リメイク(英:remake)とは、過去に製作された作品(映画、アニメ、特撮等の映像作品、ゲーム、音楽)を作り直す事。
及びその作り直された作品を指す。
リメイクの言葉の成り立ちは、re(もう一度・再)とmake(作る、作成)をかけ合わせた単語である。再制作。改作。
映像作品における「リメイク」
主にリメイクと呼ばれる作品は以下のような物であることが多い。
- 昔の映像作品を新たなキャスト、スタッフの元で再び製作。(ストーリーがアレンジされる事もあり。)
- (1の手法に加え)、過去の映像作品に昔に無かった最新映像技術(VFX,SFX,CG等)を加える。
※製作当時の映像技術で実現が難しかった描写に現在の最新技術を用いる。 - 海外作品を自国作品として製作。
元々リメイクという言葉は映画における用語であったが、今では映画のみならず、ドラマ、アニメ、特撮、ゲーム、音楽に対しても用いられる。
リ・イマジネーション
作品によっては映像作品のリメイクの手法を
製作陣によって『リ・イマジネーション』(”再構築”と意訳される事が多い)と呼ぶ事がある。
ちなみに、リ・イマジネーションを謳った作品は以下の通り。
ゲームにおける「リメイク」
発売されてからある程度年数のたったソフトで、すでに一定の評価を得ているゲームがリメイクの対象になることが多い。
メーカー側はある程度の安定した売り上げが見込め、ユーザー側も内容に安心が持てる、と言った理由により、
現在までに多くのリメイク作品が販売されている。
一口にリメイクといっても、
- 何もかもがオリジナルに極めて忠実なもの(普通は移植と呼ばれる)(例:SFC版FF4→PS版FF4)
- オリジナル部分は忠実で、オマケ的に追加要素があるもの(移植と呼ばれやすい)(例;SFC版FF5→GBA版FF5)
- ハードの性能強化に合わせグラフィックの強化やシステムの最適化を施したもの(FC版DQシリーズ→SFC版同作)
- グラフィックなどの強化と共に、システムを現代の物に積み替えたもの(ポケットモンスター赤緑→FRLG)
- システムを大きくアレンジし変化させたもの(例:SFC版FF4→DS版FF4)
- シナリオを新たに追加変更したもの(例:FC版DQ4→PS版DQ4)
- 残したのはキャラとシナリオの大筋程度で、あらゆる部分を大改造したもの(SFC:FE紋章の謎→DS:FE新・紋章の謎)
・・・・・等、大雑把に見ても様々である。
例外的にリメイクどころか、まったくの新作になってしまうものもある。
(例:メダロット→真型メダロット、どきどき魔女神判!→どき魔女ぷらす、など)。
ゲームソフトのリメイクにおいては改変箇所が極めて少なくほぼそのまま持ってきた場合を「移植」
基幹システムやグラフィック等を大きく改変された場合を「リメイク」と呼ぶことが多い。
「移植」と「リメイク」の線引きは曖昧で、例えばアーケードゲームを家庭用ゲーム機用に作り直す時や、SFC⇒GBなど家庭用据え置き機の作品を同世代の携帯機に作り直す場合ときなど、オリジナルより低性能なハードに持っていく場合はシステムが大きく変更された場合でも、ハード制約上仕方ないため「移植」と呼ぶことが多い。
中には、オリジナルの制作元が権利を譲渡、あるいは倒産したために、別のメーカーがリメイクを制作する場合もある。
その際、あまりにも原作とかけ離れた作品が生み出され、ユーザーの怒りや失笑を買うこともある
(なんとかportable(笑)事件、重装機兵ヴァルクソなど)。
尚、冒頭である程度安定した売り上げが見込めるとあるが、リメイク、特に昔の名作の移植といえない改変をするリメイクは どうしても元との比較を受けるため改変(或いは改悪)箇所が目立ちやすい。
また、グラフィックや音楽などの見た目は当時の雰囲気を残しながら古臭さを出さないようにしなければならず、システムは当時は気にされていなかった不便さやバランスの悪さを改善する必要があるため、例え原作のスタッフの監修と十分な期間・資金でやったとしても当時のユーザーと今のユーザーを同時に納得させるリメイクを作るのは難しく、思い出補正のされた原作と同等の評価を得るには原作を超える出来が必要となるため、良リメイクを作るとなると新作並みかそれ以上の気合と労力が必要となる。
関連項目
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