットの戦闘能力向上システム、EXAMシステムが登場。
EXAMシステムは機体性能を限界まで引き出し、パイロットにニュータイプと同等の認識能力を与えるが、
機体への負担から発動時間は一分に限られるほか、戦場にニュータイプの存在を確認すると、
パイロットの制御を無視して暴走(厳密には暴走ではなく、ニュータイプ強制排除行動)を開始してしまう。
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関連項目
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