リリルカ・アーデとは、大森藤ノの小説「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の登場人物である。
アニメ版の担当声優は内田真礼。
概要
プロフィール | |
性別 | 女 |
年齢 | 15歳 |
種族 | 小人族 |
身長 | 110C |
職業 | サポーター |
ステイタス | Lv.1→Lv.2 |
二つ名 | - |
所属 | 【ヘスティア・ファミリア】 |
本作のヒロインの一人。栗色の髪と身長110㎝という小柄な体が特徴の女の子。
小人族という種族で、その幼い見た目に反して年齢はベル・クラネルより一つお姉さん。
性格は礼儀正しく、誰に対しても敬語で話し、「◯◯様」と呼ぶ。愛称と一人称は「リリ」。
職業はサポーターで、自分の体よりも一回り以上大きなバックパックを背負っている。
元々は所属していた【ソーマ・ファミリア】の団員達とパーティを組んでいたが、彼女を蔑視している団員達から謂れの無い罵声を浴びせられ、碌に報酬を貰うこともできず、役立たずの烙印を押されてパーティから解除させれてしまった。
その後道端で、サポーターを求めていそうな(ソロの冒険者がバックパックを背負っていたことから)ベルに目をつけ、自分を売り込み彼のサポーターとして共にパーティを組むこととなった。その後ベルやヴェルフ・クロッゾと信頼関係を結び、原作6巻において改宗し、【ヘスティア・ファミリア】に入団。2億ヴァリスもの借金があり、主神に浪費癖があることからファミリアの会計係も務めるようになる。
戦闘は得意ではないが、サポーターで培った豊富な経験と知識によってパーティーの名参謀として活躍しており、強制任務による遠征の頃からパーティーに参加した【ミアハ・ファミリア】のダフネ・ラウロスに師事を仰ぎ、本格的に「指揮官」としての道を歩むことになる。
この項目は、リリルカ・アーデに関するネタバレ成分を多分に含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
小人族という中々レベルが上がり辛い種族ながらも遠征から帰還後、悲願であったランクアップを果たしついにLv.2に昇格する。作者はリリを本作における才能のないキャラクター代表として位置付けてランクアップさせないつもりであったが、編集長からの助言から、これまでの修羅場を考えると成長しないのはおかしいと考え直してランクアップさせるに至った。
元々頭の回転が速いこともあり、彼女の指揮官としての素質は師匠であるダフネ以上であり、【ヘルメス・ファミリア】団長のアスフィ・アル・アンドロメダや【フレイヤ・ファミリア】幹部のヘディン・セルランドからも高く評価されている。
略歴とベルとの出会い
【ソーマ・ファミリア】所属の両親から生まれた子供で、生を受けた瞬間から【ソーマ・ファミリア】に所属することが義務付けられていた。
彼女の両親は主神のソーマが造った、人の心を狂わせるほどの美酒「神酒(ソーマ)」に魅せられており、その酒にありつく為、当時子供であったリリにも金稼ぎを強いていた。そして金に目がくらんだ両親はダンジョンに潜り、自分たちの力量に合わない階層に挑んだ結果、あっさりとモンスターに殺されてしまった。
天涯孤独の身となったリリは、神酒を奪い合うファミリアの構成員たちの中で孤立し、単独でダンジョンに挑戦しようとしたが、冒険者としての才能に恵まれなかった為サポーターに転身した。
しかしサポーターとなったリリに対して周囲の目は侮蔑に満ちており、彼らとパーティを組む度に罵詈雑言が飛んで来たり、謂れの無い罪を擦り付けられることもあった。そうした環境が続く中、リリは次第に冒険者を激しく憎むようになり、一度ファミリアを飛び出したが、自分を雇ってくれた花屋でまたしても【ソーマ・ファミリア】の魔手が伸び、店を台無しにされた花屋の老夫婦は汚物でも見るかのような目線でリリを追い出した。
そしてついに他人を信じられなくなったリリは、自身が唯一取得していた【シンダー・エラ】という変身魔法を使い、冒険者を相手に詐欺や窃盗を繰り返し、盗人として生計を立てるようになった。
そんな中、ある冒険者から絡まれているところを一人の少年に救われる。その少年冒険者は非常に高価なヘファイストス製のナイフを所持しており、なんとかそれを自分のものできないかと画策したリリは【シンダー・エラ】を使い、獣人の少女に変身してその少年ベル・クラネルに改めて接近する。
その後ベルのサポーターとしてパーティを組むことになり、行動を共にするにつれ、彼の優しさに徐々に居心地の良さを覚えるようになるリリだったが、心の中では冒険者であるベルのことを完全に信じることができずにいた。そしてある出来事がきっかけで、ベルを罠に嵌めることを決心する。
そしてある日、ダンジョン内でベルを罠に嵌めてついにナイフを奪うことに成功したが、逃走途中リリに恨みを持っていた冒険者と【ソーマ・ファミリア】の団員達の罠に嵌まり、逆に窮地に追い込まれてしまう。
彼らのトラップアイテムによって大量のモンスターに囲まれてしまい、今までの碌でもない人生への悲観とベルに対する申し訳ない気持ちを抱きつつ、死を受け入れようとしたリリだったが、そこに裏切ったはずのベルが現れる。
全身全霊をかけてモンスターを殲滅させたベル――この状況に取り乱しつつ何故自分を助けたのかを問いかけたリリに対し、彼は「リリだから」と答えた。
ダンジョンから帰還して数日後、道端で一人佇んでいたリリに対し、一人の少年冒険者が声をかけてくる。
彼は「サポーターになってくれる人を探している」と言い、パーティを組むことを提案してきた。
そんな少年ベル・クラネルに対し、リリは向日葵のような笑顔で、差し出された彼の手を掴んだ。
この件以降ベルに本格的に好意を抱くようになり、ベルを支えていこうと決意する。
人物と対人関係
誰に対して礼儀正しい反面、物言いに遠慮なく毒舌。【ヘスティア・ファミリア】の中では数少ない現実主義であり、何かと理想主義で世間に疎いの団員たちに対してはっきりと物申せる立場にある。
好意を抱くベルに対しては誰よりも深い尊敬の念を抱いているが、ベルの恋愛面の鈍感さと多くの女性から好意を持たれていることが悩みの種となっており、彼の持つ度の過ぎた優しさを危惧している。一方、リリ自身にとってもベルへの思い入れと依存心によって冷静さを失うことがあり、指揮官としての弱点になっている。また、ベルからは「リリが一番頼りになる」と評されている。
ヘスティアからは恋のライバルとして危険視されており、眷属となってからもベルを巡ってたびたび口論となっている。一方、ベルが他の女性といい感じになると共同戦線を張って引き離そうとすることもある。ただしどちらも腹黒いため出し抜く気満々である。共に初期からベルとパーティーを組むヴェルフからは「リリスケ」呼ばれ、憎まれ口を叩くこともあるが、お互いに信頼はし合っている。
同種族である【ロキ・ファミリア】の団長フィン・ディムナから求婚されたことがあるが、ベルを支えていきたいという理由で断っている。
最初にベルのパーティーに加わった人物であり、最初に救われたヒロインでもある。なお、一件ロリ体型と思われがちだが、ヘスティア様などが桁違いなだけで出るところはちゃんと出ている。
能力
非力なため直接戦闘には向かないが、サポーターとしての能力は高い。以前は後衛に徹し、パーティーのサポート役を担っていたが、現在は指揮官として味方に指示を出している。彼女の指揮官としての資質は高く、時には師匠であるダフネの予想を超える指示を出すことも。
スキル
魔法
- シンダー・エラ
- モンスターも含め、自分に似た体格の対象に姿を変え、自身の能力の範囲内で相手の身体能力もコピーできる変身魔法。元ネタは言うまでも無く『シンデレラ』。
- 詠唱【貴方の刻印は私のもの。私の刻印は私のもの。】
- 解呪【響く十二時のお告げ】
装備
- リトル・バリスタ
- 【ゴブニュ・ファミリア】作の小人族専用装備であるボウガン。サイズは小さめだが高威力が売りで、ボルト式弾装により連射も手軽。ただし射程は短め。
- バックパック
- 迷宮探索において必要な物資や回収資材を大量に収納する事ができるバック。背負っているリリのひと回り以上の大きさがある。価格は2000ヴァリス。
- サポーター・グローブ
- 使い捨てのサポーター装備品。モンスターの死骸処理などを目的に使用する。強力な胃酸から皮膚を防ぎ、異常効果にも耐性がある。
- ゴライアスのローブ
- 18階層で戦った『漆黒のゴライアス』のドロップアイテムである『ゴライアスの硬皮』を使ってヴェルフが作成した防具。初の遠征の際に非戦闘員であるリリとサンジョウノ・春姫に与えられた。『中層』や『下層』レベルのモンスターの攻撃ならば、物理だろうが魔法だろうが防いでしまう程の耐久力を誇る。ちなみに余った部分は後にベルのゴライアス・マフラーとして使用された。
- 強臭袋
- モンスターが近寄らなくなるほど凄まじい悪臭を放つ臭い袋。中層へ進出する際、【ミアハ・ファミリア】のナァーザ・エリスイスに依頼して作ってもらった。水棲モンスターや嗅覚のないモンスターには効果がない。
ここからネタバレ部分
- スキウルス・ウォールナット
- 【ゴブニュ・ファミリア】に制作を依頼した小人族専用装備であり、リリの専用武器(オーダーメイド)。リトル・バリスタの完全強化版であり威力、飛距離が格段に向上している。その分反動も強くなっているが、Lv.2となった彼女なら十分耐えることが出来る。
価格は38万ヴァリスと高額だが、あのケチで知られるリリがランクアップを機に借金をしてまで購入した逸品。
実は素材には超希少採取物が使われているが、フィンが同族のよしみとして内密に回してくれた(リリはそのことは知らない)。 - バックパック・ヘルメス☆スペシャル
- 名前はアレだが都市最高の魔道具製作者である【ヘルメス・ファミリア】のアスフィが製作した新しいバックパック。頑丈かつ収納容量も従来のものとは段違いである。
価格は4万9800ヴァリスと通常のバックパックの約25倍はするが、スキウルス・ウォールナットと併せて今後のことを考え購入した。
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