リヴァイとは、進撃の巨人の登場人物である。全世界を恨んでいるかのような三白眼と、忌々しげに歪められた口が特徴的な人物。ファンからの愛称は「リヴァイ兵長」、「兵長」等。
概要
人物
調査兵団の兵士長を務める人物。部下からはもっぱら兵長とも呼ばれる。初出は週刊少年マガジンに掲載された特別編『リヴァイ兵士長』より(単行本3巻に収録)。本編には第9話「左腕の行方」より登場。
人類最強の兵士として名高く、その実力は、1人で一個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされる。つまり、「1人で平凡な兵士100人に相当する」とされている稀代の逸材・ミカサ40人分の戦闘力を持った人物ということになる。サイヤ人か。
具体的に言うと、一般的な兵士では十数人でまとめてかかってようやく1体倒せるか倒せないか、エレンが兵団入りする前の戦力レベルでは30人は死ぬ前提でかからないといけなかった巨人を、2体相手にして瞬殺するほど。
実際、ミカサを上回る実力の持ち主であることが劇中で明確に描写されているのはリヴァイだけである。
全人類の希望を集める調査兵団の中でも特に人気で、英雄として尊敬を集めている人物であるが、実際は小柄で神経質、潔癖症であり、言動も粗暴で、しかも常に人を威圧するような冷徹な空気を纏っており、実際に会ってみると理想と現実のギャップに失望する者も珍しくないとか。
巨人と交戦した際に浴びた返り血を拭うほどひどい潔癖症だが、部下の最期を看取る時は一切躊躇わず血塗れの手を掴み、その遺志を引き継ぐことを誓うような仲間想いな面もある。
名前の由来は、映画「ジーザス・キャンプ」のリヴァイ少年である。
またキャラクターのモデルは、映画「ウォッチメン」のロールシャッハ(どちらも作者ブログより)。
公式のネット上人気投票では堂々の1位であり、ファンが非常に多い。
体格について
先述にあるように、身長160cm、体重65kgと思いのほか小柄だが、身長に対して体重が重い。
全キャラクターの身長と体重に関しては作者が拘りをもって考えたとのことだが、ミカサとリヴァイの体重に関してはやはり突っ込みが多く、作者のブログにて2人の異常な体重についての回答が載っている。
それによると、この2人は通常の人間が自分の身体を守る為に本来備えている「筋肉を制御するリミッター」を自ら外すことのできる能力を持っている。その為、リミッタ―を外した際に身体にかかる負荷に耐える為の鋼鉄のような骨をもっている為、骨密度の高さが体重の重さに繋がっているのだとか。
ミカサに関しては作中でリミッターを自由に外せるようになったきっかけについて描写されているが、リヴァイに関しては未だ謎である。
来歴
出身はウォール・シーナ内の王都。その地下街では有名なゴロツキだったという。
何があったかは明らかになっていないが、エルヴィン団長に連れられて調査兵団に入ったとのこと。
エルヴィンに対しては全幅の信頼を置いており、時には自分の考えを捨てて、エルヴィンの判断を信じることもある。
発言
- ちっ… 汚ねぇな チクショー
- 約束しよう 俺は必ず!! 巨人を絶滅させる!!
- よく喋るな 豚野郎…
- …これは持論だが 躾に一番効くのは痛みだと思う
今お前に一番必要なのは 言葉による「教育」ではなく… 「教訓」だ しゃがんでるから丁度蹴りやすいしな - 俺にはわからない ずっとそうだ… 自分を信じても…
信頼に足る仲間の選択を信じても… 結果は誰にもわからなかった…
だから…まぁ せいぜい 悔いが残らない方を自分で選べ - できそうかどうかじゃねぇだろ… やれ やるしかねぇだろ
リヴァイ班(ネタバレ注意)
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巨人化能力に覚醒し、人類の反撃に重要な戦力とみなされたエレンは、審議の結果、調査兵団の管理下に置かれることになる。その際、エレンが巨人化し暴走した場合に備えて、人類最強の兵士であるリヴァイと行動を共にすることになる。
壁外調査でエレンの有用性を公に向けて証明するために、この遠征のための特殊班を編成する。これが調査兵団特別作戦班、通称リヴァイ班である。
メンバーはリヴァイ、エレン、そしてリヴァイが直々に選んだ「生きる方法を学んだ」4人の兵で構成されている。
- ペトラ・ラル
紅一点。特別編でもリヴァイと行動を共にしていたため、以前から直属の部下だったと思われる。
リヴァイに対して深い尊敬と好意を持っているようで、故郷の父親には「自分の全てを捧げるつもり」だと、すごい誤解を招きそうな手紙を送っていた(実際のろけ話だと勘違いされていた)。
オルオには辛辣。いつも彼のマヌケっぷりと似ても似つかないリヴァイの真似を酷評し毒づいている。
身長158cm、体重55kg。単独討伐10体、討伐補佐48体。 - オルオ・ボザド
リヴァイに心酔する兵。彼の口調や服装(スカーフやマント)を真似ている。
しかし全く似てない中年のおっさんである上に乗馬中にぺらぺらと喋って盛大に舌を噛んだり、無駄に自意識過剰だったり、新兵のエレンに威張り散らしたりと、マヌケな面が強いコミック・リリーフのような存在。
そんな彼でも巨人の討伐数ではリヴァイ班随一。それまでのネタキャラっぷりからは思いもよらぬ高い実力を持つことが判明し、読者を驚かせた。
身長173cm、体重61kg。単独討伐39体、討伐補佐9体。 - エルド・ジン
あごひげに後ろに結んだ髪がトレードマーク。落ち着いた性格をしており、リヴァイがいない場合の指揮を任せられるなど、サブリーダー的なポジション。
身長182cm、体重75kg。単独討伐14体、討伐補佐32体。 - グンタ・シュルツ
黒髪の坊主頭で、後頭部がなんか長い男。
身長183cm、体重82kg。単独討伐7体、討伐補佐40体。
上記人物のほとんどが女型の巨人の襲撃により死亡しリヴァイ班は壊滅、彼は多くの部下を失うことになった。この尊い犠牲によって人類は巨人の謎について一歩前進したものの、この作戦において兵士長としての彼が失ったものは計り知れない。
特にペトラが死亡した際に見せたリヴァイの表情は、ここに書くのをはばかられるほどの衝撃を原作読者に与えた。アニメではさらに演出が追加され、巨人を振り切るために捨てていく遺体のなかにペトラも入っており、それをリヴァイが見ているシーンも加わった。
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関連項目
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